白銀の継承者
〜第2話〜











   こんにちわ。
   さて・・・・。
   とりあえず、全てを打ち込んでから・・・押し付けよう・・(まておい!)
   んではではvv

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     白銀の継承者 第2話    〜少しの誘惑?(笑)〜



   「セリナちゃん、ちょっとまっててね。」
   てきぱきと、他の店員に指示を出して。
   的確に仕事を片付けてゆくルナ。
   「今日は早く戻れるから、一緒に帰りましょ?」
   ルナの言葉に。
   「うん!」
   ぱくぱくと。
   ルナが作った、円錐状の蒸し焼きを食べつつ。
   満面の笑顔で答えているセリナ。
   一応、お腹を壊さないように、ルナが手を加えているが・・。
   この触感は、結構セリナのお気に入り。
   ぷにぷにして、それでいて弾力製があり。
   しかも、その濃い、精神エネルギーもまた、格別。
   セリナは、基本的には、好き嫌いはない。
   ただ、一つのものを除いては・・。
   父親からの遺伝なのか。    
   ・・・・・どうしても、ピーマンだけは、セリナは苦手なのである。
   それでも、ジュースや、粉上にしているものだと大丈夫なのだから。
   少し不思議ではあるが。
   セリナが、おやつを食べ終わるころ。   やがて、ルナの帰り支度も済み。
   「じゃ、後はお願いね。」
   「はい!任せてください!主任!」
   ルナに向かって、他の従業員が返事を返す。
   店の外に転がっていた、うっとうしいこげたような人間達は。
   ルナが面倒といって、とっとと、町外れの草原に。
   全員空間移動して飛ばしている。
   さすがに、まだ三歳に満たない子供に負けたとあっては。
   二度と、挑戦してこようなどと、心意気のある人間など。
   滅多としていないのだが。
   ルナも、セリナが挑戦者の相手をしてくれるので助かっている節がある。
   まあ、他にも理由はあるにはあるのだが・・・。
   「じゃ、戻ろうか?セリナちゃん?」
   妹の娘であり、自分にとっては姪にあたる、このセリナ。
   セリナに語りかけるルナ。
   「うん!」
   ぺろりと、テーブルの上にあった品物を全て平らげて。
   にっこりと微笑むセリナの姿がそこにはあった。



   「あ、ルナ姐さん、お戻りですか?お荷物、持ちます!」
   店を出るルナにすかさず寄って来るスポット。
   「スポットは荷物もちよ。」
   そういいつつ、どさどささ。
   その背に、荷物を置いてゆくルナ。
   いつもは、ルナは籠一つの荷物なのだが。
   セリナが来たときには従業員や、客たちから。
   セリナに。
   と、いろいろ品物がもらえるからして。
   荷物は極端に多くなる。
   そんな荷物を運ぶのも、またスポットの役目である。
   かつての、赤法師に仕えていたのときの、獣人は、どこへやら。
   今ではもはや、見る影もない。
   「わかってます!姐さん!」
   完全にルナに心酔しきっているスポットは。
   もはや、完全に犬そのもの。
   スポットに荷物を持たせて。
   インバース商会にと戻ってゆくルナと。
   その横から、ちょこちょこと歩いて付いていっているセリナの姿が。
   うららかな日差しの下、道にて見受けられてゆく。




   「今日はどうする?セリナ?ここで食べてく?」
   家に戻り、セリナの祖母である、セシルが。
   セリナにと聞いてくる。
   今はすでに夕方近く。
   「・・・・うーんと・・・。ママにきいてみる。」
   いつもは、大概、こっちで夕飯を食べて。
   さらには、家ででも。
   としているのだが。
   それでも、どちらにしても、母には、連絡しないといけないわけで・。

   一室に備え付けられている、水晶の球を。
   自分の家にと向けて、通信を開始する。




   チリリリリリリン・・・。



   扉の向こうから、聞こえてくる、音がしばし。
   「・・・・ん・・・。誰かから・・・・。」
   身じろぎしつつ、起き上がる。
   「・・・リナ、まだ駄目だ。」
   「・・・ん・・・だって・・・・あ・・駄目!そこは・・あんv」 
   起き上がろうとするリナの体が弓なりにしなる。
   下から見上げているのは、リナの夫でもあるガウリイ。
   「あのな・・・・いま・・・俺と・・・してる・・のに・・。
     ・・・他のことを・・・考える・・・なよ・・・な。」
   ぺちゃぺちゃと、何かを嘗め回す音が響いているが。
   「・・・・あぁぁぁん・・・。」
   「そろそろ・・・・いいかな?」
   「・・・あ・・・だ・・・やぁ・・ひぁぁ!」
   「後で何処からか俺が見て、連絡してやるよ・・。
     今は俺だけを感じろ・・な?リナ(はあと)」
   「ば・・・かぁ・・ああああ!あん!いい!はぅ!」
    ガウリイの動きにあわせて、リナの甘い声が寝室にと響き渡る。



    
    「・・・・・・・・ママたちでてこないなぁ?」
    また、寝室に閉じこもってるのかな?
    よく、両親たちが、寝室に閉じこもっているのは、知っている。
    何をしているのかは知らないが。
    いつも、ベットの上で、お風呂でもないのに、二人とも裸になって・・。
    「ま、いっか。いつものことだし。」
    いつも、大概、セリナから連絡いれても。
    すぐには出てこない。
    大概、しばらくしてから。
    いつも、折り返しに父親であるガウリイから連絡が入る。


    ピロロロロン♪

    セリナの家とは、違う音。
    この音が、通信が入ったことを示すいわば着信音。
    ちなみに、これも魔法の力にて、音がでるように仕組んでいるのであるが。
    


    ぐったりと、気絶しているリナを起こさないように。
    そっと、ベットの横にかけていた、ガウンを羽織り。
    先ほどの、着信を調べて、相手にと掛けなおす。
    ガウリイですら、簡単にこの通信は可能なのである。
    「また、どうやら、セリナ、お義父さん達の家で、夕飯、
      呼ばれてくるようだなv」
    なら、それまで・・・できるな(はあと)
    いつも、セリナから、連絡が入る場合は。
    夕飯を食べて戻るといったもの。
    つまりは、それまでは、リナと夫婦水入らずの時間。
    そんなことを考えつつも、連絡を入れるガウリイ。



    「あ、ガウリイパパ!」
    水晶の上に浮かび上がる父親の姿。
    いつも思うのだが、どうして、いっつも、
    通信入れたとき、パパ、ガウン姿なのかな?
    などと、少し不思議に思っているセリナではあるが。
    「よう、天然・・・・・またか?」
    そんなセリナの横で、ガウリイの姿をみて、あきれたように笑っている、
    セリナの祖父であり、リナの父親でもあるマルス。
    「まあな。」
    少し照れつつ髪をかくガウリイの仕草に。
    「ま、ほどほどにな。セリナ、こっちで、
     一度夕飯食べらしてから、そっちに送り届けるから。
      そのことをリナにもいっといてくれや。」
    セリナの代わりにマルスが説明する。
    「ああ、分かった。伝えておくよ。
     セリナ、お爺ちゃんたちに迷惑かけるんじゃないぞ?」
    「うん!!」
    映像の向こうから、自分に話しかけられるその言葉に。
    にっこり微笑んで元気よく答える。


      
    「さて・・・・じゃ、続きにもどるかなv
      リナって、本当にかわいいよなぁ(はあと)」
    通信が終わり、いそいそと。
    寝室にと戻ってゆく姿が。
    セリナの実家である、リナとガウリイの家にて。
    見受けられていたのを・・・・セリナは知らない。



    「わぁぃ!きょーは、はんばーぐだぁ!」
    セリナの好きなものの一つ。
    ハンバーグ。
    出された、夕飯をみて、喜ぶセリナ。
    「ほらほら、セリナちゃん、手は洗ったの?」
    「うん!」
    「ほら、もっときちんと拭きましょうね?」
    いいつつ、消毒液の浸してある布をセリナにと手渡しているルナ。
    「じゃ、夕飯にしますか。」
    メイドや使用人たちが、多数に存在する中で。
    家族で食卓についている、インバース一家。
    とはいえ、すでに結婚して、家を出ている、二女である、
    リナは、今はここにはいない。
    代わりに、その娘であるセリナはいるが。
    それぞれに席について。
    食事を開始する。



    「そういえば、母さん、あれはどうなってる?」
    食事の最中、マルスが妻であるセシルにと問いかける。
    「ああ、あれなら、とりあえず、その間のバイト、
     見つかりましたよ。」
    「そっか。」
    そんな会話をしている祖父と祖母に。
    「?おじいちゃん?おばあちゃん?なんのはなし?」
    きょとんと。
    「ほら、セリナちゃん、口の周りにケチャップが・・。」
    キョトンとして、その手にフォークをしっかりと握り締め。
    口の周りにハンバーグに掛けられていたケチャップをつけている、
    セリナが首をかしげつつ、問いかける。
    そんなセリナの口元を身を乗り出して拭いているルナ。
    「いえね、今度、またマルスが仕入れの旅にでるから、
      その話よ。セリナ。」
    きょとんとしているセリナに説明しているのは。
    セリナと同じ栗色の髪の色をしているリナの母。
    そして、セリナの祖母でもあるセシル。
    「ええええ!セリナもいきたぁぁぃ!」
    セリナが覚えている旅と言えば。
    まずは、セイルーンにて行われた即位式のときか。
    または、ディルスで行われた即位式。
    それ以外はずっとこの国の中である。
    セリナがうまれてこのかた。
    あまり、長旅を率先して行っていないリナとガウリイ。
    セリナとて、いろいろな場所に行って見たい。
    しかし、それでも。
    家族で出かける範囲となると、限られてくるわけで。
    ―だれかがいってたもん!たびにでたらせいちょうできるって!
     そーしたら、もしかしたら、セリナ、おねいちゃんになれるかもしれないもん!
    そんなことを思いつつ、叫んでいるセリナ。
    先日、セリナの仲のいい、友達に。
    妹ができた。
    それがかなりうらやましく、自分も弟か妹が切実に欲しくなっているセリナ。
    そんなセリナは。
    とある、人が言った、成長できる。
    という言葉を。
    『=』
    つまりは、お姉ちゃんになれる。
    そう解釈の間違いをしていたりするのだ。
    セリナのその声に。
    「なら、一緒にいくか?セリナ?」
    にっと、白い歯を浮かべて笑みを浮かべるマルス。
    「父さん!?ちょっと!?」
    ルナが抗議の声を上げるが。
    「でも、セリナ、ちゃんと、リナとガウリイの許可を取らないと、
     駄目よ?」
    あっさりと、許可しているセシル。
    「はぁぃ!じゃあ、きょかでたらいいの!?ね!?いいの!?」
    きらきらきらきら。
    それでなくても、大きな瞳をうるうるさせて、
    両手を合わせて、おねだりポーズ。
    「ま、許可がでたらな。」
    まあ、あの天然が、セリナをかなりかわいがってるし。
    すんなりと許可するわけないがな・・。
    ・・・・・・まあ、とある一つの特約に気付いたら・・・別だろうが。
    そう思いつつ、内心、意地の悪い笑みを浮かべる。
    ―どうして、あいつら、アレだけ毎日のように仲よくやってるのに。
     ・・・・・セリナ以外の孫・・・出来ないんだろうか?
    と、思いつつ。
    「わぁぃ!やくそくだよ!おじーちゃん!」
    飛び上がり、喜ぶセリナの姿が。
    インバース家の食卓にて、見受けられていた。



    「じゃ、スポット、行くか。」
    「へい!」
    「わぁぃvスポットのせなか、せなかぁv」
    食事が終わり。
    とりあえず、家に送りどけるために。
    セリナをスポットの背中に乗せて。
    マルスが先導し、町外れにある、リナとガウリイの家にと。
    向かってゆく、マルスとスポット。
    その四つん這いになっているスポットの背中では。
    セリナがキャッキャといってはしゃいでいるが。
    


    「おーい。」
    玄関から勢いよく、たけり。
    そのま、ドアノブをノックする。

    
    パタパタパタ・・・・。
    やがて、奥から走ってくる音が聞こえ。
    「セリナ、お帰り!」
    ぎゅぅ!
    「ただいい!リナまま!」
    お帰りの挨拶とともに、抱きついてきた、大好きな、
    セリナの母親であるリナに元気よく抱きつき返して、
    返事をしているセリナ。 
    「・・・・・・で?なんでリナママ?
      また、ガウンのしたになにもきてないの?」  
    ふと、その感覚から。
    母親が下に服を着てないことを悟り。
    首をかしげているセリナ。
    「・・・・き・・・きにしちゃだめ!////」
    真っ赤になって、そういっても、説得力がない。
    というか、首をかしげるしかないセリナであった。
    「今から、風呂に入るからさ。
      セリナも一緒にはいるだろ?」
    にこにこにこ。
    奥から、母親とおそろいのガウンを纏い、出てくる、
    金髪碧眼の男性に。
    「うん!!!!!」
    わーいv
    リナママと、ガウリイパパと、お風呂v
    すっかり、どうして、両親が、ガウン姿なのか。
    まあ、いつものこととはいえ。
    質問するのをすっかり忘れているセリナの姿が。
    いつも、このパターンで、セリナははぐらかされているのであった。



    二人が何をしていたのか。
    理解しているのは、この場では。
    マルスと、スポットのみ。


    「あ、父ちゃん、セリナ、いつもありがとね。」
    「なぁに、いつものことよ。」
    そういって、お礼を言ってくる娘の首筋や胸元に。
    これでもかというほどに、紅い花びらが散っていたのを。
    マルスは見逃してはいない。




    「さぁて、次の孫は、出来たら、男の子!がいいんだがな・・。」
    何しろ、男は、今やガウリイと自分だけ。
    自分の子供二人は、両方とも女の子。
    リナにいるのも女の子。
    やはり、こう・・・・男の子が欲しいと思うのは、当然の成り行きであろう。

    返りの月夜の道すがら。
    スポットとそんな会話をしつつ。
    インバース家にと戻ってゆく、マルスであった。




                           ー続くー

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   あとがきもどき:
       薫:・・・次回、ちょこぉぉと、『欲しいもの』
         の、所と重なります(まてぃ!)
         ま、それはまたご愛嬌v
         さーて、出発のところまでいけるかなv(おいおい!)