スレイヤーズふぉうえばあ















                    第七章
                 セイルーンへ 前編






「なんか、わけがわからないうちに終わったな」
「まさか王鬼がダークスターを吸収するなんてね、レイ」
「ああ」
「なあ、ゼルなんであんなところに居たんだ?」
オレはゼルに問う。
「セイルーンへ行く途中であそこで野宿をしていた・・・・・それよりなんで旦那とゼロスがあんなところにいたんだ?。それにその二人は」
ゼルはレイたちをみて言った。
「ああこいつらか、レイとケイだ。あの王鬼って奴を倒しにきた異世界の者だ」
「『王鬼』?」
「ああ、オレとケイは異世界からあいつを倒しに来た」
「じゃ、最近のこの世界の異変はそのせいなのか?」
「おお、するどいですね。これだけいっただけなのに!」
ゼロスが微笑みかける。
「まあな、最近の異変は半端じゃないから・・・・・・で、さっきの奴がダークスターだとか言ってたが・・・・ダークスターは前リナが倒したじゃないか」
ゼル言う。
「復活してこの世界にまたきたんですよ、でも、さっき王鬼が吸収しちゃったけど」
ケイが言う。
「あんた、リナに声がそっくりだな」
「本人にも言われます」
「そういえばリナはどうしたんだ?」
ゼルの言葉にしばらく沈黙する。
『・・・・・・・・・』
「おい、どうした?』
「ガウリィさんが・・・・・・・」
ゼロスが言いかけた。
「・・・・ま、取りあえず宿に戻ろうぜ・・・・」
「宿ってどこに泊まってるんだ?」
「レスタンス村だ」
「丁度、セイルーンの通り道じゃないか、じゃオレもそこで休むか」
「何かまぶしくなってきたな」
レイの言葉に気づくと辺りは陽の光に照らされていた。
「おお、太陽が昇ってる、朝だよ」
「そんなに時間経ったのか?」
「ま、そうなんじゃないのか?太陽が昇ってるってことは」
オレたちはそんな話をしながらまたまたレスタンス村着いた。
これからどんな悲惨なことが起きるかも知らずに・・・・・(汗)。


「ふあぁあーーーん・・・・・・・よく寝た〜」
あたしは陽の光で目を覚ました。
そして隣を見ると・・・・。
「あれ・・・・・ガウリィは?」
いつもだったらあたしを抱きしめてながら寝ているはずなのに今日はいない。
「先に起きたのかな?」
あたしは腹を着て一階へと下りていった。
「あれ〜?、居ない・・・・ガウリィもケイさんもレイも・・・・・」
あたしは再び二階の上がりレイとケイが使っている部屋へ行った。
鍵は開いていた。
ガシャ。
「レイ、ケイさん、ガウリィしらない?、朝起きたら・・・・・あれ居ない?」
荷物はそのままだ。
あたしはまた一階に行き、宿の主人に尋ねることにした。
「あの〜あたしの連れ知りません?どこにも居ないんですけど」
「あんたの連れなら夜中に出ていったの見たよ全員」
「え、全員ですか?」
夜中にどこ行ったんだろう?。
しばらくして・・・・・・。
ガチャ・
あたしは一階の食堂でモーニングセットを食べていた。
そしたら宿のドアが開き。
「あーあ、朝なっちったな〜」
「今日も一日ここで泊まる?」
レイとケイさんの話し声が聞こえてくる。
あたしは玄関のほうにいき仁王立ちになる。
「あ・・・・・もう起きてたの・・・・・・リナ」
レイとケイさんの横から顔をだし言うガウリィ。
「あんたたち!、夜中に宿抜け出してなにやってんお!?」
「・・・・・・え、それは・・・・・・・」
「なに・・・・・あたしに黙って盗賊いじめでもしてたの?」
「いや・・・・オレたちはおまえさんじゃないから・・・・・」
バシ!
リナのお得意のスリッパがガウリィに炸裂した。
「なんだおまえらリナに黙ってでてきたのか?」
へ、いまの声・・・・・?
あたしは声に反応した。
そして四人をかき分けて一人男がでてきた。
「ゼル〜、久しぶりね、こんなところで会うなんて」
「おう、お前も相変わらずだな・・・・で、お前は今回仲間はずれか?」
「仲間はずれ?」
あたしはゼルの言葉に首を傾げた。



「なんですって〜〜!?」
リナの叫び声が宿中に響いた。
「じゃ、何あたしぬきで復活したダークスターと戦ったの?」
「ええ」
ケイが返事をする。
「で、どうなったの?」
「あと一歩のところで王鬼が現れて取り込んだ」
オレが答える。
「取り込んだってじゃ、王鬼は強くなったわけ!?」
「ああ、多分な」
「なあ、王鬼ってのはなんなんだ?それにあんたたちは?、異世界の者ってのは聞いたが」
ゼルガディスが口を開く。
「あいつは私たちの世界の魔族、ちなみにこの世界の魔法はあいつには通用しません、で、私たちは王鬼を倒しに来ました」
「なっ、・・・・・魔法が効かない」
ケイの言葉に一時言葉を詰まらせるゼルガディス。
ケイは先を続ける。
「で、私の名前は天原ケイ。こっちが私の夫で私たちの世界の魔王、天原レイです。よろしくお願いします。ゼルガディス=グレイワーズさん」
オレとケイは軽く頭を下げた。
「なぜ!?、オレのフルネームを・・・・・それに異世界の魔王がなぜ?」
ゼルガディスは驚きの表情を見せる。
「この世界に来る前に調べたみたいよあたしたちのこと、で、このレイはジャンケンで負けたから来たの王鬼を倒しに」
リナが答える。
「ジャンケン・・・・・って、お前・・・・・」
リナと同じ反応を見せるゼルガディス。
「まあ、そこらへんの事は気にしないでください」
ケイが言う。
「気にするなといわれても・・・・・・ケイだっけあんた本当にリナそっくりだな声、性格も似てるのか?、似てたらあんたたちの世界も終わりだな・・・・」
ゼルガディスの言葉を聞き睨みつけるリナ。
「どういう意味よ!?、ゼル!」
「いや・・・・・なんでもない・・・・それより魔法が効かなかったらどうするんだ?」
話をそらすゼルガディス。
「大丈夫、オレがリナにうちの世界の魔法を教えたから、最高クラスのヤツ」
オレが答える。
「それに光の剣もあるし。オレたちが来てるんだから」
「光の剣!?、あれは・・・・」
そういうゼルガディスにガウリィが。
「また貸してもらった。元々はこいつらの世界の物らしい。で、あの世界に貸してたみたいだ」
「じゃ、又貸しってことか?」
「賢いですね、ゼルガディスさんは〜(笑)」
「お前に言われてもうれしくない!、ゼロス」
ゼロスを睨みつける。
「お〜恐いですね〜久しぶりに会ったのに〜」
笑顔のままいうゼロス。
「別にお前には会いたくは無かった(苦笑)」
苦笑しながら言うゼルガディス。
「ところで、ゼル、セイルーンに何の用なの?」
リナがゼルガディスはに聞いた。
「実はな・・・・・アメリアが誘拐された」
『なに〜!』
ゼルガディス以外の全員が絶叫した。

つづく・・・・・・。