スレイヤーズふぉうえばあ














                    第六章
                  真夜中の決戦
                 ゼルガディス登場





オレたちはゼロスが言っていたダークスターの反応がする場所へと向かっていた。
それにしてもリナの奴・・・・可愛いすぎる・・・・絶対一生手放さない。
でも・・・・もう少し・・・・大きくならないかなリナの・・・・ケイぐらいまで・・・・・。
「・・・・・・リィさん」
「・・・・・・・・」
「ガウリィさん・・・・」
「・・・・・・・・」
「ガウリィさん!?」
「へ!?」
オレが気づくとリナ・・・・いや、ケイの声がした。
本当にリナにそっくりな声、いやうり二つな声だよな・・・・。
オレはそう思いながら返事をした。
「なんですか?」
「なんで気づいたんですか?。私たちの行動」
「え?、それはなんかオレすぐわかっちゃうんですよ」
「野生の感ってヤツですか?」
あんたまでそんなこといわなくても・・・・
「・・・・・・・・・・」
「冗談ですよ・・・・傭兵時代のなごりでしょ」
オレの様子を気にしてかそう言った。
「私たちもこの仕事してるとそういうの身に付くんですよ」
ケイは微笑んだ・・・・・・やめてくれ・・・・・・・反応しちゃうじゃないか。
「なあ、お前さん達いったいなんでこの世界に来たんだ」
「前にも言ったような気が・・・・・」
「いや〜そうじゃなくて・・・・・なんでお前さんたちが王鬼はわかるが・・・ダークスターとまで戦うんだ?」
「それはオレ達の世界に攻め込んできたんだ。そして、オレの仲間が追いつめたんだが、この世界ににげこまれた」
オレの問いにレイが口をはさんできた・・・・・なんかむかつく。
「たく、邪王丸の奴あんなの逃して・・・・・・余計な仕事増やしてくれちゃって・・・・ま、しょうがないか。逃したものは仕方ないか、倒せばいいことだし」
「そうよ」
「あの〜着きましたけど〜」
ゼロスの声がした。
「ここは・・・・・」
谷だった。
「ここは、オレとリナが修行してた場所じゃないか」
レイは言った。
リナがレイが修行した場所・・・・この谷が・・・・・。
ここが・・・・・。
ここでどんな魔法の修行してたんだ・・・・・。
オレはしだいにいらついてきた。
おい、なんかオレ変だ・・・・・・。オレさっきもなんかレイにいらついたし・・・・・だってレイとケイって夫婦だろうオレにはリナがいる、でもオレはケイにも反応した。
それは、ケイの雰囲気と声が同じだから・・・・なのか?。
おいおい、オレマジヤバイぞ・・・・・・。
「アストラルヴァイン!」
聞き慣れた声が谷間から聞こえてきた。
オレはその声で我に帰った。
「なんか、もう戦闘が始まってるみたいだ」
オレたちはレイの声で谷間を見下ろした。
「ゼルじゃないか?、それとあの少年は?」
ゼルは誰かと戦っているみたいだった。
少年である。
その少年は黒髪だ、ここからはそれしかわからない。
「取りあえず、行くか」
レイの声皆頷きゼルの傍へ向かった。

あいつはたしかゼルガディス。
なんであいつがダークスターと戦ってるんだ。
「ゼル〜なにやってんだ〜?」
「デートでもしてるように見えるのか?」
ゼルガディスはオレたちに気づき言った
「ふ、今回は少年のすがたか、うちの世界に来たときは美女だったけど」
かきん、かきん!。
ゼルガディスは剣の打ち合いをしていた。
「あんただれだか知らないが、こいつが誰か知ってるのか?」
打ち合いをしながら聞いてくる。
オレも魔光剣を構えながら・・・・
「ああ、そいつはダークスターだ」
そう言ってオレも斬りかかった。
ざしゅ!。
ダークスターの右腕を切り離した。
「天原レイか・・・・・・」
ダークスターは苦痛もうかべず、言った。
「もう来たのか」
ダークスターはそういってオレの方にきた。
「ああ、今度は逃がさないぞ」
ダークスターは腕を再生した。
「なに、ダークスターだと」
オレとダークスターのやり取りをみていてゼルガディスはいった。
「ああ、だから気を抜くな」
「ああ、わかった。でも、ダークスターは前に・・・・・」
「話は後です」
ゼルガディスの言葉を遮ったゼロス。
「ああ、わかった」
オレたちは一度後ろに飛び退いた。
「さあ、いくぞ!」
『おう』
オレの声に全員が同調した。
「光よ!」
「黒龍剣!」
ガウリィとケイは剣を構えた。
ゼルガディスとゼロスは呪文を唱えている。
「オレに勝てるとでも思ってるのか?」
「思う」
ケイが即答した。
「ほう・・・・・勝てると・・・・・ぐ!」
「しゃべってないで戦闘に集中したほうがいいぜ」
オレが斬りかかっていた。
「なに、さっきより攻撃力が増している!」
「当たり前だ。さっきは魔力を大して使ってないからな」
「おまえそういえば・・・・・あの世界の魔族だったな」
「ああ、とっとと消えてもらうぞ」
「よけろ!」
オレの後ろから声が聞こえた。
ゼルガディスだ。
オレは飛び退く。
「ラ・ティルト!」
ずばーん!。
見事にダークスターにあたった。
が・・・・・。
「そんなもんが効くか!」
まあ、その通りだが・・・・。
そして、ガウリィが斬りかかる。
「であああああああ!」
ざしゅ!。
ダークスターが傷を再生させる前に斬りかかる。
ケイも。
「みなさん、離れてください」
ゼロスがいう。
そして、黒い闇がくる。
そして、ダークスターを包む。
ばあーん!。
闇が破裂する。そして・・・・・・・。
「レイ様!。今です!」
「おう!」
オレは剣を地面におき、手を天にかかげ、闇を集めた。
その時。
ばーーーーん!。
破裂した闇から誰かが現れた。
「何?」
オレは声をあげた。
そこには王鬼がいた。
「王鬼!」
「こんな奴、一発で倒せるだろう、ま、オレが取り込んでやったけどな・・・・」
『何!』
「貴様!」
ガウリィが怒鳴る。
オレは闇を集めるのをやめ、そして全員が声をあげた。
「まあ、驚くな。今は戦う気はない」
そう言って王鬼は闇に消えた。

つづく・・・・・・。