スレイヤーズふぉうえばあ















                    第五章
                  ダークスター!





オレとケイは一足先に部屋に戻った。
「久しぶりだな、ふたりで寝るの〜」
「そうね、久しぶりに二人で寝ましょうか」
部屋にはダブルベットとテーブルが一つ、窓のわきには棚あるその上には花瓶があり秋桜が一輪さしてあった。
ケイがそれを見つけ。
「昨日は赤い薔薇だったね、今日は秋桜なんだ〜」
この宿はどうやら毎日飾る花の種類が変わるらしい。ちなみにケイは秋桜が大好きなのである。
「オレは昨日の赤い薔薇の方がケイには似合ってるけど・・・・」
「それどういう意味?」
ケイはオレを横目で睨む。
「そのまんまの意味、綺麗でセクシーでトゲが・・・・」
どか!。
「トゲがあるって言いたいの!?」
思いっきり顔面を殴られた。
「別に貶してないよ〜」
オレは涙目でいう。
「私先に寝るから!」
オレに背を向けて言う。
「風呂は?。ここ混浴だよ、一緒に入ろう!」
「いや疲れたからいい」
「じゃ、オレもいいや・・・では、」
そういってオレはベットに仰向けに倒れ込んでいるケイに勢いよく覆い被さった。
そしてケイの唇を唇で塞ぐ。
「ん!・・・・・・も・・う」
ケイは藻掻く。だがオレやめない。
やめるわけがない。
三日前、事故とはいえ、ガウリィとキスをしたのだから・・・・このオレだけの奥しゃんは・・・・・。
実はオレ、非常に嫉妬深いのである。
オレはケイの口を舌で割って口の中に舌をいれ、ケイの舌と絡ませる。
そして五分後・・・・。
「はあ・・・・はあ・・・いきなり、何すんのよ!」
ケイはまた、オレを睨む。その姿も実にいいもんだ。
「何って?キス。夫婦のスキンシップ(笑)。今日はケイの胸に顔うずめて寝る!」
オレはケイの胸に顔を埋める。


「う〜ん、もう!」
レイっていつもこうなんだから〜
スー、スー。
「もう寝ちゃったの・・・・・・かわいい(笑)」
レイの寝顔は本当かわいいのである。
私だけのレイ・・・・。
「ふあーーあ。・・・・・私も寝ますか・・・・」
私はレイを起こさないように私とレイに布団をかけレイを優しく抱きしめる。
「おやすみ・・・・・私だけの王様(はあと)」
そして、私は目を閉じる。
「あのう?、本当に寝ちゃったんですか・・・・・ちょっと、お話が・・・・・」
私が目を閉じてすぐ・・・・、虚空から声が聞こえた。
ゼロスの声。
「・・・・・・・」
「あのうー?」
「・・・・・・・」
「あのうー!」
「・・・・・・・何?、ゼロス!・・・・レイの睡眠の邪魔すると消滅させるわよ」
「あ、すいません。ちょっとお伝えしたいことが・・・・ありまして・・・・」
「だから何!」
「リナさんにも言いましたが、ダークスターも来てるみたいですよ」
「知ってるわよ、リナさんたちが倒したときに欠片が出来てその欠片の一つが攻め込んできてるんでしょう」
「よく知ってますね〜」
「レイも知ってるわよ、そんなこと・・・それより!リナさんにシャブラニグドゥが宿ったことは言ってないでしょうね?」
私はゼロスの声がする天井を睨んだ。
「言ってませんよ〜、こんなときに言ったら大変ですから・・・」
「あ、そう、じゃ消えて」
「はい・・・・」
ゼロスの気配は消えた。
「さ〜て、今度こそねよう」
ぎゅうっ。
その時、レイが私の右の乳房を強く握った。
「はん!。ダ・・・・ダ・メ・・・・」
私は思わず喘ぎ声をあげた。
私はの乳房は敏感で一回握られただけで感じてしまう。
「ケイ・・・・だいしゅき・・・・・むにゃむな・・・・」
なんだ寝言か・・・・・。
ぎゅ!
「はんっ!」
また握られた。
もう、夢のなかじゃ、エッチなことしてそうなのに、現実には自分からはキスしかしないんだから・・・・。
わたしが誘わなきゃ、やらないんだから・・・・。
この照れ屋さん。いつも私の裸みると鼻血出すのよ。かわいい〜。
私はレイの唇を私の唇で軽く塞いだ。
すぐ離し・・・・・。
「今度こそおやすみ(はあと)」
誰も来ないでね、もう。
私は目をまた閉じた。
・・・・・・そして、オレは目覚ました。
夜中か・・・・・・。
あたりは真っ暗だ。
オレは、ケイを起こさないようにケイから降りた。
「やっぱ、ケイに抱きしめられながら寝るのは気持ちいいよ」
オレは寝ているケイの唇に軽くキスをした。
すぐ離し。
「じゃ、ちょっとダークスターを倒してくから・・・」
オレがベットから離れようとしたとき右手を捕まれた。
「待ちなさい・・・・・一人で行く気・・・・・こんな綺麗な奥さんおいて・・・・」
ケイは起きあがって言った。
「起きてたのか(笑)」
「あんたがキスしたときからね」
「ふ〜ん」
「ダークスターなんかオレ一人で十分なんだけどな〜。朝早いんだから寝ててよ」
「楽勝なのはわかってるわよ・・・・・二人でやった方もっと速いでしょ」
「それもそうだな」
ケイはベットを降りた。
そして、ドアの方へ行ってノブに手をかけた。
向かいの部屋から声が聞こえてきた。
『り・・リナー!、・・・・愛してる』
『が・・・がう・・・り・・・ぃあ・たしも・・・・やん・・・・・』
リナ達の部屋からだ。
マジで一晩中やってんのか・・・・あの二人・・・・(汗)
「レイ、顔赤くなってるわよ」
ケイの声が聞こえてきた。
「・・・・あ、そうか・・・・・・?」
「うん」
「まずいな、このまま出ていったら気づかれる」
「そうね、空間移動する?」
「そうだな」
オレはケイの意見に従い、ケイと手をつないだ。こうすると二人ともいっぺんに移動できる。
その時。
「僕も行きます」
小さくゼロスの声がした。
オレたちの後ろから・・・オレたちは振り向く。
「リナさんに気づかれてはいけませんからね」
「ああ、今もしシャブラニグドゥが復活せれても困るからダークスターと戦って・・・・
まあ、王鬼と戦って復活されても困るけど」
オレたち三人は手をつないだ。
まさかゼロスと手をつなぐなんて・・・・・・。
その時、がちゃ。ドアが開いた。
「ガウリィ・・・・・」
「オレも行く、ダークスターも来てるんだろう?」
「ああ・・・でもリナは?」
オレの問いにガウリィは頭をかきながら・・・・。
「ちょっと、やりすぎちゃって失神した(笑)」
おい、こいつ・・・・。
「あの〜行かないんですか・・・・・」
オレたちはゼロスの声で結局、静かに宿を出ることにした。


つづく・・・・・。