I 妹 な関係










(6)


おっと、こりゃ展開が早いぜ!
気がつきゃ受験当日だぁあ!!(あはははは〜、ヤケくそ!!)


「ちゃんと受験票持ったか?」「うん。」
「弁当は?ハンカチとちり紙も入ってるか?」「・・・うん。」
「制服の乱れは直したか?あとは・・・。」「・・・・・(怒)」
「おぉ、そうだった!!」「?」
「俺が付いてってやろうか?」・・・・・・・・・・ぶちっ!!

「おのれはお受験の子供をもつ親かぁあああああ!!」

・・・以上。
リナの受験を心配しておろつくガウリィさんと、それにブチ切れるリナの状況でした。
(アメリア:談)


あの日以来、私は死に物狂いで勉強した。
毎日の様に、姉ちゃんから脅迫めいたメールが届いたから。

『私の誘いを断ったからには、主席で合格するぐらい簡単よねぇ(はぁと)』
『ガウリィ、リナが主席で合格しなかったら・・・解るわよね?(はぁと)』

・・・・解る?それを毎日送られてくる私達の心労がっ!!
もぉ、ただひたすらに勉強勉強の日々!
・・・おかげで、ガウリィの煩悩が勃発する暇もなかったのは助かったけど(笑)。


「はい、そこまで!」

はぁああああ・・・長い戦いの日々も、取り合えずは一段落よね。
後は・・・・。
ふっ・・・ふふふ・・・覚悟を決めるだけよっ!

「リナ、ちょっと話があるんだけど・・・。」

試験も終わって晴れ晴れとした私に、何故か表情を曇らせたアメリアのくっら〜い声。
「どったのアメリア?具合でも悪い?」
「ううん・・・大事な話なの。」
「・・・ゼルに、じゃなく私に?」
こくり、と頷くアメリアのただならぬ雰囲気を察し、私達はざわめく人々を縫って大学を後にした。


ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
「け、結婚んんん?!」
「うん・・・昨日父さんがいきなり・・・。」

昨日って・・・・おひ?受験を翌日に控えた娘に、なんちゅ〜コトいうかおやぢ!
「ななな、何でいきなりその様なお話え?」
「うん・・・父さんの取引先の人がね、私と結婚したいって言って来て。それが、結構前にそういう話はあったらしいんだけど、私の受験の妨げになったら困るだろうって、
今まで言わなかったらしいんだけど・・・。」

いや・・・・昨日言った時点で、計画的だ絶対。

「それでね、私も断ったんだけど・・・取引先のお偉いさんみたいで・・・。」

あ、忘れてた。
アメリアってば、いいトコのお嬢さんだったっけ(笑)。

「んで?それでどうなるの?」
「・・・・もし、大学に落ちたら結婚を前提に付き合う、ってコトで・・・何とか
誤魔化したんだけど・・・。」
「・・・気になって、試験に身が入らなかった、と。」

あ〜・・・うりゅうりゅしてるし。

「リナちゃああああん!私どうしたらいいかわかんないよぉおおお!!」



「ってコトなのよ。ガウリィ、どうしたらいい?」
「って、ゼルには言ったのかよ、んな大事な事!!」

ぼろぼろに泣き崩れるアメリアを何とか家まで送り、ゼルには適当な理由を付けて
アメリアの側にいるコトを言い付けて。
私はひたすらに、今起きつつある問題をどう対処しようか悩んでいた。

「だって・・・アメリアがゼルには絶対言わないでくれって・・・鼻水垂らしながら
言うんだモン。」
「は・・・それどころじゃないだろぉ?」
「擦り付けられた私の動揺はどうしてくれるのよぉおお!!」

・・・いかん、話題を戻そう(爆)。

「でも、これはやっぱり二人の問題だろ?俺達がどうこうしてやれるとは思わないけどなぁ・・・。」
「うん・・そうは思うんだけどね。」
ただ・・・。
「アメリアはね、父親も大事、ゼルも大事って悩んでるの。あの娘、とことんいいコだから。
それに・・・多分、怖いんだと思う。」
「怖い?」

そう。
その事を話した時、ゼルがどう反応するかが。
もし、『俺にはどうしようもない』って言われたら?

私が姉ちゃんに同じ事言われたら・・・きっと、言えない。
ガウリィに・・・言えない。

ガウリィが、優しく私を抱き締める。
「・・・自分に置き換えて考えてるだろ?」
「え・・・?」
どうして解るの?
「お前さんも、アメリア以上にいいコだからな。そんなリナだから、俺は惚れたんだけど。」
「こ、こらガウリィ。どさくさ紛れに変な事言わないでよ!」
「変な事じゃないだろぉが。・・・まぁ、一つだけ俺達に出来る事はあるけど、な。」

ガウリィが何とも言えない笑顔を作る。
これは・・・悪巧みを思い付いた子供の顔みたいな・・・。

・・・!ひ、ひょっとして、ですか?


「ぶち壊そう、この話。勿論主役はゼルガディスで、な?」



・・・はふ。