運命、そして宿命。 |
第2話:家族紹介。 「そういえば、話が逸れたけど…… お前、どうしてここにいるんだ?」 さっきと同じ質問を、あたしはもう1度繰り返した。 「え……えっとぉ…… お母様とお父様が、昔の仲間に会うから、って……それでついてきたんだけど……」 「はぐれた、か。 どこに向かうって言ってたんだ?しょうがないから、連れてってやるよ」 「んと…… 確か、さっきルーナが言ってたのと同じところ……」 「ゼフィーリア!?」 「うん」 こっくりとフェリオはうなずいた。 「……スゴイ両親だな……」 あたしは思わず呟く。 ゼフィーリアは、あたしの中の世界観で言えば、間違いなく最強集団の溜まり場――もとい、集落。 そんなところに向かうという事は、仲間とやらはそこに現住しているのだろう。 仲間、とゆーくらいだ。ボディガードとして雇った、なんてこともないだろう。 あのゼフィーリアの住人を、仲間としていた両親―― かなりの大物に違いない。 ………いや、フェリオの性格からはちょっと考えられないが……… 「……あ。 じゃあさ、ルーナはどうしてここにいるのぉ?」 ぎく。 フェリオの問いかけに、思わず反応するあたし。 ……言えない。絶対に言えない。 まさか、父さんと剣の修行に来て、はぐれたなどとはッ! 言えるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!一生涯の恥っっ!!! だいたいっ!あれは父さんだって悪いんだっ!! いくら母さんの体が気になってたからって、髪の毛が木の枝に絡まった可哀想な娘を置いていくこたぁないだろーがっ!あんのくらげっっ!!! あたしは、そんな内心の葛藤(?)を隠して、 「言っただろ?魔法剣士目指して修行中、って。 剣の稽古をしに来てたんだよ」 「ふあー……すごいねー……」 あたしの当たらずとも遠からずな言葉を、簡単に信じるフェリオ。 「じゃあ、お父様よりも強いの?」 「? お前の父親も魔法剣士なのか?」 「うん!」 フェリオは、目をきらきらと輝かせながら、 「なんかね、昔はすっごく強かったんだって! 今は体がなまっちゃって、少し弱くなっちゃったけど、それでも兵士よりは強いんだって! えーとねぇ、確か、お母様が、んーんと……なんだっけ、『お父様はナントカの魔剣士だったのよ』って!」 「一番重要な部分忘れてるじゃねーか…… でも、強いのは確かみたいだな。いっぺん見てみたいな」 クスリと笑いながらあたしは言った。 「……じゃあ、えっと、ルーナのりょーしんさんは??」 「え?あたしの両親? そーだなぁ……」 あたしはしばらく考え込むと、 「確か父さんは――母さんが言ってた事なんだけど―― 『夜行性の体力バカ』なんだってよ」 「……?どぉゆー意味??」 「うーん……お前がもーちょい大人になったら、わかると思うぜ」 「?そうなの?」 「そう」 適当な事を言うあたし。 いや、あれを説明するのは、こいつの精神年齢から考えると早すぎるよーな……(汗) 「ま、後で両親にでも聞いてみな。 で、母さんの方なんだが。 これも父さんに聞いたことなんだけど―― 『いつもは意地っ張りで照れ屋だけど、夜だけは素直な俺の妻♪』なんだって」 「??また夜?」 「まぁ、深く考えるな。お前には刺激が強すぎる」 「はぁい」 ………こいつ、本当にあたしと同い年か……? さっき聞いたばかりとはいえ、信じられない。 ――会話が途切れた、そのとき。 がさりっ! と、近くの茂みが揺れた。 <つづく> なんか、アンバランスなお話になっちゃってます……(反省) 会話多すぎ。背景わからなさすぎ。 なんか、欠点ばかり浮かぶ文章ですねー……すいません。(土下座) |