すぷりんぐ |
(4) 今日はお出かけ 朝から、がうりいがいる りなが、おめかししてる どこ行くの?どこ行くの? あたしもいける? それとも、お留守番・・・? 「ほら、リナもう行くぞ!」 「え?うん、すぐ行く!」 やっぱり、あたしはお留守番・・・ ちょっと寂しいけどいい子にしてるね だから、早く帰ってきてね かちゃっ 「わぁ、昨日の雪が溶けちゃったのね〜」 「あぁ、ほんとだな、お日様があったかい。」 ・・・え? ・・・・・・・・・・・・雪・・・消えたの?・・・・・あったかいの? 二人で・・・・お出かけ・・・・ ―――――ダメ・・・行っちゃダメ!!――――― お願い、行かないで! がうりい、りな・・・行っちゃダメ! あのときと同じ、母さん達の時と一緒・・・ お願い・・・お願い・・・あたしをまた、独りにしないで! 遠くへ行かないで・・・傍にいて!! ・・・・・・・・・・・・・お願い!・・・・・・・・・・・・・ 「ほら、ガウリイ、サン忘れてたら意味無いじゃん!」 え? 「あぁ、そうか!」 なに? 「そうか、じゃない〜〜〜〜!!!!!」 なに・・・言ってるの? 「たっく、あんたは、ホントにクラゲなんだから!!」 「はは、ごめんなぁ、サン」 どうして・・・謝るの? 「ほら、お出かけ、行くよサン。」 ・・・・・え? あたしも、行けるの? 一緒に行けるの? 嬉しい・・・よかった・・・ ありがと、りな、がうりい・・・ あたし、守るね。 二人が母さん達みたいにならないように、守るね。 うっわぁ・・・ 外、明るい、太陽あったかい 雪・・・みんな無い・・・消えちゃった あたしは今、がうりいの肩の上 落ちないように掴まって・・・ ・・・でも、この体制・・・つらい・・・ 「はは、サン落ちそうだな?」 うん、ちょっとだけ・・・ 「サン、こっちおいで。」 りなが、両手を開いて言ってる うん!行く! りなの腕の中大好きvあったかい。 ぴょん♪ ごろごろごろ〜〜〜♪ 「ふふっ、サンご機嫌だね。」 「いいなぁ〜サンだけ・・・」 へへっ、いいでしょ! でも、がうりいはダメだよ、だってリナじゃ、がうりい大っきすぎて、抱けないも ん。 「まっ、リナは俺が抱けばいいか!」 「ばっ・・・・・・・・(真っ赤)」 あぁ!そうだね、がうりいが、りなを抱けばいいのか! 頭いいねvがうりい それより、今日、どこいくの? ねぇ?ねぇ? どこ行くの? みゃぁ〜ぅ、みゃぁ〜ぅ! 「ほへ?どうしたのサン?」 どこ行くの? 「どこ行くのか知りたがってるんじゃないのか?」 そうそう! がうりい、冴えてるぅ! 「え〜?そんなバカな・・・」 「いや、絶対そうだって!」 うん! そうだよ、どこ行くの!? 「・・・どうして、そんなに自信持って言うのよ・・・ って、まぁガウリイだし・・・動物は動物どおしって言うし・・・いっか!」 「なんか、なにげに、酷いこと言われた気がするんだが?」 「気のせいでしょ、それよりサン、今日はサンの首輪とか、ご飯とか買いに行くの よ。」 ごはんv わぁ〜いvvvごはん、ごはんv うりゅ?でも、くびわって何・・・? まっ、いいか! 早く、ごはんvごはんvおししい、おいしい、ごvはvん♪ みゃ〜んvみゃぁ〜んvvv すりすり・・・ごろごろごろ〜〜〜♪ 「う・・・本気で、何買いに行くか聞きたかったみたい・・・」 「な?だから言ったろ。 よかったなぁ〜サン! 美味しいもんいっぱい買おうな〜♪」 うん! みゃぁ〜ん☆ おわりん☆ あとがき 今回のテーマは、恐るべし!ガウリイの野生の勘!!です。(嘘) なんてね、今回はサンの心のちょっとした不安(トラウマ?)です。 (後半は、全く忘れ去られているけど・・・。) サンのお母さん達が死んだのと同じ様な状況だったんですね。 前の日の雪が溶けて無くなって、あったかい日・・・でもって、お出かけ・・・ ガウリイとリナがいるから、寂しくないサンだけど、 二人を失ったら・・・そう考えたんでしょうねぇ〜・・・深いわぁ〜(自分が考えた んだろう!?) なんか、このお話、キャラが一人歩きをはじめて、言葉がポコポコ出て来るんですよ ねぇ。 |