すぷりんぐ








 (3)









なに?なに?

この、あったかいの何?

ぶくぶくあわ、何?

それにいい匂い

りなの髪と同じ匂い。



「あんた・・・変な猫ね?」



変?何が?
気持ちいい

あっ!りなそこかゆい・・・・・・うんそこ・・・・・・気持ちいいv


ごろごろごろ・・・


「ここがいいの?
ホント変な猫、お風呂好きな猫ってあんま、いないのに。」


え?
猫って、みんなこれ、嫌いなの?
気持ちいいのにv

あったかいの好き
身体綺麗になるのも好き

前は、泥だらけだったもん
綺麗にしても、すぐにみんながあたしを追いかけて、

出てけ!

って言うし、そのとき汚くなっちゃうし。


追いかけてくるのに、

あいつには近づくな!

って・・・
変なの・・・ホントばっかみたいな奴らだった。




ざっぱぁー




うみゅ〜〜〜〜


「ほら、綺麗になった。」


え〜、もう終わりなの?
もっと、あわあわしたいのに・・・





「リナ〜終わったかぁ?」
「え?うん、綺麗になったよ。」


がうりい、へへへ・・・綺麗になったよ
あわあわでいい匂いだし。


「はい、ガウリイ綺麗に拭いてあげてね。じゃ!」
「へ?リナは出ないのか?」
「あたしは、今から、髪洗うの!」
「ふぅん・・・・・・」
「・・・・なっ、なによ!」


なに?なに?


「さぁ、サン綺麗に身体拭こうなぁ〜」

うん!
でも、どうしたのがうりい、顔とっても嬉しそうだよ?

「ちょ、ちょっと!ガウリイまさか・・・・・」
「すぐ行くからなリナv」
「なっ・・・・ばか・・・・」


えぇ〜
ずるい、あたしもまだ入りたい!
がうりいとりなと入りたいぃ!!

みゅぅ〜みゅ〜!


「え?サンまだ入りたいのか?」


そう!そう!入りたい!


「でも、だめだぞ。」


どうして?
なんで?


「次は、俺がリナにあらってもらうんだからv」


そうなの?
じゃあ、しょうがないね。
がうりいも、りなに綺麗、綺麗にしてもらうんだね。




ふきふきふき・・・


ふゅぅ〜♪


もういいよ、がうりい
早くしないと、りなの気が変わっちゃうよ


「よし!じゃあ、俺もあらってもらお!」


うん!
がうりいの髪長いから、ちゃんとあらっもらわなきゃダメだよ。












とことことこ・・・


わぁ、窓の外真っ白・・・
えっと、あれはん〜?

あ!そう、雪だ・・・
母さん達が生きてたとき、一回だけ空から降った
とっても冷たくて、食べてみたけど味ぜんぜんしなかった
みずとおんなじ

あのときは、みんなでくっついて寝た
寒かったけど、あったかかった。

朝起きたら、雪みんな消えてた
太陽があったかくて、気持ちよくて
みんなで、お散歩に出て・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

母さん達、おっきな冷たいかたまりに・・・ひかれた・・・


あたしだけ、助かった・・・


みんな、あたしが殺したって・・・
あたしじゃないのに・・・

ずっと、寂しかった
でも、がうりいにあった。
りなにであった。


だから、今は寂しくないよ
母さん達のぶんまで、あたし生きるよ
だって、今はとっても楽しい、うれしいそれに・・・あったかい


あたしね、名前もらったよ
『サン』っていうの
”太陽”って意味だって。

あったかい名前・・・うれしいな。









「ちょっと・・・ガウリイ・・・やっ・・・」
「・・・いいじゃん・・・今度は俺が・・あらってやるよ・・」
「・・・いい・・って・・・やぁ・・・あん・・・」
「どうしたリナ?・・・ここか?」
「やっ・・・・・・・ばかぁ・・・・・」



ふふっ、今度はがうりいが、りな綺麗、綺麗にしてるんだ




母さん、みんな、あたしは大丈夫だよ
ここにいれば寂しくない
がうりいも、りなも優しい
あたしのことかわいいって言ってくれる。


だから、あたしは大丈夫・・・あぁ・・・雪がきれい。











おわりん♪








 あとがき

 飛鳥様、(3)いかがだったでしょうか?
ぢつはこれが書きたかっただけだったりして・・・。
密かに、ガウリイとリナ・・・・ふふふ・・・・だしv
ちなみに、ガウリナは新婚さんですv(><)きゃ☆
まだまだ、続いたりして・・・ゼルアメも出したいなv

でわぁ、らぐぢすでしたっ☆