〜メビウスの輪〜 出会い何度でも























 あたし達は麗らかな日の午後、森の中を歩いていた。あたしはリナ=インバース、自他共に認める超天才美少女魔道士である。
 そしてあたしの少し後ろを歩くのが、あたしの旅の連れであり、相棒にしてあたしの自称保護者、ガウリイ=ガブリエフである。

 あたしはこの景色を見ながら思い出す。こいつ、ガウリイと初めて出会った時の事を。こいつは・・・あたしの事を、そう、事もあろうにこの天才魔道士であるあたしの事をガキって言いやがったのだ!
 全く、こいつの第一印象はすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜く最悪だった。その内逃げ出してやろうかと何度も思ったわよ!!
 それがちょっとした事からこいつが、このクラゲ頭で脳味噌にヨーグルトが詰まってるとしか思えない思考能力ゼロのこの男がぁ!何と光の剣の継承者だって分かったから驚いた!?
 当然あたしの旅の目的はガウリイから光の剣を譲り受ける事に変更!あたしがガウリイの後を付いて行く筈が、何時の間にか、あたしが行き先を決めてガウリイが付いて来るパターンが出来上がってしまっていた。まぁ・・・良いんだけどね。

 光の剣は結局あたしの手には入らなかった、ガウリイのバカが・・・あたしと引き換えにロード・オブ・ナイトメアに剣を渡してしまったから。
 でも・・・あたしはあいつの事言えない、あたしも世界よりガウリイを・・・ガウリイ只一人の命を選んだから。そう、自分の命を引き換えにしても・・・あいつを助けたかったから―――――――


 そしてあたしはガウリイとの新しい旅の理由に、新しい魔法剣を見付けるにした。それも意外な形でやっぱり伝説の剣ブラスト・ソードを手に入れた。ひょっとしたらガウリイは伝説の剣に魅入られるだけの何かがあるのだろう。
 だけど、これであたし達が一緒に旅をする理由が無くなってしまった。

 ガウリイはあの忌わしい戦いが終わった後、あたしの故郷、ゼフィーリアに行きたいと言い出した。理由はブドウが食べたいからだって、期待したあたしがバカだったわ。
 彼と会ってもうすぐ四年、あたしの中でガウリイの存在は大きくなり過ぎて・・・怖い位。
 「ねぇ、あんたさぁ・・・最初あたしに会った時どう思った?」
 「ん〜?そうだなぁ、小さなお子ちゃまのくせに随分威勢の良い奴・・・かな。どうしてそんな事聞くんだ?」
 「あたしは、ヒーロー気取りの嫌な兄ちゃんだったわよ。」
 「り〜〜なぁ〜〜!」
 あぁ〜もう、情けない声出すんじゃないわよ。何か言ってやろうとした時、ガウリイがあたしに緊張感のある声で話し掛けてきた。
 「リナ、どうやらお客さんみたいだぞ。」
 「そうみたいね。」
 この気配は間違い無く魔族!しかも中々の実力の持ち主みたい。
 「隠れてないで出て来たらどうなんだ?」
 ガウリイの言葉に突然姿を現したのは全身真っ黒の人型だった。顔の真ん中に小さな穴がある以外は取分け目立つ所が無い。
 「俺の名はスペータリーム、お前等デモン・スレイヤーズを消しに来た。」
 「フン、まぁそこそこの実力はあるみたいだけど、あたし達二人の敵じゃ無いわね。」
 あたしの言葉に魔族スペータリームはニヤリと笑った、と思う。何しろ顔が無いんだから笑ったかどうかはハッキリ言って分からないけど、そんなものは関係無い。
 「それは知っている、何しろ我等の王を二度も倒した人間だからな。しかし・・・もしお前等が別々ならどうかな?」
 「俺達を引き離す気だろうが、悪いが俺はこいつの保護者でね。それは聞けないな!」
 あたしが答える前に、ガウリイがハッキリと言い切った。すでに剣を構えて戦闘体制に入っている。流石ね。
 「今のお前等には無理だろう、しかし・・・お前等が出会う前ならどうかな?」
 「何ですって!?」
 スペータリームの言葉の意味が理解出来ないまま、あたしは素早く呪文を唱えた。
 「ファイアー・ボール!!」
 その瞬間、スペータリームの姿が一瞬で消えた。と思ったと同時にスペータリームがあたしの背後に姿を現した。
 「嘘!?」
 消えたと同時に姿を現したですって!?在り得ない!瞬間移動でも多少のタイムラグは存在する筈なのに?
 「フフ、まだまだこれからだぞ。おれの特殊能力の威力はな。」
 特殊能力ですって?ま・・・まさかこいつ、時間を操る事が出来るの?
 「あんた、時間を操る能力があるのね?」
 「ご名答。」
 あたしの疑問に答えると同時に、スペータリームはあたしに一撃を食らわせた。突然の攻撃に成すすべも無く倒れ込むあたしに、ガウリイが駆け寄ってきた。
 「リナァ〜!!貴様ぁ!リナを傷付ける奴は許さん!!!」
 人間離れしたスピードでスペータリームに切り掛るガウリイだったが、突然姿を消したスペータリームにバランスを崩してしまった。
 素早く態勢を整えたが既に遅かった、ガウリイに攻撃を仕掛けるスペータリーム。
 「少し眠っていてもらうぜ。」
 まともに攻撃を受けたガウリイは、その場に倒れ込むとピクリとも動かなくなってしまった。
 「ガウリイ!?あんた・・・まさかガウリイを殺したんじゃないでしょうね?」
 殺気を漲らせて尋ねるあたしに、スペースタリームはニヤリと笑う気配をさせると楽しそうな口調で話し始めた。
 「殺しちゃいない、何しろこれから始まる余興の為に死んでもらっちゃあ面白くないんでね。」
 「余興ですって?ふざけんじゃないわよ!何企んでるか知らないけど、あんたの遊びに付き合わされる程あたしもガウリイも暇じゃないのよ!!」
 あたしの言葉にスペータリームがゆっくりと近付いて来る、あたしは何とかその場に立ち上がると、奴をキッと睨み付ける。
 「ならばその余興を今から見せてやるよ、お前さんにとっては一番最悪な結末が待ってるだけだがな。」
 そう言ってスペータリームはあたしの目の前に手を翳した。その瞬間、あたしは奇妙な浮遊感を感じた。
 「こ・・・・ここは?」
 何も無い真っ暗な世界、ひょっとしたらここってアストラル・サイドなの?
 「あぁ、あんたが想像する通り、ここはアストラル・サイドだ。只一つだけ違う物がある。」
 スペータリームはそう言って虚空に向かって指を差すと、そこに以前見た景色が浮かび上がった。
 「ここは!?ま・・・まさか!?」
 間違い無い、ここはガウリイとあたしが始めてあったあの森だわ!でも・・・・どうして?
 「リナ=インバース、お前が考えている通り・・・俺は只時間を操るだけじゃない。過去を変える力もあるんだよ。もうすぐここをリナ=インバース、お前が通る、但し・・・お前とあの男が出会う切っ掛けである盗賊は俺が始末した。俺の言ってる意味・・・分かるよな、リナ=インバース?」
 「嘘!?」
 それって・・・それって・・・・・・・あたしとガウリイが出会う切っ掛けが無くなったって事?
 「う・・・・嘘よ、そんなの嘘よ!?在り得ないわ、ガウリイとあたしが赤の他人のままなんて・・・・・・・・信じないわよそんな話!!」
 「フッ、信じる信じないはお前の勝手だ。ならば己の目で真実を見るんだな。」
 「・・・ふ・・フン、あんたみたいな悪趣味魔族に言われなくてもそうするわよ!」
 信じない、あたしはそんなの絶対信じないんだから!ガウリイとあたしは赤い鎖で繋がれてる仲なんだからね!!そうこうしている内にあたしが姿を現した。
 小さな体に大きな袋を抱えてルンルンと楽しそうに歩いている。間違い無いわ、あれはあたしが盗賊イジメをしてガメたお宝だ。確か、あの時はもう少ししたら盗賊どもが現れ・・・・・・・・・・・・・ない?どうして?間違い無くここであのうっとおしい盗賊達が現れる筈なのに?
 「だから言っただろう、お前とあの男の出会う切っ掛けを始末したと。ほれ、あの男が来るぞ。」
 「ガウリイ!!」
 あたしからは後姿しか見えないけど、あれはガウリイに間違い無い!
 「ガウリイ、ガウリイ!」
 「無駄だ、ここからは俺達の声も聞こえなければ姿も見えない。そして向うの世界に行く事も勿論出来ゃしない。さぁ見ているが良い、デモン・スレイヤーズの最後をな。」
 嫌、嫌!嫌ぁー!!!ガウリイの居ない生活なんて考えられない!お願い、気付いてガウリイ!!
 「ガウリイ!!お願い行かないでぇ!あたしを置いて行かないでぇー!!」
 あたしの願いは虚しくアストラル・サイドに響く、その瞬間・・・ガウリイとあたしは擦れ違ってしまった。
 「ふははははは!!もうすぐだ、もうすぐ世界が変わるぞ!これでデモン・スレイヤーズは存在しない!これでこの世界は我々魔族の望む混沌と闇の世界になるのだー!!」
 あたしはその場に泣き崩れ、スペータリームは自分の作戦の成功に酔い痴れていた。だから気付かなかった、ガウリイの足が止まっている事に。
 そして小さな、本当に小さな奇跡が生まれた。しかし・・・あたし達の運命を変える、とても大きな奇跡。あたしのお宝が入った袋から一枚の金貨が落ちたのだ、それがゆっくりと地面に落ちた。
 「おい譲ちゃん、これ落としたぜ。」
 「あ、ありがとう。」
 ガウリイがあたしの落とした金貨を手渡してくれる、あたしはにっこりと微笑んで金貨を受け取ろうとするけど、荷物が邪魔で受け取れない。そんなあたしを見て、ガウリイは苦笑いをしながら袋の中に金貨を入れてから話し掛けてきた。
 「それにしても譲ちゃん、子供にしてはスゲー荷物だな?家の手伝いか?」
 「違うわよ!それにあたしは譲ちゃんじゃなくて、リナ=インバースって名前があるんですからね!!」
 「そっか、俺はガウリイ、ガウリイ=ガブリエフ傭兵だ。所で譲ちゃんはどこまで行くんだ?」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と・・取り合えずアトラス・シティにでも行こうかなって思ってるけど、何でそんな事あんたが聞くのよ?」
 「ん?いや〜、ここら辺は盗賊も居て物騒だって話だからな、こんな子供一人でそんな大荷物抱えてたらそいつ等に襲ってくださいって言ってるようなもんだからな。俺がアトラス・シティまで付いてってやるよ。」
 「結構よ、あたしこう見えても強いんだから!」
 「はいはい、じゃあ行こうか譲ちゃん。暫くの間宜しくな。」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ〜、はいはい」
 こうして同じ方向に歩き出したあたしとガウリイ、それを見てスペータリームは驚愕の声を上げた。
 「ば・・・バカな!?そんなバカな!?何故だ?出会いの切っ掛けを断ち切ったのに、何故お前等は共に旅をするんだ!クッ・・・ならば何度でも邪魔をしてやるまでだぁ!う・・・・うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
 その時何故かスペータリームが絶叫を上げた、それと同時にあたしは先刻と同じ浮遊感を感じていた。
 「き・・・・・・・・貴様ぁ・・・・・・・どうして、動ける?貴様の時間は止めたというのに・・・・・・・・・・・」
 あたしの目の前に飛び込んで来た光景は、ガウリイがブラスト・ソードでスペータリームの背後から斬り付け、胴体と切り離す瞬間だった。
 「さあな、俺を呼ぶ声が聞こえたからかな?体をこっちに残したのがお前さんの敗因だったな。うりゃあぁぁぁぁ!!」
 ザッシュゥと言う音と共にスペータリームの姿は塵と化した、そしてガウリイがあたしの前にゆっくりと近付いて来る。
 「が・・・・・・・・ガウリイ」
 あたしは恐る恐るガウリイの名前を呼んだ、まさか・・・あたしの知ってるガウリイとは違うのかも・・・・・・・・・そう思うと怖い。
 「リナ、大丈夫か?心配したんだぞ!」
 そう言って、ガウリイはあたしを強く抱き締めた。温かい・・・・ガウリイ。
 「大丈夫よ・・・でも、何があったの?」
 「・・・・・あぁ、俺が気が付いたらあの魔族はその場に立ったまま動かないし、リナは地面に横になったまま動かないから・・・・・・・・・・だから、あの野郎を切り刻んでやろうと・・・・・・・でも、リナが無事で良かった。」
 泣いてる?ガウリイ、泣いてるの?あたしが死んだって思って・・・・・・・・・
 「あのさぁ・・・・ガウリイ」
 ひょっとしたら変わった過去のガウリイなんだろうか?ガウリイが泣くなんてあたしには信じられないから、思わず確かめたい衝動に駆られてしまった。
 「・・・・・・何だリナ?」
 抱き締める力を更に強くしてガウリイが口を開く、あたしは覚悟を決めて疑問を口にした。
 「あんたさぁ・・・・・・・あたしとの出会い、覚えてる?」
 「あぁ、そんな事か。勿論覚えてるぜ、お前さんが盗賊からガメたお宝を奪い返そうとした盗賊どもから俺が助けたんだろ。」
 あぁ!ここに居るのはあたしの知ってるガウリイだ!良かった、何も変わってない。
 「ねぇ・・・・・・・もしもよ、もし・・・あんな出会い方しなかったら・・・ガウリイはどうした?やっぱり・・・・・一緒に旅してくれる?」
 あの悪夢が蘇る、あの時は偶然金貨が落ちてガウリイとの出会う切っ掛けが生まれた。
でも、もし、あの時金貨が落ちなければ―――――――――――その答えはガウリイしか分からない事。だから・・・聞きたい、あたしはどんな出会い方をしてでもガウリイと一緒に生きていきたいから。
――――――――――ガウリイを愛してるから
 「それは・・・・・・・・う〜ん、あのなリナ・・・絶対笑わないか?」
 「へ?え・・・えぇ、笑わないわよ。」
 何?そんな笑われるような理由なんかい、あたしと旅する理由って?
 「その・・・怒らないか?」
 「怒らないわよ!」
 全く何なのよ、笑わないかって尋ねたと思ったら次は怒らないかって?
 「行き成り攻撃呪文を―――――――――――っ痛ぇー!リナぁ〜、怒らないって言ったじゃないかぁ〜」
 「うっさいよ!あんたが何時までもグダグダ言ってるからでしょうがぁ!!」
 あたしの必殺スリッパ攻撃に涙目で抗議するガウリイ、一体こいつ何が言いたいんだ?
そんな事を考えていると、ガウリイが真剣な顔であたしを見詰めてくる。うぅ・・・こいつってばやっぱり綺麗な顔してるなぁ、ドキドキしちゃう。
 「リナ、俺は例え何度でもお前との出会いを繰り返す事になっても、お前と一緒に旅をする。それがお互い敵同士として出会ったとしても、俺はお前と・・・一緒に何時までも傍に居る。神に誓っても良い。」
 うわあぁぁぁぁぁぁ!!なんちゅー恥かしいセリフを平然と言うかなこの男は!正直あたしの顔ってばこれ以上無い位真っ赤なんだろうなぁ〜!
 「ど・・・・・・どどど、どうして?」
 あぁ!動揺して凄く声が裏返ってるよ、あたし。まさか面白いから何て下らない理由だったらこの場でドラスレぶっ放してやる!
 「・・・どうしてって、やっぱり・・・・お前さんに一目惚れするからだろうな。」
 頬をポリポリ掻きながら顔を赤くして答えるガウリイ、って!それってガウリイがあたしを好きって事ぉ!?
 「出会った時はまだお前さんは本当に子供で、危なっかしいってのもあったから保護者何て言っちまったけど、本当は俺・・・初めて会った時から、お前さんの・・・放つ光に魅せられちまったって言うか、お前さんの全てが凄く眩しくて・・・俺・・・リナを欲しいって思っちまったんだよ。」
 何も言えずに只ガウリイの本音を聞いているあたし、ぜ・・・全然気付かなかった。あたしの事をそんなに思ってくれてたなんて―――――――――
 「あたしは・・・最初あんたを便利なアイテム位しか見てなかった、でも・・・光の剣の後継者って知って、光の剣目当てであんたと旅をしてた。」
 あたしの突然の告白にガウリイが苦笑いを浮かべる、でも・・・ガウリイはあたしに本当の気持ちを言ってくれた。だから今度はあたしが本当の気持ちをガウリイに伝える番。
 「でも・・・本当は違ってた、あたし自身気付いて無かったの。光の剣何て関係無い、あたしは只・・・・・ガウリイと一緒に居る理由が欲しかっただけだった。それに気付いたのはフィブリゾとの戦いの時だったわ。あの時、あたしは・・・・・世界より、あんたを選んだ。世界中の生きとして行ける物の存在より、ガウリイって男一人の命を選んだのよ。・・・丸でそれが当然の様に」
 「――――――――リナ!?」
 今のあたしはガウリイの顔がまともに見れない、ずっと隠してた想い。それが丸で小川の水の様に滑らかにあたしの口から溢れてくる。
 「だから・・・ガウリイがあたしの為に光の剣を手放して、あたしを連れ戻してくれた時は・・・・・・凄く嬉しかった。大切にしてる剣より、あたしを選んでくれた事が。そして、これで新しい魔法剣を探すってガウリイと又旅が出来る理由が出来たから。凄く嬉しかった、でも・・・新しい剣はもう見付かったから、又理由を探していたの。ガウリイの横に居られる理由を・・・・・ガウリイが好きだから」
 「リナ、俺もお前を愛してるよ。約束する、絶対お前から離れない。もし・・・又俺達の出会いを消そうって奴が現れたら俺が二度と復活出来ないようにしてやる。それでも出会いをやり直す事になったら・・・探し出す、絶対リナを探し出して俺が連れ去ってやる。約束するよ・・・・・リナ。」
 「あたしも・・・・絶対見付け出すわ、ガウリイを。だから・・・・ん」
 その時は離さないでね、そう言おうとしたあたしの口をガウリイの口が塞いだ。



 あたしとガウリイの出会いは決められた運命何て生易しいものじゃない、お互いが無くては生きて行けない己から抜け出した大切な魂。
 だから何回初めからの出会いを繰り返しても、あたしとガウリイは必ず共に存在する。

 〜 ソレガアタシタチノサダメ、メビウスノワニミイラレタモノノ・・・サダメ 〜