小さいココロ |
”あたしの気持ちには、いつ気づいてくれるの?” そんな、いじらしい事を思う様になったのはいつからだろう…・――――? いつまでたっても子供扱い・・・いつまでも変わらない関係・・・ モドカシイ・・・・・・セツナイ・・・・・・・カナシイ・・・・・・ こんな関係のままはイヤ。こんな関係が崩れるのもイヤ。 ねぇ、どうやったら、いつになったら気づいてくれるの?この気持ち・・あたしは、あなたを・・・・・ 愛シテイルノヨ・・・・・・・・・・・・ 「ふわぁ〜・・」・・・・・・・ね・・・・・・・眠たぁ〜いぃ!!おフトンから出たくないよぅうう!! 今の季節、朝と夜が一番寒い!!でも、絶対起こしに,奴は来る!! 「リーナーいつまで布団の中にいるんだよー」 ほらね・・・・来ちゃったよ・・・・ あたしの『保護者』をやってる酢の物にしたらおいしい(?)くらげの、のー味噌をもってる ガウリイ・ガブリエフ・・・・・・――――――――――― 「わーってるわよ!でも後五分は寝るの!!」「お前なぁ〜・・・」 少し呆れ気味の声。そして、小声でポソッと言ったあの一言・・・・ 「全く、いつまでも子供なんだな・・・・」 ズキンッ!! 結構いたいのよね、『子供』って一言・・・・・・・・・・ あたしは『子供』で、彼は『大人』。『保護者』と『被保護者』の関係・・・・・・ 彼はあたしを、子供としてしか見てくれない。あたしはガウリイの事・・・・・・・・・・ 「一人の男の人として見てるんだよ?」 気づいて欲しい、この愛しさに、でも、伝えるほどの勇気はない・・・・ 思いを伝えて、一体なんになるのよ。 思いを伝えたって、彼を困らせるだけ・・・そして、待っているのは『別れ』・…―――――― なのに、結果もすべて分かってる、ずっとこの気持ちはしまっておくのが一番。 だけど・・・・・・・・どうしても・・・・・・・・・・ ”気づいて欲しい”そんな願いは消せない・・・・・・・ 気づかれたら、そこで終り、なにもかもがゲームセット。 別れたくない!離れたくない!ずっと側にいたい!! どちらにすればいいの? 思いを伝えて、そのまま別れる。思いを伝えず、側にいる。自分の心は押し殺して・・・―――――― ああ・・・・・らしくない・・・・あたしらしくなぃいいいいいいい!! どぉーしてこんなに弱々しくなっちゃったのよ!!くぅううー――――――――…・ 全部ぜぇーんぶガウリイが悪いんだかんね!!責任取れぇ!!バカくらげめぇえー―――――!! ふぅ・・・・・今日は盗賊さんでも現れないかなー♪んっふっふっふっ・・・・・・・・・ カッキイィィィイイン!! まっずっはっ!食事で責任とってもらいましょうか!! 「あっ!リナ!それはオレの肉!!」「恨むなら己の存在を恨みなさい!!」 あれ?はてなマークいっぱい浮かべちゃってるわ。 「おりゃ!!もひとつもーらい!!」「あっ!リナ!不意打ちとは卑怯だぞ!!」 「先手必勝!!」・・・・・・・・普通の普段の光景。 こんな風にガウリイと一緒にいるのが一番楽しい。この日常をなくすなんて考えられない。 でも、あたしの望みはこんな日常を簡単に消してしまう・・・・・ 一つも損をしないで、願い事を叶える事はできないの? 「はああ・・・・・疲れた・・・・・・」 なんでこんなに疲れているのか!?そんなの簡単!朝のお食事バトルの後・・・・お約束のように盗賊さんが出てきてくれちゃって!!お宝ざくざくで、隣で変な顔してるくらげさんは無視して宿屋へゴー!!とかなんとか思ってたのに・・・・・ 「なんで道にまよっちゃうのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 そう、しっかり、これもお約束のように森に迷い込んでしまったとさ・・・・ 「なんでって、全部お前が悪いんだろ?」 う・・・・正しい意見なので反論できないじゃないの…・・ 「今日は野宿決定だなー・・」「いやー!!絶対にい・や・だ!!」 しかし、この状態でどうしろと?・・・・・「決定だな・・・・・」ああ・・・・さりげなく繰り返さないで・・・・・・ 「全く、子供なんだな・・・・リナは・・・・・・・・」 ズキン!ズキン!!・・・・・やば・・・・さすがに二回目はきついな・・・・・・ 「どうした?リナ、具合でも悪いのか?」あんたのせいよ・・・・・・・・全部・・こんなに苦しいのも・・・ 気づいて欲しいの!!ガウリイ、あたしは・・・もう子供じゃないのよ? あなたをここまで愛してるの・・・・考えるたび苦しくなるのに・・・・ アナタハ私ヲ子供トシカ見テクレナイノ? 「ガウリイのせいなんだから・・・・・」 もうだめだ・・・・一度出たら止まらない言葉・・・後で後悔するのは分かってるのに止まらない・・・・・・ 「え・・・・・?オレのせい・・・・・?」少し不安のまじった声・・・・ 「そう!全部全部・・・ガウリイが悪いのよ!!あたし・・が、こんなに・・・・・・」 言葉と一緒に流れ出る涙・・・どちらも止まらない・・・・ 「こんな・・・こ・・んな・・好き・・・なのに・・・・・・」 涙声・・・・掠れてて小さな声・・・・でも、確かに言ってしまった。確かに聞こえてしまった・・・ 「ガウ・・・リイは、子供・・・としか・・・みてくれない・・・・」 今までずっと抱えてた不安・・・・もう、全部吐き出してしまおう・・・どうせ・・・もう、最後なのだから・・・ 「ありがと・・・・ずっと一緒に居てくれて・・・明日・・・で、さよなら・・・・しよう・・・・」 その瞬間・・・・・なにかに引き寄せられた・・・・そして抱きしめられている・・・・・・・・・ ガウリイに・・・・・・・・―――――――― 「どうして?さよならなんてしなきゃならないんだ?」 え・・・・・・・・?えっ・・・だって・・・・・ 「迷惑でしょ?あたしはガウリイにとって子供なんでしょ?」 ふっ・・・・・少し微笑んで、ガウリイは優しく言った・・・・・ 「愛してる・・………―――――――――」 ぼぼぼん!!(///) 「だっ・・・・・て・・・・・・・・ずっと・・・子供・・・扱い・・・で・・・・」 あああ〜!!思考回路がぁー―――!! 「すまん・・・・悪かった・・・・リナは子供じゃない・・大切な女の子なんだ」 「なっ・・・そんな態度、少しも見せなかったくせにぃ・・・・」 うあ・・・・顔があつひ・…… 「子供扱いでもしてなきゃ、オレの理性が耐えられなくなりそーだったんだよ・・・」 ぼぼぼぼぼぼぼぼぼん!!ぷしゅぅ〜・・・・・・ 「ずっと・・・・これからも、愛してる・・・・―――――――」 思いを伝えて、別れるのでもなく。思いを伝えず側にいるのでもなく。 思いを伝えても、ずっと側にいる・・・・ これからは・・・・・もう、悩む必要も、苦しくなる理由もなくなる・・・・・・ 「あたしも・・・・あいしてる・・・・・・・・・」 自然と唇をあわせる・・・・・・・・・初めてのキス・・・・・・・・・・・・・・ 「ずっと・・・側にいような・・・・・・・・・・・」 たった一言なのに、あなたの言葉だとすごく嬉しいの・・・・・・・・ 「うん・・・・・・」 〜おまけ〜 「リ〜ナ♪」 なっ、なんでルンルンな声なのよ・・・・・・ 「なっ・・・なによ・・・・ガウリイ・・・・・・」 「オレ達『恋人』なんだよなぁ?」 「まっ・・・・まぁ・・・そうなるかなぁ?」 ふふふふふふふふふふ(ガウリイの笑) なっ・・・なんなのよぉ・・・・・・ 「恋人同士の夜といえば?」 ん・・・?んんん・・・・・・・・・・・・? 「いやだ・・・・・・・・・・・・・」 「オレも限界なんだけど・・・・・」 「ぜぇ〜ったい!!い・や!!」 「ん〜?分かった・・・明日ゆっくりと・・・・・」 〜問題〜 次の日の夜・・・・・二人はどうなったでしょう? あとがき〜別名いい訳とも言う〜 こっ・・・・こんな意味不明なモノをよんでくださって、 本当にありがとうございます・・・・・・・ 下書きからしっかり考えたはずなのに・・・・ もっと勉強が必要ですね! そっ・・・・それではぁー・・・・だだだだだだだだだっ!! 逃げました・・・・普段むちゃのろい足がものすごいスピードで動きました。 |