文化祭で、どちらでしょう! ――第1回―― |
「ねぇ、リナさん」 「ん?なに、アメリア」 「リナさんって、ゼロスさんとガウリイさん、どちらが好きなんですか?」 「ばっ……バカ言ってんじゃないわよアメリア!あたしはどっちも好きじゃないわよ!」 …またこれです。 何度同じ質問をしても返ってくる返事は同じです。 いい加減、どちらかとくっついてほしいんですけど…… じゃないと、わたしとゼルガディスさんが……と、それはおいといて。 ただいまリナさんはガウリイさんとゼロスさんの『らぶらぶアタック!』を受けています。 ガウリイさんはリナさんの幼馴染、ゼロスさんはこの学園の生徒会長です。 お二人ともすごくモテるんですが、リナさんがハッキリしないせいで他のみなさんがヤキモキしてるんです。 こうなったら最終手段!1週間後に行われる『文化祭』で決着をつけてもらいます! ――早々と1週間後―― 「リナさ〜ん!ちょっと来てくださ〜い!」 わたしは廊下で客引きをしていたリナさんを見つけました。 でも、リナさんは聞こえていないみたいです。 まあ無理もないですね。 今リナさんの周りには下級生から上級生の男性が群がっているんですから。 …なんだかんだいってもリナさんってモテるんですよね…… ああっ!早くしないと時間に間に合わなくなってしまいます! 皆さんを待たせるなんて正義じゃあありません! 早速リナさんを助けなければ! わたしは人垣の間をぬって、リナさんの元へと行き、 「リナさん!来てください!」 「ち、ちょっとアメリア!?」 リナさんの腕を掴み、会場へと急ぎました。 「リナさん!わたしが呼んだら出てきてくださいね!」 「なに!?なんなの!!??」 わたしはリナさんをステージの端へ連れて行き、マイクを手にステージ中央へと向かいました。 大きく息を吸って…… 『皆さん!大変長らくお待たせいたしました!これより第1回リナさん争奪戦を開催します!!』 ――わあぁぁぁぁぁぁ!!―― 響く歓声……と、それに混じってリナさんの声も聞こえてきました。 「ちょっと!待ちなさいよ!アメリア!!っていうか『第1回』ってことは、第二回も第三回もあるってこと!?」 ……この際それは『コトバノアヤ』ってことにしておきましょう。 『それではっ!出場者の入場です!お二人ともっ!どうぞ!!』 わたしの声に、リナさんとは逆の方からガウリイさんとゼロスさんが出てきました。 それと同時に…… 『っきゃあぁぁぁぁ!ゼロスさま〜(はぁと)!』 『きゃあぁぁぁぁぁ♪がーうりいさま〜ぁ(はぁと)!』 おそらくお二人のファンクラブの方達でしょう。 ……自分達の尊敬(?)する人がリナさんをとりあうっていうのに…いいんでしょうか? それはさておき!司会をしなくては! 『まずお二人に意気込みを語ってもらいましょう!ガウリイさん、どうですか?』 『ぜっっったいに勝つ!!っていうか負ける気がしない!!』 『ではゼロスさん、どうですか?』 『楽勝ですね(にっこり)』 『だそうです。と、ここでリナさんを呼びましょう。リナさーん!どうぞ!!』 わたしが呼ぶと同時にリナさんが猛スピードぢこちらに向かってきました。 や……やばいです!なんか怒ってます!どーしましょう! 「リナぁ〜(はぁと)」 ぎゅうっ♪ 「きゃあぁぁ!?が、ガウリイ!?なにすんのよ!?」 「ああっ!ガウリイさん、ずるいですよ!」 ……なんとか逃れられました……ふぅ、よかったぁ(心の中で涙) ああ!司会進行!! 『さ、さて!役者も揃ったところで!第一回戦、開始してもらいましょう!』 ――解説というなのいいわけ―― はい!こんにちは! というわけで、こんな訳の分からないものが続きます(汗) ガウリナの筈なのに、ガウリイもリナもあんまりしゃべん無いし…… ゼロスに至っては『なんでここにいんの?』みたいな感じだし…… ああ……アメリア視点でいったのがまずかった……(涙) とりあえず、現代版です。ハイ。 がうくんとゼロスくんがリナちゃんを取り合います。 リナにとってはいい迷惑…… 果たして収集が着くのか!ってところがメインですね。 …はぁ……ホントに解説になってない…いいわけだ…… まぁいいか!でわ!! |