白銀の継承者
〜第4話〜












   こんにちわ♪
   買いました?んふふふふv
   スペシャル20巻!
   とうとう20巻ですねぇ(はあと)スレイヤーズスペシャル(はあと)
   んふふふふv
   いやぁ、もう!多分、いや絶対に!
   カーシャさん夫婦・・ゼフィーリアの出身のよーな気がする、
   予感がひしひしと・・・・・(爆!)
   しかし・・・。
   なかなか文庫にならない・・・ガウリイ外伝・・・・。
   『刃の先に見えるもの』
   しくしく・・。
   早く、文庫でリナ父に会いたいよぉぉ!(まてこら!)
   しくしくしく・・・・。
   まあ、何はともあれv
   白銀の継承者、続きを行くのですv

   ついでに、またまたついでに人物紹介v


    登場人物:セリナ=ガブリエフ。
    リナ=ガブリエフ(旧姓、リナ=インバース)と。
    ガウリイ=ガブリエフの間に産まれた娘。
    リナ譲りの栗色のくせのあるふわふわの髪に。
    ガウリイ譲りの碧眼の瞳。
    顔立ちは、リナとガウリイ、二人からいいとこばかりを貰ってます。
    いってみれば。
    目はリナ。鼻はガウリイ。口元はリナ。
    こんな感じです。
    はっきりいって、かけなしの美少女。
    只今、あと少しで三歳になるところ。
    適応事項:前世で少々リナ達と関りあり。そのときはゼロスに殺された。




  

  登場人物:リナ=ガブリエフ。
    旧姓、リナ=インバース。
    魔を滅する者(デモンスレイヤー)や。
    ドラマタリナ。など。数々の異名を持っている。
    かなり実力ある魔道士。
    いろいろあったが只今は、夫であるガウリイと、
    娘であるセリナと共に。
    ゼフィール・シティから少し離れた場所にと建っている、
    小さな家にてそこに家族ですんでいる。
    たまに、魔道などの指導や、実家の商売の手伝いをしていたりする。




  登場人物:ガウリイ=ガブリエフ。
    リナの相棒をリナが十五になる近くから務めていた、
    金髪碧眼の美男子。剣の腕は超一流。
    よ〜〜〜やく、長い苦労の末に。
    リナと結婚し、只今、ときたま、ゼフィーリア王宮にて。
    剣術の指南役などを行っている。
    ゼフィーリアに戻って、ようやくルナに認められたと思ったら。
    (このときに、ようやくリナと思いが通じあう)
    今度は、リナがルナに魔法の特訓に連れて行かれて。
    その間に何と、リナとの新居や、結婚式も準備して。
    有無を言わさずにリナと結婚したという事実があったりする(笑)
    妻であるリナをむちゃくちゃに溺愛している。
    娘であるセリナもだが・・(笑)




   登場人物:マルス&セシル。インバース夫妻。
マルス=ラファエル=インバース。
     セシル=ドナ=インバース。
     リナとルナの両親。
     インバース商会を経営している。
     少しだけ出てきます・・・・。



   登場人物:ルナ=インバース。
     ご存知(こら!)リナの姉であり。
     その実体は、この世界の竜神、赤の竜神(フレアドラゴン)
     スィーフィードの欠片を宿しているという。
     『赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)』
     ちなみに、今だに独身・・・・。


    登場人物(?):獣神官(プリースト)ゼロス。
     誰もが認める、お役所仕事の中間管理職。
     仕事以外はことごとくしなく。
     楽しくなるためなら、その労力はいとわない。
     いつも、にこにこと人のよさそうな笑顔をしているが。
     その本質は、にこにこ笑いながら、相手の首をかききる、
     冷酷さを兼ね備えている超、高位魔族。
     魔王についで実力のある腹心の次に。
     実力のある魔族である。
     只今、上司命令で、セリナ(リナとガウリイの娘)を。
     魔族に勧誘しようと勧誘中(笑)
     

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     白銀の継承者  第4話  〜イルマート〜




    「・・・・ねえ?おじいちゃん?」
    「気にするな。」
    いや・・でも・・。
    後ろからずっと付いてきているのが分かるから。
    ちらちらと後ろを気にするセリナに。
    「・・・はぁ。ゴキブリ!出て来い!」
    虚空を見つめて叫ぶのは。
    黒い髪をしているまだ見た目、どうみても、
    二十代そこそこの男性。
    だが。
    これでも、すでに二人の子持ちで、隣にいる、
    小さな女の子は、彼の孫娘でもある。
    「ひ・・・・ひどいです・・。」
    いじいじいじ・・。
    その言葉と同時に。
    虚空から黒い服に身を包んだ神官の男性が。
    突如として出現する。
    「まったく、隠れてこそこそついてくるんじゃない!」
    そういいつつも、それを足蹴りする。
    「ですがぁ!」
    げしげしげし。
    足蹴りしつつ、ゼロスを叩くマルス。
    「あ、おもしろそー。おじいちゃん。
      セリナもやる!」
    「ちょっとまってくださいぃぃい!」
    抗議をあげるゼロスを尻目に。
    「ちょっと!?セリナちゃん!?それなんですかぁ!?」
    セリナが手にしている、黒い短剣を、
    見て叫んでいるゼロス。
    「あのね、リナママのけんのあれんじ!」
    セリナが持っている剣は。
    リナがよく使う、剣のアレンジ。
    「何か力が強いですよぉ!それはぁ!」
    セリナの手に握られている、剣をみて、叫んでいるゼロスだが。
    「そう?」
    自分の手に握られているそれをみて、キョトンとしているセリナ。
    「そんなのしらないもん♪
      だって、ひとでためしたらだめって、
       るなおねいちゃんがいったし・・。」
    ぶう・・。
    少しふくれるその顔は、まだ幼い子供そのもの。
    「いや・・そりゃそーでしょ・・(汗)」
    まさか、それでなくても。
    金色の王を借りた力を人間に使うわけにはいかないだろう。
    そんな力の使い道を教えるのも、リナやルナの役目。
    「い・・いや、いくら僕でも・・多少のダメージは・・
     それは・・。」
    セリナが持っている剣で刺されれば。
    まず無事にはすまない。
    「だいじょーぶ!かいふくするから!」
    「・・・・・・・・・・・はひ?」
    にこにことそういいつつ。
    その剣を突き出すセリナ。
    「ちょ・・まっ!うわぁぁぁぁ!」
    「おーい、セリナ、あまり無理をするなよぉ!」
    「はぁぃ!」
    にこにこと笑いつつ、注意しているマルスに。
    にっこりと答えるセリナ。


    「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


    うららかな、海筋の街道に。
    ゼロスの悲鳴がこだまする。


    「あ、ほろびかけてる、えい。」
    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え゛?(汗)」
    セリナが滅びかけてるゼロスに手をかざしただけで。
    瞬く間に今うけた、ゼロスのダメージが回復するのは。
    どういうわけか・・。
    思わず、しばらくその場に石化してしまう。
    いくら、あのリナとガウリイの娘でも。
    普通の人間に出来るはずはない。
    魔族である自分の回復など。
    出来るとすれば、彼を創った上司である獣王か。
    彼等の王である赤瞳の魔王のみ。
    それか、もしくは、彼よりも力のある実力者のみ。
    「ほら、セリナ、ゴキブリ構ってないで、
      いくぞ!」
    「あ、まって!おじーちゃん!」
    呆然と、その場に固まっているゼロスをそのままに。
    とてとてと走ってマルスを追いかけてゆく。



    カァカァカァ・・・・・・・。



    日が暮れるまで。
    ザザァン・・。
    打ち寄せる波の音だけがむなしく響く。
    ふと、ゼロスが気が付くと。
    いつのまにか、すっかり、日は暮れていた。




    「まあ、かわいい、お子さんですねぇ。」
    宿にチェックインするときに。
    隣にいるセリナをみて、言ってくる店の主人。
    「うん?孫だぞ?な、セリナ?」
    「うん!あのね、セリナのママのババがマルスおじーちゃん!」
    賛同を求められて、にっこり微笑む。
    「・・・・え・・・・ええええええええええええ!?」

    ガタタタタタン!!!!


    ドンガラガッシャァァン!!!



    宿の主人や、一階で食事を取っていたほかの客たち。
    その全てがその台詞に盛大に床にと倒れ付す。

    どうみても、この泊まりにきた男性は。
    二十歳そこそこ。
    ・・・孫がいる年齢ではない。
    「まあ、若くみられるのは、いつものことだがな。」
    そういって、にかっと笑う。
    すでに、彼は、五十を軽く過ぎているにも関らずに。
    外見は、二十代前半に見えるのだから。
    もしくは、よく見ても、三十代前半。
    孫がいる年齢には到底見えない。
    「ほら、宿帳に記載するぞ。」
    「ああ!セリナもかくぅ!」
    ひょいと。
    自分の名前を書きたがる、セリナを抱きかかえ。
    宿帳にと記載させる。
    
   ―セリナ=ガブリエフ。
   ―マルス=ラファエル=インバース。
   
    二人の名前を宿帳に書き込み。
    宿を一部屋とり、ゆつくりと休む二人の姿が。
    ゼフィーリアを出発して。
    目指すは、沿岸諸国に位置する、今回の商売の相手の元に。
    進んでゆく二人の姿。
    泊まる宿のことごとく。
    二人が親子でないと、驚愕の叫びが響き渡っていた。






   
    「・・・・・・・・ふぅん・・。」
    イルマート王国。
    そこは、避暑地としてもかなり有名。
    マルスが商談をしている間。
    その有名な海にと来ているセリナ。
    ―有名な死の入り江がある。
    それを聞いて、セリナは、その入り江に足を運んでいるのだが。
    「なんか、ゆめのなかにでてきた、
      きんぱつのおねいちゃんのちからのけはいだよね。
       それとか、リナママがよくつかうあのちからのけはい(はあと)」
    何もない、虚無の空間の入り江をみて。
    ちょこんと座り、
    そんなことを言っている。
    イルマート王国。
    その入り江は、かつて、リナが腹いせ紛れに。
    重斬破(ギガスレイブ)を放った場所。
    今でも、魚一匹よりつかない、死の入り江として。
    ちょっとした観光名所と成り果てている。
    まあ、面白半分、興味半分で来た人々は。
    この気配に圧倒されて。
    まず気絶するか、もしくは気絶するのが通常なのだが。
    マルスの商談の相手は、ここ、イルマート王国の。
    とある商人。
    こんど、ここ、イルマートにも。
    インバース商会は支店を出すために。
    その打ち合わせ。
    


    「お、こんなところにおじょうちゃん。
     一人で何をしているのかなぁ?」
    有名な観光地には、よくあること。
    どこにでもいる、ごろつき風のいかにも柄の悪い男達が。
    ちょこんと、入り江の入り口に座って、
    海を眺めているセリナをみつめ。
    話しかけてくる。
    いくら、観光の名所とはいえ。
    やはり、こういった場所は。
    こういう輩の格好とした獲物をあさる位置と化しているわけで。
    大概、こんな所にくる、金持ちの人間は。
    まず子供を攫って、少しばかりの金を出したら。
    開放してやるという言葉をすんなり受けて。
    ほいほいと身代金を払うのだから・・。
    そんな馬鹿たちにとっては、おいしいことには代わりない。
    それが、年相応の女だと直一層に彼等にとってはおいしいらしいのだが。
    それはそれ。
    彼等の目の前にいるのは、まだ三歳になるかならないかといった、
    幼女。
    その身なりからして、ちょっとは金持ちの子供のようである。
    言葉巧みに。
    セリナをつれてゆこうとするその男達に。
    にっこりと微笑みかけて。
    「・・もしかして、おにーさんたち、あくにん?」
    「ひどいなぁ。人が親切でいってるのに。」
    そういいつつも、セリナにと手を伸ばしてくる。
    どうやら、無理やりに抱きかかえてつれてゆく雰囲気が、
    ひしひしと伝わってくる。
    「あくにんだったら、えんりょいらないね!」
    ・・・・・・?
    男達には、その意味が分からない。
    「ボムディウィン!」
    いきなり、アレンジした風の術をそんな男達にと向けるセリナ。
    『うわ!?』
    アレンジされているので、逆に、セリナの方向・・その先に、
    その力によって飛ばされてゆく。
    ふと、下を向けば、そこは、死の入り江。
    まずここに足をついて、無事なためしなど。
    今までの経験からもありえないというのを彼等は知っている。
    自分達がそんな死の入り江の上に飛ばされたことに、
    顔色を真っ青にしていると。
    「あくにんにじんけんないって、ママもいってるし!
      というわけで、どらぐずいぶぅ!」
    『マ・・・・!』
    未だに空中に浮かんだまま。
    ドッガァァァン!
    セリナの放った術は。
    まともに、ごろつきたちにと直撃していた。
    ヒュルル・・。
    ポテ・・。
    何か黒こげになった物体が多少入り江に落ちてゆくが。
    
    「おーい、セリナ、何処だぁ!?」
    遠くから聞こえるマルスの声に。
    「あ、おじーちゃんがよんでる!」
    ぱたぱたと。
    何ごともなかったかのように。
    声のしたほうにとかけてゆく。


    後には。
    死の入り江と呼ばれているその場所に。
    数名の、もはや、命はあるものの。
    身元が分からないくらいにこげている人間が、
    転がっていた。


    やがて、そこに転がったままでいると。
    闇が体を蝕んでくるのに気付いて。
    半狂乱になり、狂った男達が。
    いつものごとくに、その辺りで叫んでいた。
    この場所に足を踏み入れると、大概は、その気が触れる。
    まあ、当然であろうが。
    何しろ、この空間に満ちている力は、虚無の力。
    普通の精神が正常に保たれるわけがない。
    ましてや、普通、瘴気などにも弱い人間ならなおさらに。
    毎年、ここに入り込んで、気が触れる人間は少なくない。
    いつものことなので。
    すでに、町の人達は、もう、気にしなくなっているのだが。
    


    「おじーちゃん?おわったの?おしごと?」
    見上げるセリナの頭をクシャリとなでて。
    「ああ。どうだ?どうせ、ここまで来たんだ?
      どこかによってくか?」
    「あ!なら、セリナ、おんせんはいりたい!」
    いつも、家では入っているが。
    普通の温泉には入ったことのないセリナ。
    「・・そっか。そーだな・・。
      よし!ミプロス島にでもいくか!」
    「わぁぁぃv」
    マルスの言葉に飛び上がってセリナは喜ぶ。


    ミプロス島。
    そこは、温泉の名所で有名。
    一説には、とある場所では、過去や未来の姿が。
    フェアリーソウルが飛び始める時期に、見受けられるとか何とか。
    観光地としてもかなり有名な場所である。
    


    ここ、イルマートに支店を出す話は、滞りなく進み。
    商談を終えた、二人は。
    とりあえず、エルメキアにと渡り。
    そこから、船で、ミプロス島にと渡ることに。
    その日の内にと決定していた。







    「・・・・・あ・・・あの?(汗)」
    ゼロスの報告をうけて、しばし腕を組む。
    「引き続き、勧誘しろ。」
    「まだですかぁ!?」
    泣き言をいうゼロスをギロリと睨み。
    「・・は・・・はい(涙)」
    まさか、上司の命令には逆らえるはずもなく。
    涙をだくだくながして、了解する。
    「少なくとも、まあ、あの二人の子供なんだ。
     それに、その、ガウリイ殿がいうには、
       あの、聖魔兵器(セリファナ)の転生体なんだろう?
        あのセリナ殿は?」
     淡々と、金色の髪を短くまとめている目つきの鋭い、
     女性の言葉に。
     「はぁ・・らしいです・・。」
     いつも側にいるので、その辺りのことは知っている。
     しかも、そのかつての、聖魔兵器を消滅させたのは。
     他ならぬゼロス自身なのだからして。
     「転生しても、力が使えるのかもしれん。
      神と魔の属性を持っていた、あのセリファナならば。
       ゼロス、お前の力を回復することも可能だろう。」
     「・・・・はぁ、つまりは、その辺りのことも確認しろ・・と。」
     上司の言いたいことを悟り。
     汗をぬぐう。
     よくまあ芸の細かいことである。
     「そういうことだ。・・まあ、あのセリナ殿に何かないように。
      まずは身の安全だな。
       ・・・・もし、間違いなく、セリナ殿に何かあったら・。
        ・・・・本気でリナ殿は、カタートにあれを叩き込みかねないからな・・・。」
     そういっている目が遠いい。
     「・・・・リナさんならやりかねませんね・・・。」
     リナの性格は、腐れ縁とはいいながら付き合いもそこそこあるので。
     把握している。
     まず、腹立ち紛れに、カタートに、呪文を叩き込まないとも限らない。
     事実。
     カタート山脈の端の方では。
     リナが放った攻撃により、変形している山も多数存在している。
     ゼフィーリアに近づくにつれ、いびつな形の山々が増えているのは。
     それは、ゼフィーリアに住んでいる人々が。
     何らかの形で山の形を変形させたからに他ならない。
     どこか遠くをみつめ、つぶやきながら。
     「・・これ以上、リナ=インバース・・いや、今はガブリエフか。
       あのものに魔王様の欠片を滅ぼさせるわけには、
        いかないからな・・。」
     「・・・・ですね。」
     別にすでに滅んでしまった魔王はどうでもいい。
     人に敗れた魔王の欠片など。
     だが、問題は。
     今、彼等は、かなり不景気なのである。
     リナに関り、滅んだのは、魔王だけではない。
     魔王腹心の中で最も実力のあった、冥王(ヘルマスター)
     フィブリゾ。
     彼は、死を操るものとしての実力を持っていたにもかかわらず。
     策士、策におぼれるとはよくいったもので。
     いらないチョッカイをリナに乗り移った、
     とある『御方』にかけて、怒りをかって滅んでしまった。
     かつての約千年と少し前の戦争において。
     人の心が混ざるという封印を施されていた、
     魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴは。
     すでにフィブリゾが滅ぼしている。
     さらには、数年前。
     リナとガウリイと、その他、エルフと黄金竜、
     そして、後に魔王の器となった人間と、もう一人の人間。
     それらの手によって、彼等の同僚たる、覇王(ダイナスト)
     グラウシェラーは。
     その精神体の一部をもぎ取られ、かなり力を弱体化させられている。
     しかも、リナは、七つに分けられた欠片のうち、二つを。
     滅ぼしている実績の持ち主。
     ・・・今また、存在している北の魔王まで滅ぼされては・・。
     彼等魔力にとって、それは困る。
     娘を仲間に引き込めば、これ以上。
     魔族の弱体化は取り除けらレルであろう。
     まあ、絶対に仲間にはならないことは分かっているが。
     分かっていつつも、ゼロスに命令を出しているゼロスの上司。
     獣王(グレータービースト)ゼラス=メタリオム。
     つまりは、リナをあまり刺激しないための、
     俗にいう生贄にゼロスを差し出しているといっても過言でない。
     とりあえず、ゼロスにそういう命令を出しておけば。
     命令を遂行するために。
     ゼロスは間違いなく、セリナの命を助ける。
     それが分かっているから。
     かなりの策士である。
     うなづくゼロスをみつつ。
     「では、そういうことだ。
      ・・すぐに飛んでくれ。
       ・・・・・・二人はミプロスに向かった。」
     「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?(汗)」
     その言葉に少し固まる。
     「まあ、我としても、グラウのやつの作戦というか。
       まあ、協力してやりたいのはやまやまだが。
        これ以上、魔王様を弱体化させるわけにはいかないからな。
         あちらには、私から話しをつけよう。」
     「・・・・・・・・・・・・・えっと・・。
       つまりは、僕は、僕でお仕事優先でいいんですよね?(はあと)」
     一応、確認を取るゼロス。
     「ああ。構わない。」
     上司の言葉を受けて。
     「分かりましたvそれではv」
     一礼して、そのまま、ゆらりと姿をかき消してゆく。


   
     「・・・・まあ、あいつも、怒りに任せて、
       契約してるからな・・・・・・。」
     人間に手ひどい目にあわされ・・というか、
     リナに手ひどい目にあわされた覇王は。
     とある人間にと力を与え・・復讐のチャンスを狙っているのだ。
     「まあ、災いの目は取り除いておかないとな・・。
      ・・・本気でやるぞ・・あの人間は・・。」
      いくらなんでも。
      カタートに、ギガスレイブを叩き込まれては・・。
      あの、フィブリゾですら。
      ぎりぎりのところでその不完全版を耐えたのだ。
      ・・・・自分達で、出来るか否か・・。
      「・・・・はぁ。」
      溜息一つ。
      「・・頼むから、やっかいなことになってくれるなよ・。」
      そう、溜息をついている女性の姿が。
      とある島・・一般には、群狼島と呼ばれているが。
      その島の中心にある宮殿にて。
      見受けられていた。



      「さて、セリナちゃんと、マルスさんを追いかけますかv」
      にこにこと。
      いつものように、二人を追ってゆくゼロス。
     


     ―ミプロス島。
     かつて、リナが過去にと渡り、歴史を塗り替えた島。
     そして―・・・・・。




     「・・・・グルゥさん、黙っててを引いてくれればいいですけどねぇ・。」
     そういいつつも。
     精神世界を移動しているゼロスの姿が。
     そこにはあった。




     


     「うわぁぁぁぁぃ!ふねだぁぁぁぁ!」
     「セリナ、乗り出したら、落ちるぞ?」
     豪華客船にのって、はしゃぐセリナをなだめているマルス。
     今、セリナとマルスは。
     ミプロス島にと向かう、客船にと乗り込んでいた。


     二人が目指すのは・・ミプロス島。



                           −続くー

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  あとがきもどき:
      薫:・・・・よーやく、イベント・・開始・・かな?
        ちなみに、ガウリイの家族が出てきますv
        オリキャラです・・・はひ(汗)
        んではではv
        え?聖魔兵器(セリファナ)の説明?
        それはvしばらくのちに判明しますv(まて!)