白銀の継承者
〜プロローグ〜












  
   こんにちわ。
   宇宙のごみ箱に生息してる薫です(こらまて!)
   ふふ・・。
   この話。
   白銀の瞳の番外編の、セリナ主人公。
   欲しいもの。
   あの短編小説の、『間』にあたるエピソードv
    
   というわけで(何が?)
   とりあえず。
   設定は何?
   という人のために、人物紹介v


 
   登場人物:セリナ=ガブリエフ。
    リナ=ガブリエフ(旧姓、リナ=インバース)と。
    ガウリイ=ガブリエフの間に産まれた娘。
    リナ譲りの栗色のくせのあるふわふわの髪に。
    ガウリイ譲りの碧眼の瞳。
    顔立ちは、リナとガウリイ、二人からいいとこばかりを貰ってます。
    いってみれば。
    目はリナ。鼻はガウリイ。口元はリナ。
    こんな感じです。
    はっきりいって、かけなしの美少女。
    只今、あと少しで三歳になるところ。
    適応事項:前世で少々リナ達と関りあり。そのときはゼロスに殺された。


  
  登場人物:リナ=ガブリエフ。
    旧姓、リナ=インバース。
    魔を滅する者(デモンスレイヤー)や。
    ドラマタリナ。など。数々の異名を持っている。
    かなり実力ある魔道士。
    いろいろあったが只今は、夫であるガウリイと、
    娘であるセリナと共に。
    ゼフィール・シティから少し離れた場所にと建っている、
    小さな家にてそこに家族ですんでいる。
    たまに、魔道などの指導や、実家の商売の手伝いをしていたりする。


  登場人物:ガウリイ=ガブリエフ。
    リナの相棒をリナが十五になる近くから務めていた、
    金髪碧眼の美男子。剣の腕は超一流。
    よ〜〜〜やく、長い苦労の末に。
    リナと結婚し、只今、ときたま、ゼフィーリア王宮にて。
    剣術の指南役などを行っている。
    ゼフィーリアに戻って、ようやくルナに認められたと思ったら。
    (このときに、ようやくリナと思いが通じあう)
    今度は、リナがルナに魔法の特訓に連れて行かれて。
    その間に何と、リナとの新居や、結婚式も準備して。
    有無を言わさずにリナと結婚したという事実があったりする(笑)
    妻であるリナをむちゃくちゃに溺愛している。
    娘であるセリナもだが・・(笑)


   登場人物:マルス&セシル。インバース夫妻。
     リナとルナの両親。
     インバース商会を経営している。
     少しだけ出てきます・・・・。

   登場人物:ルナ=インバース。
     ご存知(こら!)リナの姉であり。
     その実体は、この世界の竜神、赤の竜神(フレアドラゴン)
     スィーフィードの欠片を宿しているという。
     『赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)』
     ちなみに、今だに独身・・・・。


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     白銀の継承者    〜プロローグ〜


   

    ・・・・ここ何処?
    視界に入るのは。
    泣いている、リナママ。
    セリナ・・ここにいるよ?
    だけど、手は届かない。
    本当のママでなかったけど。
    でも、セリナ、リナママとガウリイパパに出会えて、よかった。
    セリナね。
    分かってたの。
    ・・・ガウリイパパも分かってたみたい。
    セリナが、あそこから出て・・一年も生きていられない。
    という体だってことに。
    セリナの本当のママが。
    セリナをあの水晶にと閉じ込めた。
    セリナだって・・・。
    生きている生き物を食べるのは好きじゃない。
    だけど。
    生きるためだから。
    そういって、セリナの周りには、いつも、その生きている生き物を、
    溶かした液体と。
    新鮮な血と肉をセリナにと食べさせるためにと、
    カプセルから出されたときのみ。
    セリナ、途中から、それがいやで、嫌で。
    だって、セリナ、知ってしまったんだもん。
    セリナをこの姿にするために、お爺ちゃんがその命を投げ出したってことを。
    そして・・。
    セリナを完全に生きながらえさせるために。
    ママが赤ん坊をことごとく誘拐して殺している・・ってことを。
    あと、一つ。
    ママがいうには、後一つで。
    セリナの体は、カプセルから出ても、崩れないほどに。
    完全にとなったらしいけど。
    だけど。
    それは、出来なかった。
    戻ってきたママは・・肉体を持ってない精神のみで。
    その、精神と魂のみで、セリナを生かすために。
    全ての力と魔力を。
    セリナを取り囲む、液体にと注ぎ込んで、消滅したセリナの本当のママ。
    ずっと、一人でカプセルの中にいたの。
    セリナが生きていたときには。
    水竜王様が、生きていたから。
    あれから、千年が経過してるって。
    リナママ達と出会って、いろいろと教えてもらって、
    セリナ、初めてしったんだよ?
    そして・・・大切な温もりも。
    だから・・・・リナママ、泣かないで?
    ・・・・・・セリナ・・・幸せだったから・・・。




    まどろむ視界の先で。
    泣いているリナママの姿。
    思い出すのは、リナママと、ガウリイパパと、
    楽しい旅の一時。
    本当のママなんて、こんな記憶はもってない。
    セリナにとっては・・。
    リナママ達が本当のママとパパ。
    温もりや愛情といったものを教えてくれたのは・・。
    だって、リナママ達だから。
    ・・・・・誰か、お願い。
    リナママに泣かないようにいって?
    ねえ?
    セリナの全てをあげるから?
    ママに泣かれると、セリナも悲しくなる。
    自分は死んでいるとわかっても。
    なおさらに。
    ―ならば、自らの手でそれを成し遂げるか?
    何処からか声がする。
    ・・・だぁれ?
    ―汝の願いは純粋そのもの。
     ・・・・汝は我を受け入れるか?
    周りにあるのは、ただ、淡い、淡い、金色の空間。
    さっきまで、暗い空間だったような気がするんだけど?
    でも・・何かこの声の人って・・・。
    暖かい。
    うん。
    何が何だかわからないけど。
    受け入れるよ。
    ・・・・・リナママ達を泣かさないためだったら・・。
    ―ならば・・。
     汝は、次回、生まれ変わるとき、あの者たちの真実の、
     子供として、転生を許そう。
    凛とした声が何処からともなく聞こえてくる。
    ・・・・え?
    本当の子供に?
    ―その代わり、汝には・・新たな使命が課せられる。
     ・・・それでもいいか?
    うん!
    リナママたちの子供になれるんだったら!
    セリナ、どんなことでも受け入れるよ!
    ―ならば・・。
     その、純粋なる願いにより、汝を新たな存在にと転換させよう・。
     あの者たちが・・・結びつくまで・・眠るがよい・・・。
    確かに・・。
    リナママとガウリイパパ。
    なかなか結婚しそーにないもんね。
    あのね?
    リナママ?
    セリナでも、こんなまだ幼いセリナでも分かったんだよ?
    ガウリイパパがリナママをどう思っているかって?
    ・・・・ねえ?
    リナママ、ガウリイパパ?
    ・・・・セリナ、今度こそ、本当の子供として
    二人の元に戻るから・・・。
    だから。
    早く、リナママ。
    ガウリイパパの気持ちに気付いてあげてねv
    でないと、セリナ、うまれられないもん!


    ―汝に課せられるは・・・・・新たな使命・・・・・。




    ・・・・・・・・・・・・・・・・・?
    なぁに?
    その白銀の王って?
    ・・・・・・・・・・・・?????????



    その言葉を聞きながら。
    気付いたら、もう、自分の体は。
    白銀の光と、金色の光に包まれていた。


    ・・・・まっててね。
    ・・・・絶対に・・・
    リナママとガウリイパパの元に・・戻るから・・セリナ・・。




   


    『純粋なる願い。我は最もそれを好む。
     ・・このものの母親もそうであった。
      だからこそ、我は、わが元に戻ることなく、
      娘に全てを託そうとしたあのものの願いを聞き届けたのだから・。』
    我の中で眠る、幼い魂。
    あの者たちが、結びつくまでは。
    あの世界の時間率ではまだかなりかかる。
    ならば。
    このものは。
    我の力を受けしもの。
    ・・・・丁度いい。
    この純粋なる魂は。
    新たな世界と連動させるには十分過ぎるほど。
    我が内にて眠る、魂。
    ・・・・さて、この魂に。
    我が部下としての心得と、その力を受け継がせるとするか・・・。





    


    「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
    「おめでとうございます!リナさん!
     女の子ですよ!」
    はぁはぁはぁ・・。
    だるい体をどうにか起こす栗色の髪の女性。
    「・・抱かせて?」
    「はい。どうぞ。」
    まだ生まれたばかりの我が子。
    その自分と同じ栗色の髪。
    「・・・・お帰り、セリナ。」
    ぎゅ。
    今度こそ、この子は、幸せになる権利がある。
    今度こそ・・・絶対に守り抜いてみせる。
    ・・・ガウリイと共に。
    そう、固く、生まれたばかりの我が子を
    抱きしめて、強く純粋に強く願い誓う若い、
    初めての母親になったばかりの・・女性。
    ばったぁぁぁん!
    「リナ!よくやった!」
    顔を満面にほころばして。
    扉を一気に瓦解させて入ってくる、金髪碧眼の美男子に。
    「・・・ガウリイさん、気持ちは分かりますけど・・。」
    くすくすと
    娘が生まれたので有頂天になっている、栗色の髪の女性―
    リナの夫であるガウリイの様子をみて。
    くすくす笑っているのは。
    出産に立ち会っていた、この国の王女。
    ここ、セイルーン王国。
    その、セイルーン王室の一室で。
    今、新たに新しい命が産声を上げていた。




                    −第1話へv−

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   あとがきもどき:
        薫:・・・・はいv  
          ちなみに。
          思いっきり、このプロローグは。
          白銀の瞳のその後でした(こらまて!)
          次回からは。
          一気に年代飛びますv
          つまりは、ゼフィーリアにての。
          日常(なのか?)
          ・・・次回で出発まで・・
          ・・・こぎつけたらいいなぁ・・・(だからまて!)