スレイヤーズふぉうえばあ















                    序章
                ブラストソードの最後





「ふ・ふ・ふ・ふ・・・・この程度か・・・」
男はそう言って口元に笑みを浮かべた。
オレの手元には折れたブラストソードの刃先があった。
「バカな・・・・ブラストソードが簡単に折られるなんて・・・」
こんなときにリナが傍に居てくれれば・・・・。
「大したことないな〜人間なんて・・・・これがあのシャブラングドゥを倒した者の一人なのか!?・・・・まあいい、この男を殺しといて損はないだろう。この世界を征服するには・・・・」
男はそう言いながら近づいてきた。
この世界を・・・・征服・・・・?
「そう・・・いえ・・・ば・・・お・ま・え・な・に・もの・・だ?」
オレは息絶え絶えに言う。
「もう息が絶えそうなんだからオレのことを知ったところでなんになる?」
「オレはまだ死ぬ気・・・は・・・ないさ」
そうオレはリナが帰ってくるまで死ぬきはない、あの日約束をしたからな。
「死ぬ気はないだと・・・・くくくっ、笑わせてくれる。剣士が剣を失ったら敗北は決定的だ!、これで楽にしてやる」
男はそれと同時に右手に黒い刃をつくり、うつ伏せになっているオレの頭上めがけてふりおろした。
もう・・ダメか!。
そう思い眼をとじた。
ばしっ!。ぎっぎぎ!。
音がした。オレが眼を開けると、そこには杖で刃を受け止めているゼロスがいた。
「いけませんねえ、この人に・・・いえ、この世界に手を出してもらっては」
「何!」
男は眼を見開く。
「大丈夫ですか?、ガウリィさん」
刃を受け止めながらオレの方に振り向きいつもの何を考えているかわからない笑顔をみせた。
「ああ・・・お前・・・・なぜここに?」
「話はあとです」
ゼロスは受け止めていた男の刃を押し返した。
男は後ろに飛び退く。
「お前この世界の魔族か」
男は刃を消し、ゼロスに問う。
「何に見えます?、神様にでもみえるんですか」
「いや。神には見えん、まあいいこの場は退いてやろう、命拾いしたな。   
     ガウリィ=ガブリエフ」
男は刃で切り裂いてできた空間に消えていった。