Behind the Red Curtain 〜プロローグ〜 |
本作品は私個人の楽しみであり、『スレイヤーズ!』の著作権を侵害するものでも、 ストーリーに石を投げるものでもありません。 『スレイヤーズ!』に関する全ての権利は、神坂一氏、富士見書房、その他関係者の方々に 帰属します。 なお、この作品はフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。 また作中に登場する歌に関する著作権等も一切放棄いたします。 +*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+ TITLE:Behind the Red Curtain AUTHOR:NK +*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+ あのとき......。 あたしは、一条のスポットライトの光が照らす彼女の美しさにただただ見とれてしまって......。 自分の隣りでガウリイが表情を変えたことに、全く気づけなかった......。 Behind the Red Curtain プロローグ 「ガウリイに、ナイトクラブのコーティザンを騙してもらいたいですってぇぇぇ!?!?」 「そ、そんな大声出さないでくださいよ…。」 大声出すな、と言われても無理な話である。 今、丸テーブルの向かいで苦笑している男の持ち込んできた依頼は、 あたしを驚かせるには十分すぎる内容だったから───。 「なんだぁ?その、“こーてぃざん”って…?」 依頼を持ち込まれた本人は、あたしの隣りでのほほんとしている。 「コーティザンってのは、高級娼婦を指す言葉よ!」 「ふ〜ん…。つまり、あんたは俺に、そのねーちゃんを騙してほしいわけか?」 「ええ、まあそういうことです。」 妖艶な魅力に溢れた、悪名高い、とあるナイトクラブのコーティザン…。 彼女は生きながらにして、伝説となったトップスター…。 人は彼女のことをこう呼んだ──スパークリング・ダイアモンド──と……。 |