さまぁ |
すぷりんぐ番外編 さまぁ (7) 今日はとってもたのしいのでしゅ♪ きのう電話で、アメリアしゃま帰ってくるっていいました。 やっと、やーっとアメリアしゃまにあえるんです♪ お外は晴れて気持ちが良くて、お庭の花もきれいでうれしいですぅ♪ 『ヴィナ?』 『あ、サンしゃん♪』 トコトコとサンしゃんが近づいてきましゅ。 『なんか良いことあったの?たのしそう』 『えへへ〜ぢつわですね、今日アメリアしゃまがかえってくるんですぅ♪』 『え・・・?』 『やっと、アメリアしゃまにあえるんでしゅ♪』 うれしくって、とってもとっても嬉しくて尻尾をふりふり。 でも、変です・・・ サンしゃんなんか、怖い顔・・・? 『サンしゃん?』 『・・・・』 『あの、サ・・・』 『ヴィナの馬鹿!嫌い!!』 トコトコトコ・・・ 『え?へ?・・・サンしゃん?』 うにゅ〜? サンしゃんなんだか凄く怒ってました。 わたし、何か言ったんでしょうか・・・? サンしゃんが怒るようなこと・・・いっちゃって・・・うっ、みゅぅ・・・ なーぅ・・・ 『ヴィナ?』 なんだか悲しくって蹲っているとアースさんが声を掛けてくれました。 『・・・・・』 『どうした?』 『サンしゃん・・・怒っちゃいました。』 『喧嘩か?』 『わかりましぇん・・・でも怒っちゃって、わたしがきっとサンしゃんの嫌なこといっちゃったんでしゅ・・・』 『ヴィナ・・・』 『嫌われちゃいました・・・』 今日はアメリアしゃまが帰ってくるのに・・・ サンしゃんを一番のお友達でしゅ♪って紹介したかったのに・・・ 『あいつが・・・サンがヴィナを嫌うわけ無いだろう?』 『でも、サンしゃんおこってましゅ。』 『何を言ったんだ?』 『・・・う〜・・・今日はアメリアしゃまがやっと帰ってくるのでしゅ・・・でも、 サンしゃんに嫌われちゃって・・・にゅぅ・・・』 みゃ〜ぅ・・・ぅ〜 折角のお天気なのに、お外のけしきがぼやけましゅ。 あ・・・アースしゃんのも金色のぼやぼやに見えるでしゅ・・・。 『あーほら、泣くなよヴィナ』 『でも、でも・・・サンしゃん・・・嫌われちゃって・・・あぅ・・』 『サンはヴィナのこと嫌いになってるんじゃないし、怒っても居ない。』 『う?』 『その、アメリアって人間が帰ってきたらヴィナはどうするんだ?』 『アメリアしゃまが帰ってきたらでしゅか?』 『そうだ。』 『アメリアしゃまが帰ってきたら一緒に・・・・ぁ・・・』 そうでしゅ。 アメリアしゃまが帰ってきたら、わたしお家に帰るんでした・・・ もうこの家にいられない? リナしゃんや、ガウリイしゃん、アースしゃんにアマルテアしゃん・・・それにサンしゃんとも一緒にいられない・・・ 『にゅぅ・・・』 『きっと、サンはそのことが悲しくてヴィナに”嫌い”なんて行っちゃったんだぜ?』 『わたしも寂しいでしゅ・・・帰りたくない。』 『でも、アメリアって人間には会いたいんだろう?』 アースしゃんがまっすぐわたしをみていいましゅ。 『はい・・・アメリアしゃま大好きでしゅ。また前みたいに、良い子良い子して欲しい でしゅ。 一緒のおふとんで寝たいでしゅ。お風呂も入りたいでしゅ・・・』 この家のみんなもだいしゅきです。 でも、やっぱりわたしの一番はアメリアしゃまで、アメリアしゃまに会いたいでしゅ。 ・・・でも・・・ みんなとお別れなのはイヤでしゅ・・・ どっちも欲しいなんて、正義じゃないでしゅぅ・・・・ 『ヴィナ?』 『はい・・・』 『また遊びに来ればいい。』 『アースしゃん?』 『そのアメリア様ってのにお願いして、ここに遊びに来ればいい。』 『・・・・』 そう・・・でしゅね。 またここに遊びに来ればいいんでしゅね♪ みなしゃんに会える時間が少ないのはしゃみしいですけど、そうすればいいんでしゅよね♪ 『はい!わたし、絶対また遊びに来ます!!』 『そうだな。・・・・で?サンはヴィナに何か言うこと無いのか?』 うりゅ?サンしゃん? アースしゃんが呼びかけるとドアの影からサンしゃんが出てきました。 どこかしょんぼりしていましゅ。 『あの・・・サンしゃん、わたしまた遊びに来てもいいでしゅか?』 『・・・・・・』 『サン?』 『サンしゃん・・・』 俯いたままのサンしゃんの尻尾はぺたりと床についたまま。 『あの・・・わたし、サンしゃんの事だいしゅきです。』 『・・・ヴィナ』 『はい?』 『ご・・・めんね。ゴメンね。あたしもヴィナのこと大好き!』 サンしゃんが大きな目でわたしを見ながら言いました。 真っ赤な目でしゅ。 わたしの大好きな夕焼け空みたいに綺麗な色でしゅ。 『はい!』 サンしゃんにすりよってゴロゴロ喉をならしていると、アースしゃんが『よかったな?』って笑ってました。 はい。 とっても、とっても嬉しいでしゅ。 サンしゃんも、アースしゃんも、アマルテアしゃんもわたしの一番のお友達です! ってアメリアしゃまに報告しゅるのです!! ・・・・・あれ?そう言えばアマルテアしゃんは・・・? 「きゃぁ〜この子ですね!!」 「そうよ。どう?格好いいでしょう?」 「はい!感激です!!わー綺麗な銀色。ゼルガディスさんみたいでなんか格好いいですぅ〜」 「ふふ、名前はアマルテアにしちゃったんだけど・・・?」 「素敵な名前です!!」 「あら?アマルテア緊張してるみたいね。」 「でも、本当に素敵です。よろしくねアマルテア君?」 ・・・・・・・・・・・っ あれ・・・? あれれ・・・? あの声はアメリアしゃまでしゅ・・・。 それに、アマルテアしゃんの声にならない声が・・・? みゃ〜う、なーぅ。 『アメリアしゃま?』 トコトコ玄関に向かうとアマルテアしゃんのぎゅ〜♪ってしたアメリアしゃまがいました。 「ヴィナ♪おいで。」 『・・・・アメリア・・・しゃま・・・』 アマルテアしゃんを抱いていない方の手を伸ばしてくれましゅ。 嬉しすぎて足が震えましゅ。 うごけましぇん・・・。 『ヴィナ、ほら!』 『わ、あっ!』 動けないで居たらサンしゃんが後ろを押してくれました。 『あ、アメリアしゃま!!』 「ヴィナ!大きくなったね?」 『はい!はい!わたし、いっぱいいっぱい良い子にしてました!!』 「また一緒に暮らせるね、ヴィナ?」 『はい!みんなと離れるのは寂しいでしゅけど、アメリアしゃまと一緒ならうれしい でしゅ。』 みゃ〜う♪ 「また、ヴィナとアマルテア連れて遊びに来てよね。アメリア。」 「はい!またお邪魔させてもらいます!!」 みゃぅ? わたしと、アマルテアしゃんを連れて? 何をいっているのでしゅか? リナしゃんも、アメリアしゃまも・・・? 『あの・・・?』 『どうやら』 『アマルテアしゃん?』 『どうやら、俺はお前と一緒に暮らすらしい・・・』 『え?えぇ!?そうなんでしゅか?』 びっくりでしゅ。 アメリアしゃまに抱かれながらリナしゃんの足下を見たら、サンしゃんが笑ってました。 アースしゃんもわらってましゅ。 そして、言いました。 『また遊びに来てね、ヴィナにアル♪』 『また来いよ。』 『はい!絶対またきましゅ。ね?アマルテアしゃん♪』 『・・・・・あぁ。』 おわりましゅ♪ アメリア・・・やっと帰ってきました(爆) |