迷いの森・誘いの湖






第一話










「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」


きゅるぅ?ぁ?、ぎゅるぅ?ぁあ゛?・・・


「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・なぁ」


ほぉぅ?、ほぉぅ?・・・


「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・リナ?」


かぁ?・・・ぎゃぁあああ!!!!!


「・・・・・・・・(汗)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・迷っただろ?」


ぎょかああああぁぁぁぁ・・・・


「・・・・・・・・・・・うん。(涙)」






そう、あたし達は迷っていた。
誰がなんと言おうと迷っていた・・・。

しかも、この森・・・さっきから変なドウブツの鳴き声するし・・・。


「・・・で?ここはどこなんだ?」
「さぁ・・・分かんない。」


次の町に行く近道として通った森の中にある小道。
地図にはその道もちゃんと載っていたし、最初は道幅も馬車が通れるくらいはあった。
しかし、霧が立ちこめて、気がついたら獣道のようなものに変わっていた。
コンパスを使おうにも、ぐるぐる回って使い物にならない。
木が生い茂っていて、レビテーションで、飛んで上を見るのも大変そうだし、見た感じだと、かなぁ?り森の深い所だろう。
いや、もうこれは森とは言わない・・・密林?・・・ジャングル?・・・とにかくそんなシロモノだった。


「・・・・・ガウリイ・・・アンタの野生の勘でなんか分かんない?」
「ん?・・・ちょっと無理だなぁ・・・そんなことにまで気を配れないし・・・。」
「ど・・・どういう意味?・・・(汗)」
「ここって、ヤバそぉ?なセイブツいっぱいいるみたいでさぁ、
・・・さっきから狙われてるし・・・俺達。」


さわやかに笑いながら言わないで・・・(涙)


「そ、それで・・・そのドウブツ・・・近くにいるの?」
「いや・・・今のところ襲ってくる気配は無いけど・・・でも、寝るとこはちゃんと捜した方が
いいかもなぁ・・・。」
「・・・・・・そうね。うん、そうよ・・・じゃぁ、今日は早めに野宿場所・・・捜そう。」
「そうだなぁ。」


いや、早くこんな場所出たいよぉ・・・。

















「ふぅ・・・ここなら大丈夫そうよね・・・。」
「そうだな。」
「さって、じゃぁ、夕食の準備しなきゃv」
「おう!」


何とか、安心して眠れそうな場所を確保して、川でお魚さんも釣って野宿の準備はできた。
ぱちぱちと、薪が燃えて煙が上っていく。
そして、お魚さんの焼けるいい匂いv

後ろは高い崖の壁ができていて、横には巨大な木、目の前は川で、何かが襲ってこれるのは一方
方向だけ。
完璧な野宿場所だった。

そう、完璧だと思っていた・・・しかし・・・


「・・・!・・・リナ!」
「何!?」
「何か、落ちてくる。」
「へ?」


上を向くと確かに、たかぁ?いがけの上から何かが落ちてくる。
まさか、敵!?
とか思う前に、落ちてくるのが人間だと分かり慌てて呪文を唱える。


「レビテーション!」


その人間が地面に激突する手前で何とか術をかけ、地面にゆっくりおろした。


「・・・・・人間よね?」
「ん?人間だよな?」


気絶しているのか、堅く目を閉じて身体を小さくしているのは、15?6歳くらいの女の子だった。

浅黒い肌に、薄紫の髪・・・額にはガラスの何かがついている。


「ねぇ、ちょっと、大丈夫?」
「死んでるのか?」
「え・・・死んでは無いけど・・・ん?見たところどこにもケガは無いみたい。」
「そうか・・・ん?」
「どうしたのガウリイ?」
「いや・・・まだ、何かの気配がする。」
「ドウブツ?」
「・・・人間だと思う・・・多分その子の仲間だと思うけど・・・崖の上だ。」


崖の上って・・・この崖どう見ても300メートルくらいあるような・・・(汗)


「よく、そんなとこの気配分かるわね・・・。」
「まぁな!」


ニッコリ笑ってそう言ったガウリイだけど、あんたこそ、ホントに人間?

そう思っていると、落ちてきた少女が目を覚ました。


「・・・うぅ・・・?」

「あぁ、目、覚めたのね。」


あたしはそう言いながら、その子の顔をのぞき込んだ。


「・・・リッド・・・?・・・あれ・・・あなた誰?」
「あたし?あたしはリナ。
で、こっちのでっかいのがガウリイ。貴女は?」
「・・・メルディ!」


ニッコリと笑ってそう言った少女は・・・可愛い。


「そう、じゃぁ、メルディ崖の上にいるのは貴女の仲間?それとも敵?」
「ガ・・・ケ・・・?
・・・あぁ!、リッド達・・・メルディな、ガケから落ちた・・・あれ、でも生きてるな??」


どうやら、崖の上の人たちはメルディの敵では無いらしい。


「ふぅ?ん、じゃぁ、迎えに行ってあげた方がいいかな?」
「むかえ?・・・でも、無理な・・・メルディ達ガケの上から降りられなかったよ。」
「どうしてだ?」


ガウリイが聞くと。


「ガケの上な、小さな湖だけで、あと何もないよ。
木も無いし、下に降りる道も無かったよ。」
「湖だけ?」
「はいな!湖だけ。」
「じゃぁ、メルディ達はどうやって上に昇ったんだ?」
「知らない・・・メルディ達、セレスティアの森で道に迷って湖の近くでキャンプしたよ・・・
でも、クイッキーが湖落ちて、メルディ助けようとしたら、湖ぴかーって光って、気がついたら
この上いたよ。」


そう言って、メルディは、崖の上を指さした。


「クイッキーって仲間?」
「うん、クイッキーはメルディの一番最初の友達。」
「よっし、とりあえず、上行ってみようか?」


あたしがそう言うと。


「でも、無理よ・・・道無いな。」


メルディは、首を振った。


「あははは、大丈夫よ、そんなの飛べば行けるし。」
「と・・・ぶ?・・・ジャンプするのか?」
「へ?」


なんか、この子変。
ガウリイ以上の天然かも・・・。


「でも、リナ・・・飛べるのか、俺とその子連れて・・・?」
「だぁ?れが、アンタを連れて飛ぶのよ!」
「じゃぁ、俺はどうすればいいんだ?」
「自力で登りなさい!!」
「そんなぁ?」


めそめそと、地面にのの字を書いているガウリイはほっといて、あたしはメルディの腕を掴んだ。


「ガウリ、はいいのか?」
「いい、いい、ガウリイは自力で何とかするから、あはははは・・・」
「そうか?」
「そうよ。じゃぁ、しっかり捕まっててね。」
「はいな!」


そう言うと、メルディは、あたしに抱きつくように捕まった・・・すると・・・


☆ぴかぴかきら?ん☆


「え?何!?」


あたしとメルディの触れている所から七色の光が現れる。


「フィブリル!リナすごいよ!フィブリル、フィブリル!!」
「ふぃぶりる?」
「はいな!フィブリル強い力!」


そう言うと、メルディはあたしの周りを、ぴょんぴょん飛び跳ねる。


「なぁ、リナ・・・『ふぃぶりる』・・・って、うまいのか・・・?」
「さぁ・・・」


とりあえずあたしはメルディを落ち着かせて、もう一度呪文を唱えた。




「・・・・・・・・・・・・・・・・レビテーション!」


浮遊の術で、メルディを抱えたまま、ゆっくりと崖の上へと昇っていく。


「バイバ!・・・すごいな、飛んでるよ!まるで鳥みたいな。」
「メルディの家の近所には、魔法使う人いなかったの?」
「まほう?・・・魔法って、魔法使いが、お菓子出したり、カボチャ馬車に変えたりするアレか?」
「・・・・・・それは・・・魔法は、魔法だけど・・・(汗)」


やっぱり、何かがおかしい気がする。
この森も、この子も。


「そう言うのじゃなくて・・・飛んだり、炎の球で、攻撃したり、傷をいやしたりする魔法のこと。」
「あぁ、晶霊術のことな。」
「しょうれい?」
「はいな!晶霊、クレーメルケイジに入れてその力借りるな。」

「・・・・・・・・・・・・・もしかして・・・」


もしかして、メルディって・・・この世界の人間じゃない?

それは、はじめて見たときから思っていたこと。
別に彼女の額に変なガラス玉がついていることとかが理由じゃなくて・・・何となく思った事だけど・・・。

でも、もしかしたらこの森と湖の魔力で、別の世界から引っ張り込まれたのかもしれない。
だって、この森は・・・迷いの森だから。

確か、この森の少し手前の村の人が言ってたっけ・・・
『迷いの森には、恐ろしい湖がある・・・その湖はあの世とつながっていて、落ちたら二度と元の世界には帰れない』
と・・・。
しかし、昇るところも無いような崖の上にある湖に落ちるバカなんて・・・いるのだろうか?(汗)

それより、確かめておかなくてはいけない事があった・・・


「ねぇ、メルディ・・・」
「なに?」
「今もその晶霊術って使える?」
「それがな・・・気がついて、見たこと無いところで分からなかったよ・・・だからキールが、
晶霊に聞こうと思ってな・・・でも、晶霊みんな眠っちゃってたよ。」


やっぱり・・・きっとメルディ達の世界は別にある。
世界の成り立ち、生きているもの、時代、時・・・
全てがこの世界とは異なるためにそちらの世界の術は使えなくなったのだ。
(多分・・・)

メルディ達の世界の湖とこの森の湖が信じられないが、何かの影響で一時的につながってしまったのだろう。


「ねぇ、メルディ・・・」
「なんな?」
「多分、ここはメルディたちの世界とは別の世界だと思うんだけど・・・。」
「はいな!キールも言ってたよ。
この世界のは、メルディ達の世界と違って、晶霊のいない別の世界じゃないかって!
だから、晶霊達も、寝ちゃったんじゃないかって!」

「ふぅ?ん・・・その、キールって人・・・以外と頭いいわね。」
「はいな!キールてんさい!
でも、怒るとこわいよぉ?、リッドが言ってたね、頭が固すぎるからだって。」
「ふふっ・・・ゼルがいたら気が合ったかもね・・・」
「ぜ・・・る・・・?」
「あたしの友達よ。」
「そうね・・・あっ、上見えてきたよ!」


そう言いながら、メルディは頂上を指さした。









つづくぅ!







あとがき

スレイヤーズ&エターニア合作話・・・書いてしまった(汗)
だって、ゲームやってて、これをスレに置き換えたら・・・(想像中)・・・いいv
とか、思っちゃったし。
最初に浮かんだ配役は、

キール = ゼルガディス なんですよね・・・何となく。
(あたしの中では、フォッグ = ガーブ も有りだったりする(汗))

でも、この話には、ゼルちゃん出てきません。
でも、どうしても出したかったから、名前だけ。
キールと気が合いそうだし・・・。

で、最初は、エターニアのゲームの話で、それをスレに置き換えてパロ小説にしようと思ったけど、
まだ自分も完全クリアしてないし・・・まだまだゲームを楽しんでいる人にも悪いかなぁ・・・と思いましたので、
そのままのキャラで、出演させてみましたv

第一話は、ガウリナ、メルディだけでしたけど、第二話には、リッドも、ファラも、キールも出てきますよv

どうなるかは、次回までのおたのしみぃv