再 会 の 島 |
「いやっほう!」 ざっぱぁ――ん…! 「ぷはっ!」 煌めく太陽の下。 あたし達は、とある島に来ている。 そして、あたしとアメリアの女性陣はプールで遊んでいた。 「気っ持ちい〜〜い♪」 水面に顔を出し、そう言いながら落下地点から遠ざかる。 あたしが落下地点からよほど離れた頃、上のほうから声がする。 「二番!アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン、行きます!」 ざっぱぁ――ん! そんな声の後、アメリアが飛び込んでくる。 …ぶくぶくぶくぶくぶく… 「ぷはぁーっ!気持ちいですぅ!」 しばらくして、アメリアの顔が水面にでてくる。 「アメリア、来てよかったでしょ」 「はい!煌めく海!輝く空!正義の血が騒ぎます!!」 「いや、正義がどーのこーのじゃなくて…」 「じゃ、何なんですか?」 アメリアがきょとん、としてあたしに聞いてくる。 ふふん♪分かってないわね♪ あたしはにやりと笑って、プールサイドの方を指差した。 その指の向こうにいるのはガウリイとゼル。 「ゼ・ル♪」 ぼぼぼんっっ! 途端にに真っ赤になるアメリア。 「な…な…な…ど、どぉーいう、い、意味ですかリナさんっ!」 「慌てない慌てない♪せっかく水着着てるんだから、ゼルにどーんとアピールしちゃってきなさい!」 「どーんと、ですか?」 「そぉよ♪せっかく水着着てるんだから、ね☆」 そう言って、あたしはウィンク一つ。 せっかくの機会なんだもの、ちゃんと利用しなくっちゃねぇ?アメリア。 「…リナさんは、ガウリイさんにアピールしないんですか?」 「なっ!」 ぼぼぼんっっ! アメリアの一言に、あたしも真っ赤になる。 な、なんでそうなるのよぉ! 「な…な…な、なんであたしがガウリイにアピールしなくちゃなんないのよ!!」 「しないんですか?それじゃ、お先に失礼しますね、リナさん」 アメリアはそう言って、ちょっと意地悪っぽく笑ってガウリイ達のいるプールサイドの方へ泳いでいった。 ったく、あのコはなんでそうなるかな。 …別に…あたしとガウリイはそんなんじゃない。 そーよ。 そんなんじゃない。 「…なんで、あたしがそんなことしなくちゃなんないのよ…」 |