思 惑

〜後編〜




彼女はベッドに横たわる。
だが、どれほど頑張っても眠りは訪れない。
溜め息をひとつ吐き、起き上がる。
瞳に決意を秘めて・・・


隣の部屋の気配が動いた。
オレは起き上がり、部屋の鍵を開けた。
椅子に座り、目を閉じる。
扉の前に彼女が来る。
が、そのまま動かない・・・ためらいが伝わってくる。
呼びかけそうになるのを堪え、ただひたすら待つ。

  コン、コン

しばらくして、遠慮がちな音がした。
「ガウリイ、起きてる?」
「どうしたんだ、こんな時間に?」
我ながら意地悪な質問だ。
また、リナにためらいが浮かぶ。
「ちょっと話があるんだけど・・・」
「入れよ。鍵は開いてるから」
扉が開かれ・・・・・瞬間、息を呑んだ。
リナはパジャマ姿だった。
崩れそうになる心を何とか押さえ込む。
「話って?」
何とか、静かな声を出すことができた。
声に誘われるかのように、リナが近づいてくる。

オレの前にリナが立つ。
彼女の瞳は少し潤んでいる。
うぐっ!?
更に強くなる衝動を耐える。
オレはまた、彼女が動くのを待った。
耐えかねたのか、リナは叫んだ。

「なんで、なんで何も言わないのよ!!!!」
「なにを?」
「あたしがノエルに・・・・」
そこまで言い、口をつむぐ。
オレはリナの瞳を覗き込み、語りだした。
「オレにはそれを言う資格は無いからな。」
「どういう意味よ。」
「オレはリナに愛してるって伝えたけれど、リナから返事をもらってないから」
「なっ」
とたんに顔が赤くなる。
・・・・ほんと、かわいいよな。

抱きしめたくなるのを堪え、言葉を続ける。
「なぁ、リナ。おまえはオレのことどう思ってるんだ?」
「そ、それは昨日」
「オレは言葉が欲しい」
悲しげな表情で、リナの言葉を遮る。
「あたしにそんなことを言えと?」
全く覇気の無い声で聞いてくる・・・・・もう一息だな。
「だめなのか?」
すがる瞳で見つめる。
リナの顔がますます赤くなっていく。

少しして、リナが目線をそらした。
「一度しか言わないから、心して聞きなさいよ。」
「あぁ、リナ」
笑みを浮かべ、名前を呼ぶ。
リナは全身真っ赤になった。
それでも、オレの方を向いて、待ち望んだ言葉を言った。

「す、すきよ」

・・・・心に染み渡る・・・・このときを待っていた!!!
「愛してる、リナ」
そして、抱きしめた・・・・ぬくもりが伝わる。


唇を耳元に寄せ囁いた。
「じゃあ、お仕置きだ。オレの思いじっくり教えてやるよ。」
「へっ?」
突然の変貌に呆然となる・・・・ふっ、もらった!!!
くぅぅぅぅぅ!!!あぁ、えらいぞオレ!!!!!!
オレの理性もたいしたもんだ・・・・まっ、このためだから我慢できたんだが・・・
さすがに、パジャマ&潤んだ瞳のダブル攻撃はつらかった。
だが、それも全てはこのため!!!!!
この機を逃さず唇を奪う。
「んうぅぅぅぅっぅぅうぅぅ」
ようやく事態に気づいたのか、リナが抵抗する・・・だが、もう遅い!!
リナから完全に力が抜けるまで、オレはキスを続けた。


「あ・・・あんた・・・い・きな・り・な・・・に・・すんのよ」
息も絶え絶えに訴える・・・・・まだ分かってないようだ。
「だから、お仕置きだって言っただろ」
「なんであたしが、そんなことされなきゃいけないのよ」
「オレ以外の奴にキスしようとしたから」
「さっきまでそんなそぶり・・・ま、まさか・・・ガウリイ」
リナから血の気が引く。
やぁっと、分かってくれたみたいだな♪
そのままリナを押し倒す。
「2度と他の男に目がいかないようにしてやるよ」
「ちょっと、ま・・・んぅ・・・はめられたぁぁぁぁぁぁ!!!!」


こうして、夜は更けていった。
彼と彼女がどうなったかは・・・・皆さんのご想像にお任せします。








す、すいませぇぇぇん。思いっきり遅くなりました。
なのに出来上がったのは・・・・・(シクシク)
お待ちくださった皆さん、ありがとうございました。
では、また別の話でお会いしましょう。
・・・・え?もう少し読みたい。そんな優しい方は、下に行ってください。
かなりろくでもないですが・・・・
読んで頂きありがとうございました。





・・・・次の日・・・・


・・・う〜ん、なんか暖かくって気持ちいい・・・

スリスリ・・・・ぎゅっ

・・・な、なんかきゅうに苦しい。なんで?・・・
息がつまり、仕方なしに目を開ける。
目の前に金色のものが光っていた。

・・・わぁ、きれぇぇぇ・・・

  スリスリ・・・・ぎゅぅぅぅぅぅ

げほっ?!?!なんなのこれは!!
苦しさで完全に目がさめる。

最初に映ったのはサファイアの瞳。
整った顔、流れる金髪・・・・・・あっ、ガウリイだ
「おはよう、リナ」
「おはよう、ガウリイ」
んっ、なんで一緒に寝てるの?

・・・・・・・?!#%&$‘(%(==(($(&#!!?>>!!

お、思い出した・・・・昨日・・・・
って、ことはさっきまであたしが頬擦りしてたのは・・・・

ああああああああああ!!!!!!!!(/////)

うっ、ガウリイの顔が見れない。
あたしは反対側を向こうとしたが、拘束されててできなかった。
「ちょっ、離して」
「嫌だ」
そういって、キスしてくる・・・しかも・・・
「ん・・・や・め・・・・あんた、朝からなに考えてんのよ!」
「だってなぁ、あんな大胆に誘われたら・・・」
「あ、あれは寝ぼけてて」
「まっ、もともと離す気はなかったけどな」
えっ、それって・・・
青くなったのが自分でわかった。

「オレの思いは一晩で伝えられるほど甘くないぞ」
「いや、十分分かったから」
「それに一昨日遅くまでなにしてたか、まだ聞いてないし・・」
「お、覚えてたの」
なんで、余計なことばっかり覚えてるのよ(泣)
はっ、今はそんなことより
「ガウリイ、話し合いましょう(はーと)」
「そうだな。リナ、愛してるよ」
「まてい。そういう意味じゃ・・・・んきょあぁぁぁぁぁ!?!?!?!」
「奴が来るまで、ゆっくりしような♪」


 ・・・・この後、あたしはノエルが来る日まで一歩も外には出られなかった
    ・・・・理由は、お願いだから聞かないで(シクシク)



 ・・・・4日後・・・・


なぜか、ガウリイのいない隙を狙ったかのようにノエルが訪ねてきた。
彼は全身ずたぼろだった。
なぜそうなったかは、いくら聞いても教えてくれなかった。
お金を受け取り、お別れというところでノエルが握手を求めてきた。
それを受け、手を差し出した瞬間、彼は脱兎のごとく去っていった。
な、なんで突然・・・・・もしや!!!

振り返るとやっぱりガウリイがいた。
こんなに近くにいて気配を感じさせないとは・・・・
でも、なんでノエルは逃げたんだろう?
・・・・・ま、ましゃか、あの怪我は・・・・
あたっていたら怖いので、あたしは聞かなかった。


全身に冷や汗が流れた。
そんなあたしを、ガウリイはにっこり笑顔で見ている。
ただし、目がぜんぜん笑ってない。
部屋に連行される道すがら、感じた。

・・・あたし、とんでもない奴に捕まったんじゃあ・・・


                            おしまい