夏 の ア ト






第一回  提灯に照らされて

中編



三日ほど経ちました
戦況をご報告させていただきます




甘え(陥落レベル1〜4)・・・・おばちゃん命名


<リナ側>

「ねぇ、ガウリイ♪」
「なんだ?(そんな目で見ないでくれぇぇぇ、つい押し倒)」
「疲れちゃった・・・・腕、貸してくれない?」
「(そ、それは腕組んで歩くってことか!?!?
う、嬉しい・・・だが、そんなことすればぁぁぁあ)
へっ?オレ、腕なんか外せないぞ」
「・・・この脳ミソかす男ぉぉぉ!!」

どげし

「な、なんで〜(これでいいんだ、これで)」


<アメリア側>

「ゼルガディスさん!!」
「なんだ、アメリア?(顔を崩すな!がんばれ、俺!!)」

とすっ

「ごめんなさい、勢い余っちゃいましたぁ♪」
「(ぐっ・・・ますます顔が、しかも背中に当たっ・・・俺は何を!?!?
い、いかん!このままでは)
すまんが、離れてくれないか」
「は、はい・・・」
「(なぜこんなセリフに・・・はぁぁぁ)」


まぁ、こんな感じです
ご覧の通り、ガウ&ゼルはとことん不利な状況
朝と夕ともなく続く攻撃・・・一般人ならとっくに落ちていたでしょう
しかし、二人はなんとか耐えてます
毎晩やけ酒飲みながら・・・・・




ゼルは苦しんでいました

アメリア・・・仮にも一国の姫がすることか?
自分がやってることの意味が・・・・分かってくれたら苦労しないか
はぁぁぁ、リナといい・・・なんでこんなに鈍いんだ!!


う〜ん、かなり煮詰まってますね
酒が入ってるせいか、目がすわって(汗)
・・・ガウリイはどうで・・・・・生きてます?
「お、おい・・・・聞いても無駄か」
カウンターに突っ伏してますから(笑)


・・・よほど辛かったんですね
無理もないです
あの、あの照れ屋のリナが・・・
保護者歴が長いとはいえ、かつてない拷問でしょう
それでも、話す気力は残っていました


「・・・・こんな手でくるとはな」
「旦那、壊れてなかったのか?」
「ゼル」
「冗談だ・・・・あいつら、自覚ないからな」
「まったく、人の気も知らないで」
「お互い苦労するな」
「・・・・他のやつに教える気はないがな」
「まぁ・・・な」
二人に浮かぶは・・・笑み
なんだかんだ言っても、甘えてくれるのが嬉しいようです
男心も複雑ってことですか

会話をさかなに、酒を酌み交わす
中身は・・・もちろん、互いの相手のこと♪


「・・・明日、何があるか知ってるか」
「祭りだろ」
「ほぅ、旦那が覚えてるとは・・・天変地異の前触れか」
「おいっ・・・今日はやけに絡むな」
「なんとなくな・・・・いつ、押し倒す」

ぷぴぃぃぃ

ガウリイはおもいっきし酒を吹き出しました
顔もすこし赤くなってます
「・・・・いいリアクションだ(ニヤッ)」
「ゼ、ゼル・・・おまえ」
「はたで見てても、まどろっこしくてな」
「・・・・人のこと言えんと思うが」
「どういう意味だ」
「アメリアに<愛しい姫よ、俺だけのものになってくれ>
って言わないのか?」

ごすっ

ゼルは頭を柱にぶつけました
髪の毛も刺さってます
「言ってて恥ずかしくないか?」
「いや、別に」
流れる沈黙・・・・耐えきれず、ゼルが強引に話を変えました
「明日はどうする?」
「・・・・・・(逃げたな)」
「(これ以上、突っ込まれてたまるか)
性格は表に出ない・・・虫が寄ってくるな」

ぴくっ

「(害虫か)・・・行かずに済めばいいんだが」
「(ふっ、うまくいったな)無理だ。誰があいつらを止められる?」
「はしゃいでたからな〜・・・・」
「無邪気にな・・・」


会話が中断されました
両者がゆるんだ顔で浸っているためです
しばらくお待ちください(笑)




数分ほどして、やっと二人は現実に帰ってきました
顔はそのままでしたが・・・・
「・・・・今のままでいいかもしれんな」
「確かに」
「しかし・・・いつまで・・・」
「<お祭り♪お祭り♪嬉しいな♪♪♪>って喜んでるうちは大丈夫だろ」
「・・・・だな」
「保護者・・・か」
「いやなら手でも出してみるか(ニヤッ)」
「(むっ)ゼル、甲斐性なしをいつまで続ける気だ」
「(・・・言ってくれたな)旦那こそ、いつまでヒモのままなんだ」
あの〜、さっきまでの雰囲気はどこへ・・・




ガウリイ・・・ゼル・・・仲間割れしてる場合じゃないのに
なぜなら・・・

・・・明日こそ真の試練・・・

甘えてもさらりとかわす
そんな彼らに、業を煮やし<レベル5>を実行に移す
彼女たちがはしゃいでたのも演技だったんですが・・・


知らぬが仏とはよく言ったもの
彼らは迫りくる嵐に気づくことなく、遅くまで酒を飲んでました
気分良く・・・・戦いながら(笑)