動揺
〜Lina side〜







「許さない」
つぶやき、あたしを痛いほど抱きしめた。
なっ!!!!!!!!!
「許さない」
耳元で囁く。

   ぞくり

体が震える。
「敏感だな」
怪しい笑みを浮かべ、顔を近づけてくる。
いつのまにか、左手があたしの顎を掴んでいた。
抵抗するが彼にかかっては何の意味もない。
そして唇が重なった・・・・・

頭が真っ白になった・・・・
その隙に唇をこじ開け、舌が浸入してくる。
「ん・・・は・あ・んうぅぅぅぅぅ・・・」
あたしは必死で逃がそうとする。
しかし、そうすればするほど激しく舌を絡める。

春の日差しを想わせる瞳も、今は闇よりも暗く冷たい。
見ていられず、瞳を閉じる。
更にキスは激しくなる。

息が苦しい。
だんだん力が抜けてくる。
自力では立っていられなくなった。
何も考えられない・・・・・

その瞬間、あたしを抱き上げベッドに放り投げた。
「かはっ」
衝撃が全身を襲い、肺がつまる。

   ビリッ!

ガウリイの手が服を引き破った。
「やぁぁぁぁぁ・・・・」
掠れた声があたしの口から飛び出す。
「そんな声を出してもおれを煽るだけだ」
暗く笑う・・・・
「おまえを逃がすつもりはない」
あたしの眼を覗き込み語りだす・・・・・

「おまえを誰にも渡す気はない。
 ノエルにも、他の奴らにもだ。」

え?

「おまえを奪うものは誰であろうと許さない!!
 たとえリナ、おまえでもだ!!!」

それって・・・・

「おまえを縛るためなら何でもしてやる!!
 なんでもな・・・・・」
言い放ち、行動を再開する。

「ま・・って、待ってよ」
「いやだ」
「う・・・そよ・・・ノっ・・エルと一緒・・に
 ・・・い・・・くってのはぁぁぁっっ」
「なんだって」
ガウリイの手が止まる。
「だから、ノエルと行くってのはうそよ。」
「それじゃあ・・・」
あたしの顔をいつもの眼で見つめる・・・・・
「やっとわかったか、この鈍感エロボケくらげ!!!!」

ガウリイの顔に満面の笑みが浮かぶ。
「リナ!!!!!!!!」
ぐえ。
「す、すまん!!」
慌てて力を緩める。
こ〜の〜馬鹿ぢからぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「あんた!!あたしを殺す気!!!」
「いやぁ、嬉しくってつい」
こ〜い〜つ〜は〜〜〜!!
ん?
そのときあたしはやっと今の状態に気が付いた。
ベッドの上、破れた服、あたしの上にはガウリイ・・・・

   カァァァァァァァァ!?!?!?!?

「ねぇ」
「ん、なんだ」
「いいかげんどかんかぁぁぁぁぁ!!!!!!」

  すぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!すぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(余韻)

ロイヤルリナインバースクリュードライバ(当社比2.5)を喰らい、
吹っ飛ぶガウリイ・・・・

「乙女にあんなことしといて、この程度で済むのを感謝なさい!!!」
ちょっぴり赤面しつつ、ずたぼろの金色の物体に言い捨て立ち去る。

あたしはその日幸せな気分で眠りについた

・・・・ガウリイの本音聞けちゃった(はーと)
  し・か・も・・・てへ(じたばた)
・・・ノエルの言ったとおりだった
  らしくないけど、お礼でもしようかな・・・

などと考えながら・・・















・・・・・・あとがき・・・・
  うにょぉぉぉおぉ!!!!!!私ごときの作品を・・・・・(感涙)
すいません、暴走しまくりました。
こんなのを最後まで読んでくださった方ありがとうございました。