Star☆days
『星の日?』



















いつものように昼飯の奪い合いをしていたあたしとガウリイは、
料理を運んできたおばちゃんに、同時に聞き返していた。

「あぁ、そうさ。ここいらに昔から伝わる神話があってね。星座っていうのは、
 死んでしまった家族や恋人同士が、空の上で結ばれて出来てるって話でね」
「ふんふん」
「それにちなんで出来たのが星の日でね。3日間に渡って祭りをするのさ」
「何で3日間なんだ?」
「1日目は家族、2日目は友人、3日目は恋人と過ごすのさ。
 一緒に祭りを見て回ったり、食事をしたり、星を眺めたり・・・。
 今日は、その3日間の中でも1番盛り上がる3日目なんだよ」

・・・なるほど。
周りにやたらとカップルや夫婦が多いのはそのせいか。

「行ってみて損は無いと思うよ。いろいろ屋台も出てるしね」
そういって、おばちゃんはにっこりと笑ったのだった。


        ****************


「っは〜〜。食べた食べた」
「さっきの焼きそば、めちゃめちゃうまかったな。リナ」
「ホントにね〜」
ガウリイの言葉に答えつつ、ベッドに倒れ込む。

そう。あの後、あたしとガウリイは、実際にその祭りに行ってきたのだが、これが大正解!!
とにかく食べ物がうまいのである。
以前食べたラテル芋(ポテト)も美味かったが、あれと同じ、素朴な感じのうまさがあったのだ!

そんなことを考えながら、あたしは、祭りの余韻にひたっていた。


        *****************


「なぁ、リナ。見ろよ空。すげーぞ」
「えっ?・・・ほんとだ、キレイ・・・」

ガウリイに言われ、窓に駆け寄り空を仰ぐと、今にも降ってきそうなほど
たくさんの星達が、力強く、優しく、そしてどこか切なく輝いていた。

「これなら、祭りをやるのもわかるな」
「そーよね。本当にキレイだもの」
「ああ。でも、リナの方がもっとキレイだ」

そういってガウリイは、あたしを抱きしめた。

「ちょっ・・・!はなせぇっ!!」
「イヤだ(きっぱり)」

形だけの抵抗は、あっさりと押さえ込まれる。

「祭りの夜。恋人たちの為の日。広がる星空。
 ムードとしては、これ以上のものはないってくらいに完璧だぜ」
「う゛っ・・・。それはそうだけど・・・」
「なら、決まりだな」
「・・・ったくもぅ。手加減してよね」
「わかってるさ」

そして、あたし達は、ベッドの海に沈んだ――――。









            
                ***end***






          〜〜〜〜おすすめBGM〜〜〜〜
      ちょっと懐かしいのなら・・・
       1.林原めぐみ「心のプラネット」
       2.浜崎あゆみ「Trust」
      
      最近のなら・・・
       1.hiro「Eternal Place」
       2.林原めぐみ「brave heart」
           (Moonlit Ver.だとさらにいいかも)
        色々試してみてください。
         ちなみに私は、brave聞きながらこの話書きました。