白銀の瞳

セリナ番外編 〜欲しいもの〜

















  まず、始めに。
  こんにちわ。
  始めましての人は始めまして。
  『薫』といーます。以後お見知りおきを・・・。
  この話を読んでみよう!という、チャレンジャーの方(まて!)
  その方たちへの注意事項です。
  まず・・・この一人称。
  リナ=インバースではありません。
  そして、ガウリイ=ガブリエフでもありません。
  かといって、故郷の姉ちゃん、ルナ=インバースでも・・。
  リナとガウリイの娘です。
  主人公というか一人称は・・。
  というわけで、先に主に人物紹介をば!(お゛い゛!!)


  主人公:セリナ=ガブリエフ。
    リナ=ガブリエフ(旧姓、リナ=インバース)と。
    ガウリイ=ガブリエフの間に産まれた娘。
    リナ譲りの栗色のくせのあるふわふわの髪に。
    ガウリイ譲りの碧眼の瞳。
    顔立ちは、リナとガウリイ、二人からいいとこばかりを貰ってます。
    いってみれば。
    目はリナ。鼻はガウリイ。口元はリナ。
    こんな感じです。
    はっきりいって、かけなしの美少女。
    只今、あと少しで三歳になるところ。
    適応事項:前世で少々リナ達と関りあり。そのときはゼロスに殺された。


  
  登場人物:リナ=ガブリエフ。
    旧姓、リナ=インバース。
    魔を滅する者(デモンスレイヤー)や。
    ドラマタリナ。など。数々の異名を持っている。
    かなり実力ある魔道士。
    いろいろあったが只今は、夫であるガウリイと、
    娘であるセリナと共に。
    ゼフィール・シティから少し離れた場所にと建っている、
    小さな家にてそこに家族ですんでいる。
    たまに、魔道などの指導や、実家の商売の手伝いをしていたりする。


  登場人物:ガウリイ=ガブリエフ。
    リナの相棒をリナが十五になる近くから務めていた、
    金髪碧眼の美男子。剣の腕は超一流。
    よ〜〜〜やく、長い苦労の末に。
    リナと結婚し、只今、ときたま、ゼフィーリア王宮にて。
    剣術の指南役などを行っている。
    ゼフィーリアに戻って、ようやくルナに認められたと思ったら。
    (このときに、ようやくリナと思いが通じあう)
    今度は、リナがルナに魔法の特訓に連れて行かれて。
    その間に何と、リナとの新居や、結婚式も準備して。
    有無を言わさずにリナと結婚したという事実があったりする(笑)
    妻であるリナをむちゃくちゃに溺愛している。
    娘であるセリナもだが・・(笑)


   登場人物:マルス&セシル。インバース夫妻。
     リナとルナの両親。
     インバース商会を経営している。
     少しだけ出てきます・・・・。

   登場人物:ルナ=インバース。
     ご存知(こら!)リナの姉であり。
     その実体は、この世界の竜神、赤の竜神(フレアドラゴン)
     スィーフィードの欠片を宿しているという。
     『赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)』
     ちなみに、今だに独身・・・・。



   上記を納得の人のみ、どうぞなのですv


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     欲しいもの


   
   ・・・・・・・・あれ?
   「・・・・あれ?リナママ?ガウリイパパ?」
   ふと目が覚めると、ママとパパがいなかった。
   ・・・一緒にねんねしてたのに・・・。
   ・・・何処いったんだろ??
   眠いのもあるけど、やっぱり、ママ達と寝るほうがいい。
   一人だと・・セリナ、だってさみしいもん・・。
   そーいえば、何か喉もかわくかなぁ?
   ―うん。
   台所にいって、お水飲んで、ママ達を捜そう!
   そうと決めたら、行動あるのみ!
   これは、ママの口癖だもんね!
   とりあえず、マクラ元においてあるママがセリナにくれた、
   髪飾り・・ビーズで作っているそれを腕にとまく。
   ・・だって、セリナね?一人じゃまだ・・髪を結べないの・・。
   大きなベットからもぞもぞと起き上がる。
   
  
   「・・・・・?」
   『・・・あ・・・だめ・・・ん・・・。』
   ・・・??
   何かパパとママの寝室の方から、声がしてくる。
   「あ!ママのこえ!」
   眠い目をこすって、パパとママの寝室にと近づく。
   ・・・・・・??
   パパとママ?何してるんだろ??
   扉の中から聞こえてくる声。
   『あ・・ん!ガウリィ!
     はげし・・・やぁぁん!セリナが起きちゃうぅぅ!//』
   『リナはかわいいなぁ(はあと)』
   『あん(はあと)そんなに激しく突かないでぇぇ〜!!///』
   ・・・・・・????
   扉の隙間から見てみると。
   ・・・・・・・???
   何でリナママと、ガウリイパパ・・。
   お風呂でもないのに、二人とも、裸になっているのかな??
   それに、ガウリイパパ・・どうして、リナママのおっぱい。
   吸ってるの?
   リナママ・・何か赤くなってるし・・・・。
   セリナ、よくわかんない。
   しばらく見てたら、ガウリイパパの目とセリナの目があう。
   「・・・・え・・・えと・・・・セリナ、ねよっと。」
   何か、ガウリイパパの視線が。
   邪魔するなよ?
   と語っているのがよくわかるから。
   ・・・・とりあえずお水も飲んだしもう寝よっと・・。
   ときどきこういうことがある。
   いつも、すっごく優しいガウリイパパだけど。
   リナママとオフロでもないのに服を着ないで。
   ベットの上で重なっているときが。
   セリナが見たことないようなガウリイパパに。
   見たことのない表情をしているリナママ。
   ママ、口では嫌と言ってるけど・・・。
   何か気持ちよさそうだし。
   ガウリイパパも・・。
   以前、そんなパパとママの中に入っていったら。
   ガウリイパパがものすごく不機嫌になって。
   セリナも何か生きた心地・・と、ルナお姉ちゃんがいってたけど。
   とにかくそういう感じに捕らわれたから。
   こういうときのパパとママ。
   邪魔したらいけないんだろうなぁ?
   と、何となく思う。
   セリナがドアから離れたのを確認して。
   ガウリイパパ。
   ・・・リナママの上に多いかぶさってるし。
   『あっあっ・・ああぁ!も・・駄目ぇ!』
   『まだまだ、これからだぞ(はあと)リナv
    一度や二度じゃすまないからな(はあと)』
   『やぁぁぁぁんんん!////馬鹿ぁぁ////』
   何かそんなママとパパの声が聞こえるけど・・。
   ・・・・・何やってるのかなぁ?
   ・・・・眠い・・。
   ・・・・・とりあえず・・・セリナ、ねんねしよっと・・・・・。




   「あ、セリナ、お早う。」
   朝起きると、何か少し顔が赤いママに。
   「お早う、セリナ。」
   何かすごくにこにことしてるパパ。
   いつものことだけど。
   ・・・・あれ?リナママ?
   首・・どうかしたのかな?
   何かたくさん赤くアザみたいなのがある???
   「ほら、朝ごはん出来ているわよ。」
   そういって、ママの手料理の数々が。
   テーブルにと並べられてゆく。
   「わぁぃ!」
   ママの手料理すごく好き!
   あ、だけどね?
   パパの料理もおいしいんだから!
   セリナね。
   セリナ=ガブリエフ。
   あと、ちょっとで三歳になるの。
   セリナの前にいるのは、大好きなママとパパ。
   何でもリナママ。
   ガウリイパパと結婚するまではリナ=インバースっていって。
   すごく有名な魔道士だったらしいけど。
   セリナには、大好きなママだもんね(はあと)
   パパの名前はガウリイ=ガブリエフ。
   金髪の髪の毛が金貨と同じく綺麗なセリナのパパ!
   リナママが、よく、セリナが自分のことを名前で呼ぶから。
   ―はやく、それは直そうね?―
   ってよく言ってくるけど・・。
   じゃ、何ていったらいいんだろ?
   パパは、『俺』だし。
   ママは『あたし』だし。
   ルナお姉ちゃん・・リナママのお姉ちゃん。
   前、セリナがルナ叔母ちゃんと言ったら・・。
   にこやかに、剣を突きつけられて、
   しばらく、ルナ姉ちゃん流の、『説得』受けたんで、
   セリナはルナお姉ちゃんと呼んでいるの。
   そのルナお姉ちゃんは『私』だし・・。
   あの、黒い・・リナママ曰く、生塵は。
   ・・・・ゼロスお爺ちゃんでいいとおもうけどな?
   セリナは?
   それか、三角の積み木!
   『僕』って呼んでるし・・自分のこと・・。
   そんなことを考えつつ。
   考えても仕方ないから・・とりあえず椅子にすわろっと。

   
   椅子に座るセリナをみて。
   「ほら、セリナ。髪の毛。」
   そういって、リナママが、髪の毛を結んでくれる。
   セリナ、ママに髪を結んでもらうのがすき。
   セリナの髪ね、ママと同じ色なんだよ?
   それがとってもセリナ、うれしいの!
   ママ達曰く。
   セリナの髪の毛はママ譲りで、瞳はパパ譲りなんだって。
   よく意味、セリナわかんないけど・・。
   親子って、似るんだって。
   そーいってた。
   リナママの優しい手がセリナの髪を梳かして、きちんと結んでくれる。
   ・・・・そーいえば。
   ふと、思い出す。
   「ね?リナママ?」
   髪を結んでくれている後ろのリナママにと問いかける。
   「・・・何?」
   やわらかいリナママの声。
   「ママ、きのう、ぎもんにおもったら。
    すぐにちいさなことでもしつもんしなさいっていったよね?」
   その言葉に。
   「何?何か聞きたいこと。―はい。出来た。」
   そういって、セリナの髪の毛を編みこみにしてセリナの後ろで、
   髪留めで止めてるリナママ。
   「うん!いのね?まえからおもってたんだけど??
    ・・・なんで、ママとパパ?
     おふろでもないのにはだかになって、
      いっしょにくっついてるの?よるべっとのうえで?」
   ガラガラガッシャァァン!!
   ・・・・・あ。
   何かリナママこけてる・・・・何で?
   何か真っ赤になってる・・・・。
   セリナ、何か悪いこといった??
   「な゛な゛な゛な゛な゛な゛///」
   何か全身を真っ赤にさせてるリナママだし。
   ・・何でだろ?
   疑問は聞きなさいといったからセリナ聞いただけなのに?
   「ああ、それはだな?セリナ。
     リナと俺が愛し合っていたからなんだぞ?
      セリナもそーして出来・・・・。」
   スバァァァァン!!!!
   言いかけるガウリイパパの頭にリナママが手にしているスリッパ。
   「あ・・・あんたわぁぁぁぁ!
     子供に何てこというのよぉぉ〜!!!//」
   ぜいぜいぜい。
   ?
   何か真っ赤になって、息を切らせて、わめいているリナママ。
   だから何で?
   「だって・・事実だろ?あのな?セリナ。
    お互いに愛し合って、体を重ねることで宝ものができるんだよ?」
   真っ赤になっているママをくすくすと笑いつつみて。
   セリナの髪をクシャリとなでてくるパパ。
   セリナ、パパの暖かい手が好き。
   大きく、やさしくて・・・。
   「たからもの?」
   何だろ?
   「そ。セリナ。お前のような俺とリナの間の子供がな。」
   どげしっ!
   「せ・・・・セリナ!今のは関係ないからね!
     忘れなさい!!//」
   そういっているパパを足蹴りして。
   叫んでいるママ。
   何、そんなに真っ赤になって。
   涙を流しているのかなぁ??
   セリナ、わかんない。
   んっ〜と・・・。
   「よくわかんない。けど?
     リナママとガウリイパパがはだかになってるのって。
      セリナのきょうだいつくるため?」
   仲良しの友達に妹ができたって。
   この前聞いたし。
   あと、お姉ちゃんとかもいる子もいる。
   セリナは・・・一人だけなんだもん・・。
   「ま、そんなところかな?」
   そういって笑ってくるパパ。
   「セリナ、きょうだいほしいぃぃい!」
   だって、家族って多いほうが楽しいし!
   うん!
   せりな、妹か弟すっごく欲しいな!
   そういったら、ガウリイパパは少し笑って。
   「・・・・う〜ん・・・。セリナ次第かな?」
   ????
   セリナ次第?
   「リナと二人でやらないとな?出来ないんだよ?
     セリナ、一人で寝られるか?」
   ・・・・えと・・。
   セリナ・・一人で?
   ・・・でも・・。
   「うん!きょ〜からひとりでセリナねる!」
   「セリナァァァァァ!!!!(涙)
     考えなおしてぇぇぇぇえ〜!!!!!!(涙)」
   「だってさ(はあと)リナ(はあと)
    今晩からずっと夜は二人っきりだな(はあと)」
   「いやぁぁぁぁ〜!!(泣叫)///」
   何でか泣いてセリナの肩を掴んでくるリナママに。
   にこにこしていってるガウリイパパ。
   何か、すっごくパパ・・うれしそうだけど・・何でだろ??
   「・・・パパ?もしかして、セリナ、
     しばらくいないほうがはやくきょうだいのあかちゃんできる?」
   パパとママ、二人っきりでないと赤ちゃんできないっていってたし。
   ・・・だったら・・。
   「・・・・セ・・・・セリナ?(汗)」
   何かママの目が怯えてる。
   「―ん〜・・・ま、そりゃそうだが・・。セリナ?
    どうかしたのか?」
   少し困ったように頬をかくパパ。
   ―うん!決めた!
   「あのね!セリナね!おじいちゃんから、
    いっしょにしいれにいかないかって。
     きのうさそわれたの!だから、セリナ、おじいちゃんとおでかけする!」
   ガッタァァァァァァァァァァァン!!!!
   あれ?
   セリナの言葉に、ガウリイパパと。
   リナママが床にこけてるし・・どうしたんだろ??
   「セセセセセセ!?」
   「だぁぁ!一人でなんか行かせられるかぁぁ〜!!」
   同時に叫んでいるママとパパ。
   「セリナ、おねいちゃんになりたいもん!
     ということで。はい。もう、セリナ、きめたもん!
      いっかげつくらいかかるって、おじいちゃんいってたから。
       もどってきたら、せりなにきょうだいよろしく!ママ!」
   にっこりと、セリナがママに微笑んでいうと。
   「セ・・・セリナァァ〜!!」
   「ま・・・・義父さんと一緒なら・・・。
    おう!任せとけ!セリナが戻ってきたら、
     お姉ちゃんになっているように、
      必ずリナには身ごもってもらっておくからな(はあと)」
   「ガ・・・・・ガウリイぃぃぃぃ〜〜!!!!////」
   何か・・・よくわかんない?
   赤ちゃん・・産むのって、ママだよね?
   ママのお腹に出来るんだよね?
   何でパパが任せとけだなんていうんだろ??
   しかも、ものすっごぉく、うれしそうな表情で??
   リナママ、それでかなり真っ赤になってるし???
   ・・・・一体?
   でも・・わぁぃvv
   セリナ、おねいちゃんになりたかったの!
   叫んでるリナママをガウリイパパが後ろから抱きしめている。
   いつも思うけど、パパもママも仲良し(はあと)
   セリナ、二人が仲良くしてたらすっごうれしい!
   ママも、いつものことなのに、何で真っ赤になるんだろ?
   パパがママを抱きしめたり、キスするのって。
   毎日のことなのに?
   ・・・・ま、いっか。
   とりあえず、マルスお爺ちゃんに連絡しようっとv
   セリナも一緒にいっていいって許可でたって(はあと)
   
   何かレグルス盤とかいう、魔法道具の改良版とかで。
   自在に相手と話せるその青い水晶にと手を置く。
   こうすると、好きな人とはなせるんだよ。
   たとえば、アメリアお姉ちゃんの所とか。
   アメリアお姉ちゃん、今、ゼルお兄ちゃんと一緒に。
   ディルスにいるし。
   何かよくわかんないけど、
   ゼルお兄ちゃんとお姉ちゃん。
   『即位』してディルスの王様と王妃様になったんだって。
   この前、セリナもママ達とその『即位式』いったもん!
   楽しかった♪
   手を水晶にのせてイメージする。
   連絡するのは、お爺ちゃんの家。
   ママの実家。
   セリナの家からは少し離れているけども。
   同じゼフィーリアの中にあるって、ママがいってた。
   セリナね?
   今いろいろと勉強中なの。
   いつか、ママみたいな立派な魔道士になるために。
   そしてね、パパみたいな人と結婚するの。
   前、セリナ、パパと結婚するっていったら。
   パパはもうママのもので、ママもパパのものだから、駄目なんだって。
   それに―セリナがパパとったら、ママが悲しむからって。
   セリナ、ママもパパも大好きだから、それは嫌って言ったの。
   セリナがパパみたいな人と結婚するっていったら。
   パパ、一日中不機嫌で―ママが何とかなだめてくれたけど・・。
   あのときも、パパとママ。
   寝室に閉じこもってたっけ?
   そんなことを考えていると。
   『―よう、セリナ。』
   水晶から声がしてくる。
   少しよく通る低い声。
   水晶の上に幻影とかいう立体映像が浮かび上がる。
   「―お爺ちゃん!」
   セリナの大好きな人達の一人。
   セリナのお爺ちゃん。
   リナママのパパ。
   セリナにガウリイパパがいるように。
   リナママにもマルスお爺ちゃんがいるんだって。
   「・・・・?お爺ちゃん?また、葉巻・・くわえてるの?」
   ぷっ。
   思わず噴出す。
   お爺ちゃん、あいかわらずだなぁ〜。
   火のついてない葉巻タバコをくわえて、にっとこっちをみて、
   笑っているのが映像で映し出されている。
   『この方がかっこいいだろ?』
   さらりと言い放たれて。
   思わず笑いが出てくる。
   「あ、きのうのね、おじいちゃん。
     セリナもいっしょにいっていいって。
      きょかでたよ!せりなもいく!いっしょに!」
   その言葉に。
   『―へえ、よくあの天然が許したなぁ。』
   なぜか感心したようなお爺ちゃんの声。 
   お爺ちゃん。
   パパのことをよく天然とか名前でよぶんだけど?
   何でセリナみたいにパパってよばないんだろう?
   「あのね!せりなね。きょうだいがほしいっていったの。
     リナママと二人でないとできないんだって。
      だからね、セリナがしばらくいなかったら。
       セリナにきょうだいのあかちゃんできるんだって!」
   『―・・・・・・・・・・・・・・なるほどな。
     リナのやつも我が娘ながら・・。
      ま、そういう理由か。』
   なんか、お爺ちゃん・・・笑ってるんだけど??
   ・・・何で??
   『まあ、それなら、問題ないだろう。
     あ、そうそう、予定が早まって、今日でるが。
      大丈夫か?セリナ?』
   「―うん!」
   わぁぃ。
   お爺ちゃんとお出かけvv
   『じゃ、後で迎えにいくからな。』
   そういって、通信が切れる。
   うん。
   これでよし!
   たたたたた!
   今だに何か台所で何かやってるリナママとガウリイパパのもとに。
   走ってゆく。
   「あのね!いま、おじいちゃんとれんらくしたの!
     きょうしゅっぱつだって!」
   「セリナぁぁぁぁ!
    お願いだから、ガウリイと二人っきりというのは・・・。
     考え直してよぉぉぉぉ〜!!!!」
   何か叫んでるリナママ。
   「いいじゃないか(はあと)
     リナ(はあと)セリナ、赤ちゃんが欲しいんだもんなv」
   「うん!」
   そんなリナママの耳元で何かささやいているパパ。
   ・・・あ。
   リナまま、完全に茹蛸になっちゃった。
   そのままの姿でしばらく硬直してるし。
   「・・・・?リナママ?セリナのお出かけのようい・・いい?」
   そんなリナママの服のすそを掴む。
   はっと。
   我に戻ったように。
   「・・・・どーしてもいくの?」
   何か恨めしそうにみてるリナママ。
   「うん!だから、リナママ、あかちゃんよろしくね!」
   セリナの言葉に真っ赤になってるママ。
   何で?
   とりあえず。
   リナママは、真っ赤になりつつも。
   セリナのお出かけの用意をしてくれる。
   旅に慣れているママだから。 
   最低、何がいるのかよくわかってるってパパがいってた。
   

   「よう!セリナ!迎えにきたぞぉ!」
   玄関の方から、しばらくすると声がしてくる。
   「あ、おじいちゃんだ!」
   ぱたぱたぱた!
   「おお!セリナ!」
   玄関に出るセリナを強く抱きしめてくるお爺ちゃん。
   「・・・・・・父ちゃん・・・。
     何でセリナを連れて行くなんて・・・。」
   そんなお爺ちゃんを睨んでいるママ。
   「まあ、いうじゃないか。かわいい子には、
     旅をさせろってな。」
   くしゃり。
   セリナの髪をなでてくる、その大きな手。 
   ガウリイパパとは少し違うけど。
   「ま、久しぶりの夫婦水入らず。
     しっかりと楽しめよな。」
   「ああvそうさせてもらうつもりさ(はあと)
     折角、セリナが気をきかしてくれるんだしなぁv
      セリナ、戻ってきたとき、楽しみにしてろよ?(はあと)」
   「うん!」
   「ガガガガガガウリイ!?あんた・・ヤッパリ!?まさか!?」
   リナママを後ろから抱きしめてるパパが。
   お爺ちゃんにいって。
   そんなパパにリナママが口をぱくぱくさせている。
   ぽん。
   そんなリナママの肩にお爺ちゃんは、手を置いて。
   「ま、頑張れ。次の孫を期待しているぞ。」
   「〜〜〜!!!父ちゃぁぁぁぁん!!!!
     助けてよぉぉぉ〜〜!!」
   叫んでるリナママ。
   ・・・・何を助けてっていうの?
   
   「じゃ、リナママ、いってきまぁす!」
   真っ赤になって固まっているリナママと。
   にこにこと笑っているパパに挨拶をして。
   玄関を出てゆく。


   
   「さvリナ、頑張ろうなv・・ベットから放れられるとおもうなよ(はあと)」
   「いやぁぁぁぁ〜・・・・・んっ・・//」

    パタン。
    玄関が閉まる音と。
    そんなパパとママの会話が聞こえてくる。



    空は澄み渡り、青空が広がっている。
    「よぉし、セリナ、しばらくお爺ちゃんと二人で、
     旅しような?」
    「うん!」
    戻ってきたら、セリナにきょうだいできてたらいいなぁ♪
    でも大丈夫だよね?
    だって、パパ、今まで嘘ついたことないもんv
    リナママも(はあと)

   
    しばらくお爺ちゃんの横で、はしゃぎつつ、進んでいると。 
    「・・・と。とりあえずは、害虫退治だな・・。」
    そういって。
    にやりと笑って。
    カカカカカ!
    懐から取り出した短剣を。
    数十本とある一点にと投げてるお爺ちゃん。
    ・・・あ。
    どでっ!
    そこから出てくる一つの黒い影。
    「あ!ゼロスお爺ちゃんだ!」
    ずがしゃ!
    ・・・あれ?
    何で地面とキスしてるの?
    「セリナちゃぁん!何回もいいますけど!
      その呼び方は止めてくださいぃ!」
    なんでか泣いてるゼロスお爺ちゃん。
    よく、セリナの前に出てくる黒い物体。
    「セリナ、こんなのは、害虫以外の何ものでもないからな。
      生塵以下なんだから、名前を呼ぶ必要なんかないぞ?」
    そういって、セリナにいってくるお爺ちゃん。
    「・・・何しにきやがった?」
    お爺ちゃんの声・・何か怒ってる?
    「いやですねぇ。決まってるじゃないですかv
     セリナちゃんのかんゆ・・。」
    「永久にこなくていいい!!」
    どがっ!
    「ひ・・・ひどいですぅぅ!」
    どこから取り出したんだろ?
    ・・あの大きな岩の塊??
    「さ、セリナ、いくぞ。」
    「・・・でも・・。」
    岩の下からぴくぴくしている手が見えてるんだけど?
    「気にしなくていい。」
    ま、お爺ちゃんがそういうんだから。
    そうなんだろうな。
    「うん!」


    その日。
    セリナは初めて、お爺ちゃんと一緒に。
    旅に出たの。

    旅の途中でミプロス島とかによって、温泉につかったりして。
    楽しかった。
    ・・・・そーいえば、ガウリイパパの親族?
    って人にもあったけど・・・。
    何で魔族と契約してたのかなぁ??
    セリナ、大好きな人達を傷つけるの。
    それが誰でもゆるさないんだからね!


    <間>



    「たっだいまぁぁぁ!」
    お爺ちゃんと旅に出て、二ヵ月後。
    セリナが家に戻ってくると。
    ばたばたばた!
    「セリなぁぁぁぁ!待ってたのよぉぉぉぉぉ!!」
    バスローブ一枚のママが。
    寝室から飛び出してくる。
    ・・・・あれ?
    「ね?リナママ?何でそんなに赤いあざいっぱいつけてるの?」
    その言葉に。
    瞬く間に真っ赤になってるママだし・・。
    ・・・・何で?
    「おう。お帰り。セリナ。」
    パパもママと同じくパスローブ一枚でリナママと同じく。
    寝室から出てきて、セリナを抱っこしてくれる。
    「あ、そうそう、セリナ。
      約束どおり、セリナ、お姉ちゃんになれるぞ?」
    にっこりと笑っていってくるパパ。
    「ほんとう!?」
    わぁぁぁぃ!
    「ガガガガガ!?///」
    その言葉に真っ赤になってるママ。
    「ん?何だ?いったろ?出来るようにやるってv
      丁度一ヶ月に入ったところだな。」
    「〜〜〜/////」
    あれ?
    パパの言葉にママ・・・完全に石化しちゃった?
    どうしたんだろ?
    「わぁぃ!セリナ、おねちいゃんになれるぅ!
      いもうと!?おとうと!?」
    「弟だ。」
    「・・・・な゛!?どうしてそんなことが分かるのよぉぉ!
     あんたわぁぁぁぁ!」
    なんでか涙をだくだく流しているママ。
    「・・・おとうと。わぁぁぁぃ!
     ね、いつあかちゃんうまれるの!?」
    「あと、半年と少しだな。」
    パパの言葉に。
    「わぁぃ!ありがと!ママ!」
    だから好き!
    ママとパパって、絶対にセリナの願いかねえてくれるもん!
    わぁぃ!
    セリナ、きょうからお姉ちゃんになるんだ!
    「セリナ、おねいちゃんになるから。
     きょうからひとりでねるね!ママ!パパ!」
    「・・・・セリナぁぁぁ!///」
    セリナの言葉に。
    またまた涙を流しているママに。
    すっごくうれしそうなパパ。
    とりあえず。
    赤ちゃん生まれるのが楽しみv
    わぁぁぁぁぃvv


    セリナね、いもうとかおとうとが欲しかったの!
    ものすっごく!



    なんでか。
    その日から。
    次の日・・リナママ、すっごく疲れたように見えるけど。
    ・・・・・・何でなのかなぁぁぁ?
    それに、日に日に、首とか胸元の赤いアザが増えてる?
    ・・・・・何か虫にでも毎日さされてるのかな?



   後、少しでセリナもお姉ちゃん!
   ・・・それまでに頑張ってお姉ちゃんらしくなっておこうっと!


                           −終わり♪ー

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  ・・・・・子供視点でした(こらこらこら!)
  ・・・・リナとガウリイが何をやっているのか?
  それは、ご想像にお任せします(笑)
  それでは。
  意味のない小説にお付き合いくださいまして。
  心から感謝を込めて。
  by薫