愛を |
リナは俺のこと好いてくれてると思う でも 愛してくれているわけじゃない 異性として好いてくれてるわけじゃない 俺はリナを愛しているけれど・・・ 華奢な体 出会った時はただの子供だと思ったのに いつも前を向いて進んで歩く 強い意志、強い心 俺なんかよりもずっと 悲しくてもつらくても立ち止まりそうになっても あきらめずに前に進んでいく ・・・子供だと思っていたのに 子供ナンカジャナイ そんなことわかっている 紅い大きな瞳 いつも爛々と煌いている 我侭で自分勝手なように見える でもほんとはやさしくて 照れ屋でお人好し たまに無茶をして危ない目にも遭う ・・・護ってやらなければと思う ソレハ保護者ダカラ・・・・? 違う 保護者だからなんかじゃない 愛しい、一人の女性として 本当ニ・・・? 俺はリナ以外なんにもいらない リナがいればそれでいい リナが俺の全てだ リナだけを愛している アリガトウ・・・ 『へっ・・・?』 俺はガバッと身を起こした 晴れた青空 広い草原の木の木陰 そしてリナ 顔を赤くして 「だから、ありがとうって・・・」 俺を上目使いに見る って ええええぇぇっ! 夢じゃなかったのか! 俺の! 隠してた想いが! バレバレ!? 「あたしもガウリイが大事。大好き」 俺を見てニッコリ微笑むリナ あ・・・ リナが俺のことを・・・? 「ガウリイの事、愛してる」 「!」 言葉より先に体が動く 俺の腕はリナを力強く抱きしめていた リナの匂い 栗色の髪に顔を埋めて 「リナ、愛している。・・・ずっと側にいてくれ」 「うん・・・」 俺の腕の中でリナが頷く ああ、愛しい俺の想い人 ずっと側に・・・ いつまでも 「俺はいつもリナだけを想う」 リナは俺のことを愛していると言ってくれた そして俺もリナを愛している 誰よりも 何よりも リナだけを リナに愛を・・・ |