もしも、のお話 |
『もしも〜だったなら』 これは、『ぜって〜ありえないけど、ひょっとしたら』っていう否定の文章だよなぁ。 <アメリアの場合> 『もしも、アメリアが普通の大人しい王女様だったら?』 「・・・・セイルーンの将来も安泰だったでしょうね・・・。」 「あ〜!!リナさんひっど〜い!!」 「でも、そうなったら今までみたいな旅出来ないよなぁ?」 「どういう意味だ、旦那?」 「いやな。だってリナ、いっつもアメリアの印篭使って、あれこれ好き放題してるじゃないか?飯の代金とか関所とかあれとかこれとか・・・。」 ・・・・ぽむ。 「アメリア!あんたは今のままで充分立派な王女さまよ!いつまでもこのままでいて頂戴ね?」 「・・・・リナさん、それって矛盾って言うか納得いかないって言うか・・・。」 <ゼルガディスの場合> 『もしも、ゼルガディスが普通の人間に戻れたなら?』 「・〜ん、別に変わらないんじゃないかな?」 「おひ?」 「って言うか、今のままでも十分格好いいのにぃ?」 「・・・ちょっと待てぃ。」 「皮膚の色が肌色になって、岩が無くなるだけだよなぁ?」 「あ、あと髪の毛が針金からサラサラヘア〜♪」 『ちょっと待てっつ〜とろぉがぁあああああ?!!』 「あれ、どったのゼル。」 「顔色紫ですぅ・・・。」 「悪いモンでも喰ったか?」 「お前ら・・・・・いい加減にしろよ。大体、この質問事体が失礼だと思わんのか?」 「「「・・・何が?」」」 「だぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!! そもそも、『もしも』なんて言うのは、『絶対ありえないが』っつ〜意味だろうがっ!!」 (ゼルガディス御乱心中。暫くお待ち下さい) <ガウリィの場合> 『もしも、ガウリィに人並みの知能が備わっていたら?』 「・・・あり得ない話だから、私パ〜ス!」 「おい、ちょっと待てよぉリナぁあああ!!」 (お二人退場) 「・・・もし、そうだったら、今より進んでますよね、二人の関係。」 「まぁ・・・あのクラゲのふりだって、そうとう頭使ってると思うがな。」 「え?あれってフリだったんですかぁ?!」 「あ〜見えても、旦那結構悪どいぞ?・・・まぁ、おいおい解るだろう。」 (ゼルガディス、何故か遠い目) 「ふぅ〜ん・・・男の人って、案外謎めいてるんですね・・・。」 (そして、遠くから謎の爆発音・・・) <リナの場合> 『もしも、リナの胸が大き・・・・・・・』 「あぁあああああああ!!それ以上言ったら殺されますぅううううう!!」 「誰だ?こんな無謀な質問したヤツわぁあああ!」 「え〜?別におっきくなくてもいいけどなぁ。」 ひきっ!! 「大体、胸の大きさなんて、いざって時にな〜んの役にもたたんだろ? ちっこくても、感度がよけりゃあそれで良し!」 「「か・・・感度って・・・(滝汗)。」」 「この手の平にすっぱり納まる感じってのが、また何ともたまらん感触なんだよなぁ。 まぁ、おっきかったら色々やって欲しいこともあるんだが・・・それは贅沢ってコトで。」 「・・・・・・・言いたい事はそれだけかしらぁ?ガウリィちゃ〜〜〜〜〜〜ん?」 「おう、どうしたリナ。真っ赤な顔して。」 「いっぺん死んでこ〜いっ!!ドラグ・スレイブ〜〜〜〜!!」 「わ・・・私達はな〜んにも聞いてませんよ!!ね、ね?ゼルガディスさん?」 「そ、そうだぞリナ!お前達がそういう仲だってのは全然・・・・ははは・・・。」 「全て忘れろ!メガ・ブランド〜〜〜〜〜〜!!」 <4人の場合> 『もしも、それぞれと出逢わなかったら?』 「・・・難しい質問ですね。」 「そうだな・・・考えた事もなかった・・か?」 「・〜ん・・・?」 「馬っ鹿じゃないの?それこそ、ありえない話だわ。」 「リナさん?」 「だって、そうじゃない?例え偶然でも私達は出逢った。そして色んな事を皆で乗り越えてきた。ありもしない話に悩むより、今のこの関係を続けて来た事が何よりも大切なコトなんじゃないかな?」 「!リナさぁ〜ん!!(アメリア、感涙滝涙)」 「リナ・・・!(ゼルガディス、仄かに紫顔)」 「りぃなぁあああ!!俺は今も〜れつに感動してるぞぉおおおお!!」 「(照れて真っ赤)と、とにかくっ!! こんな下らない質問ぶっかけたヤツを懲らしめてやらなきゃ!! 行くわよ、ガウリィ、アメリア、ゼルっ!!」 おまけ♪ <ゼロスの場合> 「ありゃりゃ、しっかりバレてましたか。いやぁ、流石はリナさんですねぇ。」 (つんつん。影の指) 「はい?何ですか?」 『もしも、ゼロスが魔族ではなく人間だったら?』 「ふむ、それは興味ある質問ですね。・・・・そうですねぇ・・・もし人間になれたなら・・・・。」 『なれたなら?』 「(にこり♪)・・・・それは、秘密です?」 ちゃんちゃん♪ |