新たなる大地 序章

全ての心の源 　　　輝き燃える赤き炎よ 　　　我が手に集いて 　　　力となれ　　　　　」 周りから、小さな紅き光の粒か少女の手に集まっていく そして、一つの紅くて丸い球体が少女の手の上にできていた。 「ファイヤーボール（火炎球）」 その声に応じて少女の手のひらを紅き光の球体は、離れ 無数のむさいおじさんたちのもとに飛んでいき爆発した。 どがあああああああああああああんんんんんんん 「フッフッフフフフフ」 不気味な笑い声が聞こえてきた。その声のもとは光の球体を投げた少女がはっした物だった。 「ぺちゃぱいなんてこのリナ様に言うから天罰が下ったのよ！！！」 すると、男たちの中の一人が 「ほんとのこといってなにが悪い」 確かに少女は顔は美形だった。しかしどちらかというと少年に似ていると、とらえられるかも しれないと言うほどの小さな胸の持ち主だった。 「ほう」 と小さくそして、見る人によっては、心臓麻痺をおこしてしまうかもしれないという恐ろしい 笑みを浮かべながら言った。 「命をよほど粗末にしたいようね」 そして、また男の中の一人が 「も　も　もしかして、」 ごくっとその男はつばを飲み込むと、 「ロバーズキラー（盗賊殺し）でドラまたのリナ・インバースか？」 そうここは、山の中腹に位置する盗賊の隠れ家の一つなのだ。 「あ　あの大魔王の食べ残しとも言われ生きとし生ける物の天敵かああ」 とまた男の一人が言うと次々に 「数千年も生きているって言うやつだろ」 とか 「盗賊を数数千も殺したって話だ」 これは一桁違うらしいがほかにも 「宝を全て奪い親や兄弟、恋人の命乞いをしてもその一族を全て滅ぼすそうだぞ」 「この女の通った道の果てにはペンペン草一本生えることはないそうだぞ」 とかいっていた。そして、少しずつリナと言う少女のこめかみにしわが寄っていっていること にきずかず果てには涙を流しつつ 「人の命を何とも思わぬやつめー」 とか 「こいつのせいで俺の友達も死んだんだー」 「これで俺たちもしぬのか」 と言っている奴らもいた。 するとリナの心では ｛黙って、聞いていたらあることないことでっち上げやがって｝ と下を見ているような状態になると 「悪人のくせにうるさいのよ」 と言うと一人の男が、おそるおそる 「一応、悪人でも人権はあると思いますから、殺したらまずいと思うのですが？」 と言うと 「クックックククク」 と不気味な笑いをリナはこぼすと 「そんなたいそう物人様に迷惑をかけているんだからある分けないでしょうが！」 と胸を張って言いきられてしまった。 そうすると男たちは反論がいえずに 「うううううう」 とか 「お母ちゃんんん」 「死ぬのはいやだー」 「みんな生まれ変わっても一緒に盗賊をやろうな」 等々勝手なことを言っていた。 するとリナは、 「むかつくしストレス解消のためにねちねちと殺してくれるわ」 まるでどこかの魔王のようなことを言い脅すと 「そんなー」 と言う声が挙がっていたが無視して 「炎に燃える精霊たちよ 　我に従い力となれ」 　　　　「バーストロンド」 先ほどのファイヤーボールに比べるとかなり小さい火の玉がリナ前にでてきた。 そして、それぞれが意志を持っているかのようにバラバラに飛んでいった。 そのうえ、その火の玉が当たった先では小さな爆発が起こり、むさいおじさんたちいや、盗賊 は、悲鳴を上げて逃げまどった。 「熱いいいいいい」 と言う声があがったり 「ああ　死んだおじいちゃんが！！」 「噂は本当だったのか。やっぱり死んじゃうんだあああ」 などなど様々な声があがっていたが無視して次々と魔法を繰り出していった。 「炎に燃える精霊たちよ 　盟約の言葉によりて 我が手に集いて力となれ」 と言うカオス・ワーズを唱え力強き声をいった。 　 「フレアアロー」 と言うと魔法が炸裂して 「うひゃー」 と言う声がでたりしたが、またまた無視して 「大地に住まいし精霊たちよ 　盟約の言葉によりて 　我に従い力となれ」 　　　　　　　　　「ティル・ブランド」 といえば 「ぎゃー」 という声が その後もいくつかの魔法を唱えると 　　　　　　　　　　　　　・ 　　　　　　　　　　　　　・ 　　　　　　　　　　　　　・ ほとんど廃虚と化していた。 すると運良く生き残った一人が息もたえたえに 「ひでえ」 と言うとリナは 「悪人に人権はないからいいのよ」 と言いきりその男を踏みつけ お宝を品定めすると、 「くそーあれだけの悪口を言われたのにこれっぽっちなのー」 と普通に見たら、一つの家族が一生遊んで暮らせるだけのお宝を見ながら言った。 本人が言うには、 （魔術師はいろいろとお金がかかるもの） らしいが そして金目の物を自分が持ってきたバックにいれていると一つの古文書があった。 それにはルーン文字で、 （四界のかけらをもちし者 　全ての者を切り裂く剣 　聖の加護をうけし者 　その者ども集いて 　聖の星の中の中より 　道、開かれ 　おおいなる 　財宝を 　得るだろう） ということがかかれてあった。 リナはというと目に星を輝かせ、よだれを垂らしながら 「ふっふっふ　　 　 　お宝のにおいがぷんぷんするわー”！！！」 その後、少し考えるような仕草をして 「この四界のかけらはわたしの持つデモン・プラットって言うゼロスからもらった物のことで 解決。 　それでもって 全てを切り裂く剣ってのは、たぶんブラストソードのことだからガウリイで よし。 　聖の加護っていったらやっぱり姫であるアメリアだろうな・・・・・・ といっていると横からぬっと金髪の戦士がでてきた。 「わあっ　ガウリイじゃない 　驚かさないでよね。　　　」 金髪の戦士ガウリイは困ったように頭をかきながら 「驚かすなって、お前が急に宿屋から抜け出す音が聞こえたから追いかけてきたんだぞ 　で、アメリアに会いに行くのか？」 っと聞くと 「もしかして聞いてた？」 と尋ねると 「ああ」 とうなずいた。 でもリナは感心したように 「でもあんた人の独り言を立ち聞きしていたのは、いいことじゃないけど 　自分に聞かれたこと以外を覚えているって 　奇跡が起きたの？ というかタルタルソースから少しずつ進化しだしたの？」 というとガウリイは 「あれ　　どこに行くんだっけ？」 ぶちぃ 「やっぱり進化してないじゃんか！」 と懐から改造版鉄製スリッパを取り出し殴った。 この改造版鉄製スリッパは元々宿屋からすっていた物だったのだが、ガウリイに刺激を与え る物になっていたのを段々、耐性ができたガウリイのため新しく作り出した物だ。 製造者がいうには、 （普通のスリッパじゃクラゲ化が進んで記憶も意識もよくならないし、まったくきいてな いみたいだから） だそうである。 （えっとまだ考えの途中だったけど、まあともかくセイルーンに行けばアメリアには会える わよね） と考えたというかさらに考えるのがめんどくさくなったというのが適切な様な気もするが、 そして進路を決めセイルーンに行くことを決定した。 しかしまだリナ達は、同じ場所にいた。 なぜならば、持ち手が増えたため盗賊達の懐もぶっしょくして、持ち帰ろうとしていたからだ。 しかし、ガウリイの姿は見えない。なぜかというとリナが 「ここにいると邪魔だからこいつらのアジトで修行でも笑っているでも寝るでも何でもし てなさい」 とリナが盗賊どもを指さして、言うと 「じゃあ　笑っておくことにする」 となぜか何の意味のない物を選択して廃墟でにこにこしに言ったからだ。 しかも、なぜかスキップで行こうとしたガウリイを堪忍袋の緒がきれたリナが改造版鉄製スリッ パではたき倒したというほほえましい話があるがそれは、向こうにおいて置くことにしてお こう。 そして話を元に戻すと 「ああ　　それを持って行かれたら餓えている妻と子が・・・」 「悪人が何いっとんじゃあああああああ」 と嘆いている盗賊達を軽くじゃないけどあしらって、 「もう　持っていないの 　もし持っているなら出さないと後悔するわよ。」 と脅しめいた低い声でリナは言い 盗賊は 「死んだ方がましな目にあってしまうぞ 　みんな隠している物があったら出せえ」 とお頭？の人が言っていても誰も反応しなかったのに リナが 「連帯責任」 とぼそっとつぶやいたのを盗賊達は聞いてびっくうと体をふるわせ 「お前隠しもっていただろう」 と胸ぐらをつかんだり 「俺知っているぞこいつが頭に見せずにお宝を懐に入れたのを」 といったり 「おまえこそ」 っと盗賊達はぼろぼろになっていたはずなのに、どこに力があったのかうるさく喧嘩になった。 まあ　お頭？の人が手を部下達の方に伸ばし 「なぜお前ら俺様が行っても何も・・・・・・・・」 といって伸ばした手をがくっとしたに落とした。 といったことは無視しておいているがともかく盗賊達は騒ぎ合っていた。 がやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやががやがやがやがやがやがやがやがやがやが やがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがががやがやがやがやがやがやがやが やがやがやがやががやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやががやがやがやがやがやが やがやがやがやがやがやががやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやががやがやがやが やがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやがやが やがてリナのこめかみで 　　　　　　　　　　　　　　ぶちい 　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　ぶちい という音がなり何かが切れる音を聞いた。盗賊達はおそるおそる顔を振り向かせるとそこには、 鬼神か阿修羅のごとき形相をしたもとは可憐？な少女がいた。 　　　　　　　　　　　　　　　　ぴく　　　　　　ぴくう と腕が動くと盗賊達は 　　　　　　　　　　　ずさ　　　　　　　ずさ と後ろに下がった。また立ち上がれなかった者もなぜか痛みを忘れ後ろざさった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まあ　廃墟の奥でなぜかにこにこしているガウリイをのぞけば誰も一言も語らない 長い長い沈黙がすぎた後 「ふう」 ともとの顔に戻ったリナはため息をつき 「地獄がみたいらしいね」 の観音のような顔をして、頬がぴくぴくしたまま 「四界を統べる王 　汝ら全ての縁に従い 　我にさらなる力を与えよ」 と唱えていき首と腰と両手首にはめたデモンプラットが輝き始めさせた。 盗賊達は、というと金縛りにあったようにぴくりとも動かない。 そのままリナは　　　　　　　　　　　　　 「黄昏よりも暗きもの 　血の流れより紅きもの 　時の流れに埋もれし 　偉大なる汝の何おいて 　 我ここに闇に誓わん 　我らが前に立ちふさがりし 　全ての愚かなる物に 　我と汝がちからもて 　等しく滅びを与えんことを」 とゆっくりと唱え 「お星様になれ 　 　んんんんんんふっふっふっふふふうふふふふふふふふふふふふふふふふふ 　　　　　　　　　　　　　ドラグ・スレイブ ぱぴゅうんとまるで、某漫画の（ばいばいきん）や（やなかんじのように）きらりと最後に星 の様にきらめきとんでいった。 そして一人で誰もいなくなった地に立つと 「ふう　 　　気が済んだ」 とつぶやいて廃墟の方にまだにこにこと笑っているガウリイの方に歩いていった。 そして、セイルーンへと一路向かうわけだがそれは後日示すことになるだろう。 追伸　この後リナがまたガウリイを叩きのめすという　またささやかな物語があった。