処 方 箋


















がうりい。


大好き。







多分ね、世界で一番好き。



アメリアも好きだし、

ゼルガディスも好きだし、

うちの家族も好きだけど。




一番好きなのは、あんた。





だけどね、


もう一緒に、


いられないんだ。







あたし、病気なの。

あんたにしか治せない、病気。


このまま放っておいたら、死んじゃうかもしれない。



お願い。

あたしと、別れてくれないかな?

そうしたら、きっと

この病気は治るはずだから。

あんたにしか治せないのよ、ガウリイ。




あんたと別れる以外に、あたしの病気を治す術はない。




だから、今までありがとね。


がうりい。




―――リナ=インバース















「…………………」
リナは硬直した。
「ままぁ?どうしたなの?」
愛娘の問いに答えられるはずもなく、ただただ顔を真っ赤にして固まる。
「……ルーナおねーちゃぁん!
 ママがへんなのぉー!!」
「…………………は?」
ミリーの呼びかけに、たまたま近くにいたルーナがこの場にやってくる。
「あのね、『このかみになんてかいてあるの』ってきいたら、ママがうごかなくなっ
ちゃったなのぉ」
ミリーはリナの手から『紙』をひったくると、今度はルーナにそれを渡した。
ちなみにリナは、いまだ固まったまま。
「どれどれ…?
 …………………………
 ……こりゃあ硬直するっきゃないわな……」
「ねぇ、なんてかいてあるなの?」
「………まぁ、病気の処方箋ってとこだな」
「びょーき?ママ、びょーきなの??」
「………多分これは……『恋の病』のことだと思うけど……」
「こい?おいけでおよいでる?」
「いや……なんてゆーか……」
さすがのルーナも、これの返答には苦戦していた。

そして。
この後、帰宅したガウリイがリナとルーナになぜか叱られている姿があった……。


『小さい子の手に届くところに、あんなもん置いとくんじゃないっっ!!』


<おわり♪>


あーあ、短い(笑)
ちなみに補足。
このお手紙は、リナとガウリイがまだ独身だったころ(笑)、リナちんがガウリイの
気持ちを確かめるために書いた置き手紙兼らぶれたぁですv
ちなみにこれがきっかけとなり、2人は着々とらぶらぶになりました(笑)
つたないものですが、よければもらってくださいっ!はっぴぃばーすでぃ飛鳥さんっ
!!(逃)