Baby tears









初めて見る 君の涙は
何にも替えがたい 無垢な宝石
君の涙は Baby tears
美しき 光の泉・・・

泣きつかれて眠ってしまったリナの瞼に、そっと口付ける。
「初めて見たぞ、お前が泣くトコなんて・・・。」
意地っ張りなリナ。
本当は俺にも涙なんて見せたくなかっただろうに。

『紅の魔王』ーールークを倒した後、彼女は初めて涙を零した。
どんな悲しい別れの後も、決して泣かなかったリナの、初めての
涙。

「泣いているのか?」
「見ればわかるでしょ?泣いてなんかいないわよ。」

深紅の瞳から溢れるそれを、俺はただ、拭ってやるしかなかった。

「今はーーいいさ。泣いても・・・。」
「・・・・ばか・・・。」

まるで涙を隠す様に、俺の胸に顔を埋めて、ひたすら泣き続けるリナ。

「大丈夫だ・・・。お前が見せたく無いなら俺は見ないよ。
ただ、我慢なんかしないで、いつでも泣いていいんだぞ?
俺で良ければ、隠してやれるから・・・。」

小さな声が「クラゲ・・」と言った気がした。

君の涙は Baby tears
俺だけに その宝石を
隠さないで 見せておくれ
俺だけの Baby tears

「今はただ・・・おやすみ、リナ。」

彼女の髪に顔を埋めて。
俺も静かに涙を流した・・・。

君の涙は・・・・。


<END>