黄 金 色 の 海 |
おまけ。 ふ、と目が覚めた。 ぼやけた視界に、きらきら光るものが入る。 …なんだっけ…?寝る時こんなのあったかな…えーと…? いかん、頭が働かない…なんか、体がだるいけどあったかいし…気持ちいーから寝ちゃえ。 そのまま目を閉じるあたし。 ?なんだか息が苦しくなったかも? この息苦しさは覚えがある?う〜〜んと…あ!!! ばちっ、と目を開ける。予想通り、ガウリイが見詰めてた。 「おはよう、リナ」 「・・・おはよう」 ますます、きゅうっと抱きしめてくる…苦しいわ! 「苦しいってば、ガウリイ」 「ああ、すまん。つい嬉しくて♪」 力は緩くなった。しかしまだ腕の中。 「なんで放さないのよ、起きたいんだけど」 「起きるのかあ?まだ早いぞ?それよりさ」 「何よ」 「…夕べとずいぶん感じが違うなあ。あーんなに素直だったのに」 〜〜〜ひとが、ひとが、せっかく考えないようにしてたのに〜〜! 顔が茹だってくるのが分かる。だが! 「悪かったわね、素直じゃなくて。昨日のが違っただけなの!」 「いや、全然悪くない。昨日のもいいけど、やっぱお前はこっちだろ。 それよりさ」 「だーから、何だってのよ」 …おい。何故にあたしの手を持ってゆく…? ちゅ。 「またリナが欲しいなあ、なんて♪」 「まてぇっ!って、ちょ・・やだって・・うやっ・・」 …やっぱりかああああ… いつになったら家に向かって出発できるのだろう…(涙) |