『スレイヤーズ高校』
〜ああ涙の夏季限定授業〜







夏だっ!
水着だっっプールの授業だっっっ!!
リナのスクール水着姿が拝めるぞっっっっっ(はぁと)
うぉぉぉぉぉぉっっオレの熱い夏がやってきたぜっ!

「……何で…見学なんだ……?」
6m先には目指す少女の姿。
ただし、喜々として体育の授業に向かったオレを待っていたのは、スクール水着
のリナではなく、暑いのにジャージを着たリナだった。
あぁぁっっオレのっオレの夏季限定プレミア水着リナがっっ目の保養がっっ!?!?
去年も一昨年もっこの短い期間しか見ることのできないリナの水着姿を目の焼き
つけていたんだぞっっ!?
なのにっなのに何故っっ……はっ!?
まさかっっまさか体調が悪いのかっっ!?
朝のHRの時は元気だったが実は風邪をひいているのかっっ!?
何にしてもオレの愛しのリナが倒れたりしたら大変だっっ!
「リナぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
オレはダッシュでリナに駆け寄った。
「具合が悪いんなら帰っていいぞっ!?
 一人で帰れないんならオレが送るっだからっっ……」
「な・何言ってんのよ!?
 ……別に…どっか悪いってわけじゃないから……」
ほんのりと頬を赤く染めるリナ。
……はぁぁぁぁぁぁぁ…可愛い………………(はぁと)
「じゃあなんで……って…はっ!?」
……あの日…か……?
ますます赤くなるリナ。
そのあまりの可愛さについリナを抱き締めようとオレが腕を伸ばすと―――
「先生……リナさんが困ってますよぉ〜〜」
リナの隣から声がする。
「へっ? ……ああ…すまん……」
アメリア…お前、いたんだな……リナしか目に入らなかったんで、気付かなかっ
たぞ……。
しっかし危なかった〜〜アメリアが声かけなかったら、オレはリナの華奢な身体
を抱き締めてキスして……オレたちの関係が他の生徒たちにバレてたな…絶対…
…。
「いくら先生とはいえ、乙女の秘密に土足で踏み込むその不埒な言動!
 女の子を困らせるなんて、それすなわち悪っっ!!
 たとえ教育委員会が許してもっこのアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンが
 許しませんっっ!!!!!」
―――びしぃっ!
オレを指さし、正義の怒りとかゆーのを爆発させて高らかに宣言するアメリア。
他の生徒が遠巻きにこっちを見ている。
横でリナがますます赤くなってるんだが……
リナにこんな顔させていいのはオレだけなんだぞ?
しっかしリナのやつ…さっきから何も言い返さないところからして、相当パニく
ってるな、これは……
「さあガウリイ先生!
 己の所行を今すぐ反省してリナさんに謝ってくださいっ!
 リナさんが笑うまで、私たちはこの授業を正義の名の下にボイコットしますっ

 皆さんっさぁ泳ぎましょうっっ!!」
みんなのいる方へ走っていき、勝手に生徒に指示を出して準備体操をはじめる。
生徒たちも下手に逆らって「正義の説得」とかってのをやられるのも嫌だったん
だろう……アメリアに従って向こうで体操をしている。
オレの代わりに授業をやってくれるのは助かるんだが……
どうせならオレたち二人を残して教室に戻ってくれないか?
その方がオレは嬉しいぞ。
ま、オレの個人的な感情はひとまず横に置いて、とりあえずリナに謝ろう。
初なリナには相当恥ずかしかっただろうし……
「……その……すまん……」
そうだよな……あの日じゃ…なぁ……
リナの身体が、やがてできる(予定の)オレたちの子の準備をしてるんだよな…

そう思うとリナがますます愛おしく感じる―――
「ち・ちがっ」
恥ずかしがって真っ赤な顔で否定しようとする可愛いリナ。
「ま、今日はおとなしく見学して……」
「違うって言ってんでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!」
―――めしっ
リナの右ストレートがオレの顔面に綺麗に決まった……

0.00052秒で復活したオレに、リナは消えそうなくらい小さな声で真相を
教えてくれた。
「……あんたがあんなトコに跡つけるから……水着が着らんないのよ……」
…………………………あ………………


ちゃんちゃん♪












お・ま・け♪


おっかしいな……ちゃんとブルマとかに隠れる所にしか跡つけないように我慢し
てたはずなんだが……?????
去年のリナの水着姿と昨日オレが刻んだ所有の証を頭の中で合成してみる……
……………………………………あっ……………しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
っ水着だと肩の辺りとか胸元とか……体操着より露出するんだったぁぁぁぁぁっ
っっ

今ここに血の涙を流し咽び泣く男がいる。
ガウリイ=ガブリエフ 20代 体育及び保健体育科教師
自らの本能のまま行動し、その結果、年に数回しかないチャンスを逃した浅はか
な男である。