『スレイヤーズ高校』〜アクシデント〜 |
オレとリナが想いを交わし合った翌日。 今日は金曜日。 金曜日の5時間目はリナのいるオレの受け持つクラスの体育の時間だ。 テスト期間中は、リナのブルマー姿が拝めなくて欲求不満気味だったわけだが(だからこそ昨日押さえきれなかったんだが)、今日は授業だ! リナのっリナの体操着姿が見れるっっ!! 昨日の生徒指導室での一件も手伝って、今のオレは天にも昇る気分だぜっっ♪ 早く来い来い5時間目〜〜〜(はぁと) 昼飯も当然リナのいる教室で食った。 朝のHRの時、目があって真っ赤になってたリナも可愛かったが、昼飯を幸せそうに食ってるリナもそりゃ〜も〜抱き締めたいほど可愛かった(超特大はぁと) 今頃リナは体操着に着替えているだろう…… ……………………………………………………。 ―――妄想中――― ………………………………………………………ふっ……(妖しげな笑み) さ、リナの待つ体育館に急ぐとするか♪ 隣では男子がバスケをやるようだ。 オレと同じく体育教師のガーヴが男子の指導をしている。 オレは女子の担当。つまりリナを直接指導できる立場にある。 「今日はバレーボールの試合をするからな〜〜」 体育館でオレは至福の時を味わっていた。 距離があるのはちょっと哀しいが、3m先にはリナの姿。 体育ということで長い髪をポニーテールにし、綺麗なうなじが見え隠れしている。 ちょっとだぶついた感じの白いポロシャツ姿が、キスしたくなるほど可愛い……。 そして、リナの白い脚を引き立てる紺色のブルマー…… あぁ…オレこの学校の体育教師やっててよかった……(はぁと) 異変に気付いたのは試合中のことだった。 リナの動きがどこかぎこちない。 いつもはもっと――― その時だった。 「オーホホホ!! ゾアメルグスターさまアタ〜〜ックっっ!」 マルチナのアタックがリナの顔面に命中したのは………… 「リナっ!」 「リナさんっ!?」 オレは倒れたリナの許に走り寄り、リナの上体をそっと抱き起こす。 「リナっ!?」 どうやら軽い脳震盪をおこしているようだ。 しばらくすれば目を覚ますだろう……。 ……それにしても……オレのリナにあんなボールぶつけるなんて……っっ マルチナ! お前の成績は1だ1っっ!!!!! オレが一人静かに怒りを爆発させていると、騒ぎを聞きつけた隣のコートのガーヴ先生や男子生徒がこっちに駆けて来る。 ……っっ冗談じゃないっオレ以外の野郎どもにリナの体操着&ブルマー姿なんか見せられるかっっ!!!!! オレはリナを抱きかかえると体育館を出た。 が、出口付近でガーヴ先生に呼び止められる。 「ガウリイ先生よ 授業はどうする気だ? 保健室には保健委員が運べばいいいんじゃねーか?」 保健委員? ……そういえばそんなのもあったよーな気もするが……あれはたしか…… 「―――いや、だめだ」 うちのクラスの保健委員はゼルガディスじゃないかっ!! あいつは保健体育のテスト満点だったんだぞ!? あの『妊娠について』の問題で満点だっ! ……だめだっ! 絶対にだめだっっ!!!!! そもそも他の男にリナを抱いてベッドに運ぶなんてマネ、させられるわけがないだろうっ!? オレは認めんっっ!!!!!!!!!! 「ああ、そうだったな。 今日は保健のシルフィール先生が休みだったっけ。 しかしまあ……オレでさえ忘れてたってぇのに、よく覚えてたな」 へっ……? そーいえばそんなようなことを聞いたかもしれんが…… 「……そうだっけ?」 あ、でもそうすると保健室は体育教師が代理で管理するんだよな……? ってことは……保健室でリナと二人きりっっ!?!?!? あぁぁっっっ生きててよかったっっっ(超特大はぁとv) ガーヴ先生が「……じゃあ何でだめなんだ?」とか何とか言ってるみたいだが、今はそれどころじゃないっ! 「悪いけど、後、頼む!」 言うなりオレは保健室へ向かってダッシュ! 後ろで「あ、ああ…まかせとけ」とかガーヴ先生も言ってることだし、問題はないよな? よし! 保健室がオレたちを待っているっっ♪ 保健室に着くと、リナをそっとベッドに寝かせる。 眠るリナの髪に指を絡ませつつ、あどけない寝顔を見つめる。 栗色の髪が枕に広がり、リナの小さな顔がいっそう小さく見えた。 閉じられた瞳。 軽く開いた吐息の漏れる唇――― 誘われるようにそのさくらんぼのような唇に口づけようとした時――― ―――かちゃっ 「ガウリイ先生、帰り…のHRの……時…間…… ……なので早く教室に戻ってくださいね」 ―――ぱたん… 隣のクラス担任で数学教師・ミリーナがドアを閉めた。 ……みっ見られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!?!?!?!?!? 慌てて保健室を飛び出して、ミリーナ先生を呼び止める。 「……何か?」 「い、いや…あの……」 「ガウリイ先生、いいんですか? 保健室に鍵をかけておかなくても」 「へっ?」 「リナさんは今、眠っているのでしょう?」 あぁぁぁぁぁぁぁっっしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ こんな時にもし万が一他の男が保健室に入ったりなんかしたら――― ダッシュで保健室の鍵をかけると、ミリーナ先生に今のことを…… 「そういう時はきちんと施錠するのが常識だわ」 言ったらこう言われた。 そうか……次からは気を付けよう(反省) なんとなくやる気のしないHRを終え、リナのいる保健室に戻る。 途中リナを心配したアメリアが、リナが起きたら家に送ると言い出したが、なんとかそれを諦めさせ、きちんと室内から鍵をかけた。 その瞬間、ここは密室になった。 リナはまだ目覚めない。 「リナ……あ…てる……」 ―――キーンコーン…カーンコーン…… 下校時間のチャイムがオレの呟きをかき消す――― オレはゆっくりとリナに顔を近づけ――― 「あ・ああああああんたは人が寝てるのをいいことにっっ 何する気だっこのエロボケ教師ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!?!?!?!?!?」 リナに枕で顔をはたかれた……。 さんざん枕で叩かれた後、オレは授業中に気になったことをリナに訊いた。 「今日、なんか動きがおかしかったな? どうしたんだ? 体調でも悪いのか?」 俯くリナ。 ベッドに座ったブルマーから覗く脚が眩しい……。 「………………」 リナは黙ってる。 「リナ?」 このまま押し倒したい衝動を必死に押さえ、オレはもう一度問いかける。 「先生が…昨日っ! ……あんなことするから……」 真っ赤になって語尾がだんだん小さくなってしまうリナ。 その様子を可愛いと思うと同時に、不安になる。 「……後悔、してるのか?」 オレとリナは教師と生徒の関係。 だから嫌だったのに拒めなかったのか……? 「しっしてないけどっ! でも……」 「でも?」 「……まだぃ…ぃんだもん……」 ………………肝心な部分が聞こえなかった……。 俯いたままそんなに小さい声で言われたって聞こえないんだぞ? 「なんだ?」 「だ・か・らっっまだ痛いんだっつってんのよっっ!」 真っ赤になって睨みつけてくる。 …………………………えっと………………おおっ! そういえば……たしかにあんな所じゃ背中とか、痛かったよな…… 「……すまん……。 場所のことまで気がまわらなかった……」 今度はちゃんとした所にするからな。 「〜〜〜っっそれもあるけどそーじゃなくってっっ 歩いたりする度になんか変な感じがすんのよっ!!」 …………………………………………あ…………………………! 言ってて恥ずかしくなってしまったのだろう。 リナは布団の中に潜り込んでしまった。 「リ〜〜〜ナっ出ておいで♪」 まったく……可愛いよな……(はぁと) オレは布団を剥ぎ取ると、今度こそリナに口づけた――― ―――翌朝――― 「先生! 今日リナ休みなの?」 昨日リナにボールをぶつけたことを気にしてか、マルチナが訊いてきた。 「ああ。打ち付けた所が痛むようだから、な……。 今日は土曜で半日しか授業もないし、大事をとって休むことにしたそうだ」 ……そう、オレが打ち付けた所が痛くて、どうもリナのやつ起きあがれないみたいなんだよな〜〜(汗) ま、「お見舞い」ってことで、学校終わったらリナの家に行くことにするか♪ 明日は日曜日でゆっくり休めるしな♪ |