求めるモノ、たどり着くトコロ






誰かの為に命を投げ出すなんて バカバカしいと思った
「人」が一体何の為に生きているのかなんて 考えたこともなかった
そんなオレが・・・彼女に出会って、全てをねじ曲げられた
−−そう、今なら分かる−−
命を投げ出すのですはなく、
大切な人だから、命を賭けても守りたい−−

もし、それが彼女の運命だと言うのならば
神は何と残酷なのだろう−−
−−神なんて信じちゃいない
けど、そんな事で自分の心を偽りたくなるくらい、やるせなかった
悔しかった 無力な自分が
情けなかった 何もしてやれなかった自分が
許せなかった 全てが−−

初めなく 終わりなき 「時間」
唯一それがあるとすれば それは「生」と「死」
人がいて 出会いがあって 別れがある−−

「人を・・・嫌いにならないで・・・」
正しくったって価値のないものがあるように・・・
間違ってたって価値のあるものはあるよな・・・
なぁ、ミリーナ・・・













ルークとミリーナ・・・・そして・・リナとガウリイ・・
彼が犯した行為は、果たして復讐なのか、ただ自暴自棄なのか・・・
彼女が最後に、彼の望んだ生き方とは・・・・・・?
―――『人間を嫌いにならないで』――・・・それだけを言い残し、逝った彼女の想いは、彼の届いたのでしょうか・・・・
分かり切っていても、割り切れない。やりきれない・・・切なさ。
それでも、彼の願いを叶えさせたリナは、また重荷を背負い、剣士と歩き出した。

例え、涙を幾夜も流し続けたとしても、それを拭ってくれる人がいるなら・・朝にきっと、笑顔になれると信じて―――・・・